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現代の食糧問題と協同組合運動
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2007年6月
- 書店発売日
- 2007年6月10日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
グローバル化された食糧問題を鋭く指摘し、協同組合の問題を焦点に、これから展開すべき方向を導き出す。
目次
第1章 食生活の現状と協同組合運動
第2章 FTA/EPAと国際食糧・農業問題
第3章 内外からの「農協解体」攻撃と全農問題
第4章 「レイドロー報告」(1980年)と日本の農協
第5章 生協の事業改変とこれからの農産物流通
第6章 国際会計基準の見直しと協同組合
第7章 協同組合の明るい未来をきりひらく
前書きなど
日本の協同組合はこれでいいのか。これで協同組合といえるのか。どうすれば、いま各組合の組合員はもちろん、国民的にももとめられ、期待されている協同組合運動を展開できるのか。食べ物は安ければいいのか。安全でない不安の付きまとう食べ物がつぎつぎと身の回りに出てくるのを、どうすれば解決できるのか。こうした疑問に、十分に答えられる情報が、なぜマスコミからは提供されないのか。
こうした長年の自己問答をくりかえしながら、生活し続けてきて何かをまとめなければと思っているところに、北斗書房からの執筆依頼をいただきました。
1995年に、岩波新書『現代食べ物事情』を出して12年がたち、予想を超えてすでに14刷までになっています。それだけ食糧問題が、量でも質でも深刻になっている現われではないでしょうか。この食糧問題と協同組合問題は、重なり合っているように見えます。この本では、その重なり合った部分に焦点をあてています。
いろいろな機会に書かせてもらった原稿を、現在にてらして、かなり全面的に手直ししましたが、念のためにその初出を示すと、次の通りです。
第1章は、東洋大学での講義と、各地での学習会での報告、雑誌『農労のなかま』から依頼原稿などをもとに整理しました。
第2章と第3章は、『文化連情報』と『農労のなかま』に紹介された拙稿に手を入れています。
第4章は、協同総合研究所『協同の発見』№100の「レイドロー報告20周年特集」への寄稿をもとに手直ししたものです。
第5章は、日本農業市場学会編の『講座・今日の食料・農業市場』第5巻「21世紀食料・農業市場の展望」に掲載された論文「生協の食料政策と運動の現局面」および同学会の『農業市場研究』誌の報告論文を土台にして加筆修正したものです。
第6章は、いくつかの県での「農協研究論」講義レジュメに加筆したものです。
第7章は、新たに書き起こしたものです。
【あとがき】より
上記内容は本書刊行時のものです。