10月21日FAX勉強会レポート
10月21日に、版元ドットコムFAX勉強会が開催されました。
勉強会に参加された花伝社の油井さんと、ワークスコーポレーションの渡邉さんにレポートをいただきましたので、掲載いたします。
花伝社 油井亮太郎さん
いつもお世話になっております。花伝社の油井(ゆい)です。営業をやっております。あとは一般事務や力仕事です。最近ホームページをリニューアルしました。
語研の高島さんと版元ドットコムの石塚さんによる、版元ドットコムのFAX勉強会の感想です。
新卒で花伝社に入社して、2日目から書店営業をひとりで任されるようになったとき、高島さんの「高島利行の出版営業の方法」や石塚さんの「石塚さん、書店営業にきました」は大変参考になりました。そのお二方に文章だけでは理解しきれなかったところや、出版社のFAXはどのような受け止められ方をしているのか聞いてみたいと思って、今回の勉強会に参加しました。
「FAXはなんのために送るのか」という問いに、「自分の分身、自分の代わりに営業に行ってもらっている。」と聞いてその通りだと感じました。書店営業が、自分の会社名や名前を言わなかったり声が小さかったりすると、対応する担当さんも所属やジャンルが分かりづらくて気持ちよく対応できないでしょう。それはFAXの案内でも同じで、チラシにどういったジャンルなのかが書かれていなかったり、メリハリのないチラシで新刊の書名や出版社名が分かりづらかったら、すぐにゴミ箱に直行してしまうのも頷ける話です。勉強会では実際のチラシを持ち寄り、高島さんと石塚さんのスパルタ指導によって各社のチラシの問題点が明確になりました。小社もふくめ、参加した出版社のチラシは届けるべき情報が見づらい、分かりづらいことによって担当者の心に届かないようでした。
また、「FAXで書店とのつながり(コミュニケーション)を維持する」ことも印象に残りました。FAXを送り続けることは、「花伝社は、あなたのことが気になっています」というメッセージであること。そして書店さん側も、「いつも注文はしないけれど、花伝社は気になっているよ」と心に留めてくれていること。いらなくても送る、いらないと言われるまで送る、その行動が大切だと。そこには分かりやすいチラシというものが前提としてあるし、一週間に何回も送りつけるのは問題外です(トナー代は書店さん持ちです)。小社でも、有力な書店さんなのにFAXを送っても送っても返信がなくて「ちぇっ!」と思っていましたが、これからは心をいれかえて返信を待ってみます。
そのほかにも、既刊FAXの流し方や効果的なキャッチコピーの入れ方など、かなり実践的で踏みこんだ内容でした。これからのFAXづくりに役立てられそうです。高島さん、石塚さん、どうもありがとうございました。
ワークスコーポレーション 渡邉淳矢さん
ワークスコーポレーションの渡邉と申します。花伝社の油井様にご紹介いただき、FAX勉強会に出席させていただきました。このたび弊社の営業体制に変化があり、サブ的な扱いであったFAXが強い責任を負うこととなり、より注文をいただけるものを作りたいと、考えてのことです。
出版社側、書店側、多方面からの視点を持ったレクチャーは、大変参考になりました。FAXは気軽に送れるものだが、会社の代表として、自分の代わりに営業に行ってもらっているものだというそもそもの前提論にショックを受けました。見られやすい時間帯、読みやすいメリハリのつけ方はぜひ取り入れさせていただきます。原稿を持ち寄っての品評会、質問も飛び交うなかで、複数社の方が集まる意義深さを感じました。
私にとって一番有益だったことは、直接伺えていない店舗様に向けて『定番品を案内する』重要性を伺えたことです。増刷のアナウンス、季節のオススメ品など、月に一度のレターFAXを行い、関係性を築けていければと思います。
画像を2点お送りしました。品評会に出させていただいたものをビフォー、その後制作したものをアフターとしております。まだまだ見やすく、わかりやすくして行きたいと考えておりますので、ダメ出しをいただければ幸いです。
改めまして、貴重な場に参加させていただき、ありがとうございました。
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