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琉球怪談 小原猛(著) - ボーダーインク
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琉球怪談 (リュウキュウカイダン) 現代実話集 闇と癒しの百物語 (ゲンダイジツワシュウ ヤミトイヤシノヒャクモノガタリ)

文芸
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四六判
256ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-89982-196-0   COPY
ISBN 13
9784899821960   COPY
ISBN 10h
4-89982-196-4   COPY
ISBN 10
4899821964   COPY
出版者記号
89982   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2011年1月
書店発売日
登録日
2011年1月7日
最終更新日
2011年1月28日
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紹介

沖縄には、さまざまな怪が潜んでいる……。
体験者から蒐集した、心に響く怪談百話。
沖縄の、沖縄による、沖縄のための、百物語。

目次

現代実話集琉球怪談 闇と癒しの百物語

はじめに

シニマブイ イチマブイ

車中にて

棲むもの

いくさの後先

小さいもの 大きいもの

私の話

怪異の場

見守るもの

白い蛇と優しき猫

ユタになった人 ならなかった人

あとがき 百一話目として    

前書きなど

いにしえより、百の・怪・を集めれば、・怪・そのものが起こると言われている。
百本の蝋燭を灯し、一つの怪談を語った後、それを一つずつ消してゆく。そして最後の一話を話し終わり、蝋燭を全て消した後に、何かが起こる。そんな話も伝わっている。 これは、そんな日常に潜む・怪・を百話収録した本である。
 沖縄には、怪しげな存在を表す言葉として〈マジムン〉〈ヤナムン〉という言葉がある。 ・ムン・とは、異形の存在、・怪・そのものである。
 今まで、沖縄では「怪談」について書かれた本は数多くあった。だが沖縄をひとくくりとした「百物語」は、今まで語られたことがなかった。「逆立ちユーレイ」や「真玉橋の幽霊」「識名坂の遺念火」などの怪談話は、すでに古典と化し沖縄芝居になったり、民間伝承として語り継がれている。沖縄での怪談の本といえば、ほとんどがこうした琉球王朝時代の、いわば昔話の時代の「怪談」であって、「現代」の怪談を集めた本ではなかった。
 しかし現代の沖縄にも、さまざまな・怪・が潜んでいることは、明白な事実なのだ。
 この本は、できうる限りの取材を通して、私個人が実際に体験したり直接本人に聞いた話で構成されている。 私は京都で生まれて、縁あって沖縄で暮らしているのだが、個人的に怪談や妖怪などに興味があり、今までに多くの人々の話を聞く機会に恵まれた。それがいつのまにか百も集まってきたことが、これまた一つの怪ではないかと、怪しんでいるところである。  この本は、沖縄で起きた事を前提として、沖縄というくくり以外の話は一切収録していない。本土出身者の話であっても、舞台は必ず沖縄のどこかの話であるし、舞台が本土の話でも、登場人物は沖縄の人に限定してある。そういうわけで、沖縄という一種独特の風土がもっとも反映された、沖縄の、沖縄による、沖縄のための百物語であるといえよう。私はそれを「琉球怪談」と名付けた

版元から一言

沖縄から、心に響く〝怪談〟をお届けします。
怖くて切ない、なぜか心がほっとする怪談です。
おもしろい、です。
新聞連載もします。
沖縄から初の本格的な百物語です。

著者プロフィール

小原猛  (コハラタケシ)  (

昭和四十三年京都生まれ。京都市内の高校卒業後、映像音響の専門学校に行くが、スチールカメラマンの橋野隆明氏に弟子入りして、そのままカメラマンに。独立後、放浪期間を経て沖縄移住。カメラマンとフリーライターをしながら、沖縄ネット古書店のさきがけ<古書さりい>を始める(現在は休止中)。全国古書籍商組合連合会・会員。趣味は映画音楽のCDの収集と怖い話。現在宜野湾市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。