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村上春樹にご用心
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2007年10月
- 書店発売日
- 2007年9月29日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2016年2月16日
重版情報
9刷 | 出来予定日: 2009-06-01 |
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紹介
祝、第6回小林秀雄賞受賞!
村上春樹はなぜ世界中で読まれているのか? デビューから『アフターダーク』までを貫くモチーフとは? なぜ文芸批評家から憎まれるのか? 村上春樹が発する倍音とは? 雪かき仕事はなぜ世界を救うのか? ベストセラー『下流志向』のウチダ教授がハルキ・ワールドの秘密を解きあかす画期的な文学論登場。
「私たちの平凡な日常そのものが宇宙論的なドラマの「現場」なのだということを実感させてくれるからこそ、人々は村上春樹を読むと、少し元気になって、お掃除をしたりアイロンかけをしたり、友だちに電話をしたりするのである。それはとってもとってもとっても、たいせつなことだと私は思う。」(本文より)
目次
はじめに~ノーベル文学賞受賞のヴァーチャル祝辞
1 翻訳家・村上春樹
極東のアヴァター~『羊をめぐる冒険』と『ロング・グッドバイ』
すぐれた物語は身体に効く
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読む
お掃除するキャッチャー
翻訳とは憑依することである
2 村上春樹の世界性
「父」の不在
『冬のソナタ』と村上春樹
『冬ソナ』と『羊をめぐる冒険』の説話論的構造
霊的な配電盤について
フッサール幽霊学とハイデガー死者論
After dark till dawn
無国籍性と世界性
パリで「かえるくん、東京を救う」を読む
フランス語で読む村上春樹
太宰治と村上春樹
3 うなぎと倍音
身体で読む
読者のとりつく島
倍音的エクリチュール
うなぎくん、小説を救う
ランゲルハンス島の魔性の女
村上文学における「朝ご飯」の物語論的機能
比較文学とは何か?
4 村上春樹と批評家たち
食欲をそそる批評
村上春樹恐怖症
なぜ村上春樹は文芸批評家から憎まれるのか?
激しく欠けているものについて
詩人と批評家
批判されることについて
ニッポンの小説は再生できるか
5 雪かきくん、世界を救う
村上春樹とハードボイルド・イーヴル・ランド
ハーバーライトを守る人
三大港町作家
アーバンとピンボールの話
三〇~四〇代の女性に薦める一作──『神の子どもたちはみな踊る』
ふるさとは遠きにありて思ふもの
一〇〇パーセントの女の子とウェーバー的直感について
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。