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ず・ぼん1
ある自画像の受難
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 1994年4月
- 書店発売日
- 1994年7月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2024年3月22日
紹介
86年に開かれた「'86富山の美術」展に絡んで起きた問題で、突然の作品の売却、図録の焼却処分にまで及んだ「富山県立近代美術館・図書館事件」を特集。ほかに、「このごろの出版流通」「このごろの図書館業界」。
目次
ず・ぼんの夢
特集●ある「自画像」の受難ー富山県立近代美術館・図書館事件
マッカルデン事件とカリフォルニア図書館協会ー川崎義孝
図書館を考えるために●選書ー根本彰
このごろの出版流通(1)『週刊金曜日』の流通ー長岡義幸
このごろの出版流通(2)出版流通をめぐる願望と成果ー北川明
このごろの図書館業界 どうなる!? 調布の財団委託ー山口源治郎/横川武志/小池信彦/手嶋孝典
図書館にみえる困ったやつーとしょかん・太郎
図書館人のための整体診療室(1)ー佐藤朋弥/長浜哲
わたしの図書館うちゅうー新海きよみ
本の源流ー藤島二三夫
アフリカダイコのつくり方ー駒沢レオ
あなたの図書館体験
サビプロ●北海道の出版社
前書きなど
図書館界に論争がなくなった、静かになったと思う。かって「貸出至上主義」をめぐる論争が、コンピュータ導入是非論が、図書館事業基本法が、さらにその前には専門職論が、「ピノキオ」の取り扱いと評価が、賛成者・反対者の顔や立場を鮮明にしながら争われた。(中略)
私達は自らの素材であり武器である出版物を、その生成と流通の過程に顧慮することなく、自然物のように扱えるほど素朴ではいられない。出版物およびその流通過程を、緊張関係を保ちつつ身近な問題とかんがえていきたい。(中略)「出版の自由」「図書館の自由」は、業界と社会との接点を示す概念として、大きな視野で、自らをきたえてゆかなければならない。ここに図書館と流通界を横断し、メディア図書を扱う新雑誌を構想するゆえんである。(中略)
以上のような課題を盛り込んでいきたい新雑誌に、実は密かにもうひとつ期待しているものがあるのだ。
なんと云っても、まち、むらや学校の大・小さまざまな図書館、書店、出版業が私達の現場であり、原点である。図書館員、書店、出版関係者の現場の手記、良質で斬新なノンフィクションの掲載という野心である。(後略)
版元から一言
図書館にいる人・図書館に行く人・図書館に世話になる人・そして図書館に気になる人
上記内容は本書刊行時のものです。