リアルも 大事にしたい
現在、ビイング・ネット・プレスは神奈川県相模原市で出版活動をしています。
2011年末まで、渋谷区を所在地にしていましたが、3.11の東日本大震災に遭遇し、通勤の不便を感じ、「都内はもういいか」と、住居のある小田急線「相模大野」に活動拠点を移し、あっという間に10年以上を経過しています。
弊社の開業は2000年で、当時はそれまでの関わりのあった編集、執筆、流通などの方々との便を考え、都内に拠点を置くのが良いと思っていました。それが、10年を過ぎた頃には連絡やデータのやり取りが、ほぼ電話やメールで済ませることができるようになりました。そんな状況が都内を離れる決断を後押ししていたように思います。実際、必要に応じてする都内での活動は、「おのぼりさん」気分で、新鮮さを感じながらおこなっていました。
さらに、三年前、新型コロナ感染による自粛の動きがおこり、社会全体がリモートワークへと様相を変えました。そんな中、マイペースでやっていた我が社にとっては、思っていた以上に背中を強く押されて、メールでのデータ送信、Zoomでの打合せなどの手段に巻き込まれてきました。
編集や事務のデスクワークの部分だけなら利便性良いものですが、余分な気遣いと笑われるかもしれませんが、電話するタイミングも「お留守だったらな・・・」と気になり、先ずはメール送信で。メールで何より気になるのは、初めてのお相手の方の場合、性別も年齢も、分からずにいる状況です。電話だったら声で、多少、年齢は分かるのですが、性別は名字だけだったりとか、おしゃれな(キラキラ)ネームの方もいたりしますから、直接お顔を拝見しない環境は不安も感じます。でもメールは、こちらの高年齢もお相手にはわからないということで、素敵なことなのかもしれませんね。
幸いにも、ネットを通じて多くの情報が流れてきます。版元ドットコムからのご案内もそうですが、学会や各機関からのリモートでのセミナー開催には、できるだけ参加するようにしています。社会の流れから取り残されないよう努力は続けます。今後は、さらに、リアルな活動も増えることを期待します。
さて、7月に刊行しました新刊案内をいたします。
『龍神パワー探訪全国101社』著:戸部民夫 です。
著者の戸部氏はこれまでに数々の神社の本を始め、日本の歴史観ある著書を執筆されています。本書では、古くから日本人が日本列島の恵まれた自然環境の中で、水と大地のエネルギーの象徴的な存在として親しみ崇めてきた龍・龍神について解説しています。中国発祥の想像上の龍が、日本の風土・民俗・歴史の流れの中で、ファンタジックでパワフルな守護者として日本各地に棲み着いていることを感じてください。
様々な物語と背景と由緒の中で、地元の人びとに崇敬されている龍・龍神にまつわるパワーを感じとり、できれば現地を訪れてご利益を授かってください。
湘南=江島神社 相模大野からは小田急電車江ノ島線で1時間ほどで行けます
今回、日本各地の多くの神社から101社を紹介しています。その中の47社は写真数点ずつを掲載しています。編集作業をする中で、全ての神社をまわってみたくなりましたが、新型コロナ対策の移動自粛ということもあり、すべてはかなわず、30箇所ほどの神社、行政、団体の方々にお写真提供のご協力をしていただきました。ここでも、メールと電話での依頼対応に、こちらの要望にかなった写真を探してくださいました。ある観光協会の担当者の方は、現地に出向いてのご手配だったりと、本当に嬉しく心熱くなる対応に感謝しています。
まだまだ日本国内は旅行などの移動行動に制限を感じる状況です。今回掲載した神社を始め、各地の観光協会や各団体の方々も活動にたいへん困難をされていることと思います。間もなくでしょう。安心した状況で、旅する人びとを迎えることができるよう願っています。
日本の自然を満喫しながら、そっと、一足先に、龍神パワーを求め日本各地を探訪しましょう。
長野県=戸隠神社奥社と、彼方に戸隠山がみえる
戸隠神社日之御子社。能楽芸能の神、縁結びの神、火防の神として尊崇