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わたしの戦後出版史 松本 昌次(著) - トランスビュー
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わたしの戦後出版史 (ワタシノセンゴシュッパンシ)

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四六判
352ページ
上製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-901510-65-3   COPY
ISBN 13
9784901510653   COPY
ISBN 10h
4-901510-65-7   COPY
ISBN 10
4901510657   COPY
出版者記号
901510   COPY
Cコード
C1000  
1:教養 0:単行本 00:総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2008年8月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2022年3月24日
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書評掲載情報

2010-08-29 朝日新聞
2010-04-04 朝日新聞
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紹介

 1953年未來社に入社し、戦後を代表する多くの作家・学者と関わり、83年に影書房を設立、いまも現役編集者として活躍する著者が、個人の回想がそのまま戦後出版史となる歴史を語る。
 貴重な人物写真や初版本など図版230点を収録。

目次

聞き書きのはじめに・・・鷲尾賢也

1 未来社入社まで

2 西谷能雄社長の「頑迷固陋」

3 花田清輝、品行方正の破れかぶれ

4 平野謙の芸術と実生活

5 難解王、埴谷雄高のボレロ的饒舌

6 敗戦前後―わたしの戦争体験

7 丸山眞男の超人的好奇心

8 権威嫌いの藤田省三の仕事

9 全身小説家、井上光晴の文学魂

10 上野英信、記録文学の精神

11 木下順二と山本安英の奇跡的な出会い

12 秋元松代の反響とわが演劇運動

13 竹林の隠者、富士正晴

14 野間宏の独特な精神の迂回路

15 人類生活者・溝上泰子の闘い

16 女性の人権と自立のために―もろさわようこ・山代巴・丸岡秀子

17 北朝鮮とのかかわりと金泰生

18 西郷信綱、廣末保、安東次男と民衆文化

19 宮本常一、そして出版の仲間たち

20 『秋田雨雀日記』と忘れえぬ演劇人たち

21 上原専祿の言葉と出版への思い

聞き書きをおえて・・・上野明雄

後記・・・松本昌次

前書きなど

◇鷲尾賢也「聞き書きのはじめに」より
・・・いままでの仕事を振り返るだけではなく、現在の出版界をどのように見るのか、
あるいは編集の仕事とは何か、まで語っていただいたのが本書である。
・・・本書によって、戦後という空間を動かしていた空気がわずかながらも見えてきた
ような気がする。なぜ多くの出版物に活気があったのか。生活が貧しくても、なぜいき
いきとした編集・出版が可能だったのか。
 数字に追いまくられている現在の出版状況、志を喪失しつつある編集者たち。このま
までいいはずがない。・・・編集者だけでなく、取次、書店などの出版関係者に、ぜひ
本書を手にとってもらい、出版再生のきっかけにしてほしい。・・・

◇上野明雄「聞き書きをおえて」より
 松本昌次さんのお名前を最初に知ったのは、大学三年生のときだから、いまから四十
五年も昔のことだ。・・・著者を愛し、愛する著者とだけ仕事をしてきた松本さんは、
贅沢な編集者だったのかもしれない。しかもその惚れ込み方は尋常ではないのだ。それ
が編集者の原点なのだということを、改めて教えられた時間でもあった。
・・・出版が長期低迷状況からの抜け道を模索している現在、出版という営為が何を目
差し何を構築していかなければならないかを、根底からとらえなおす鋭い提言が、松本
さんの体験から改めて照射されたように思われる。・・・

著者プロフィール

松本 昌次  (マツモト マサツグ)  (

1927年生まれ。1953年、未来社入社、以後三十年間編集者として勤め、83年退社、影書房を創設し現在に至る。関わった著者に花田清輝、埴谷雄高、丸山真男、平野謙、野間宏、杉浦明平、木下順二、富士正晴、島尾敏雄、吉本隆明、井上光晴、橋川文三、上野英信、溝上泰子、廣末保、藤田省三など。手がけた数々の名著は、そのまま戦後出版史の輝かしい軌跡を描く。著書に『戦後文学と編集者』ほか。

上野 明雄  (ウエノ アキオ)  (聞き手

1943年生まれ。1967年、小学館入社。児童雑誌編集長、児童図書・一般図書編集部長などを経て、同社取締役及び小学館クリエイティブ代表取締役を2007年退任。野上暁の名で子ども文化研究や評論家としても活躍、著書に『おもちゃと遊び』『日本児童文学の現代へ』『子ども学 その源流へ』などがある。

鷲尾 賢也  (ワシオ ケンヤ)  (聞き手

1944年生まれ。1969年、講談社入社。現代新書編集長を経て、「選書メチエ」「現代思想の冒険者たち」「日本の歴史」などを手がける。学芸局長、取締役を経て2003年退任。著書『編集とはどのような仕事なのか』。小高賢の名で歌人としても活躍。歌集に『本所両国』(若山牧水賞)、『眼中のひと』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。