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出版者情報
医者には聞けないインフルエンザ・ワクチンと薬
- 初版年月日
- 2003年12月
- 書店発売日
- 2003年12月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2012年3月12日
紹介
この本は絶版です。現在、同じ著者で
『新型インフルエンザ ワクチン・タミフルは危ない!!』
(http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-88049-187-5.html)
『今年はどうする?インフルエンザ』
(http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-88049-606-1.html)
を刊行しています。ぜひそちらをご覧下さい。
インフルエンザワクチンの効き目は宝くじに当たる確率と同じ!?
知らないと危険なワクチンと薬の最新情報
目次
はじめに 3
1章
インフルエンザはかぜじゃない?
インフルエンザってなに?
Q1 インフルエンザはかぜではないのですか? 10
Q2 インフルエンザになると、どんな症状が出ますか? 13
Q3 重くなると命にかかわりますか? 15
Q4 人にうつるのはなぜですか? 19
Q5 インフルエンザは、なぜ流行するのですか? 20
Q6 近く、大流行がくると聞きます。本当ですか? 25
Q7 インフルエンザが流行するのは日本だけですか? 29
Q8 鳥インフルエンザは人にうつりますか? 31
Q9 新型インフルエンザ・ウイルスは、どうやって生み出されるのですか? 35
2章
ワクチンでインフルエンザは防げますか? 必要ですか?
Q10 ワクチンを打てば、インフルエンザにかかりませんか? 40
Q11 ワクチンは安全ですか? 44
Q12 ワクチンは流行を予測してつくられるそうですが、当たる確率は? 49
Q13 どの型にも対応できるワクチンがあるというのは本当ですか? 53
Q14 ワクチンを打ったほうがいい人はいますか? 55
Q15 お年寄りはワクチンを打ったほうがいいのでしょうか? 57
Q16 赤ちゃんもワクチンを打ったほうがいいのでしょうか? 61
Q17 SARSと見分けがつくように、ワクチンを打ったほうがいいですか? 65
Q18 昔のように、学校でワクチンを接種すれば、流行は予防できますか? 68
3章
「インフルエンザ脳症」がこわい!
なぜ起こるの? どうすればいいの?
Q19 「インフルエンザ脳症」とはどんな病気ですか? 74
Q20 「インフルエンザ脳症」の原因は何ですか? 78
Q21 「インフルエンザ脳症」が起こっているのは日本だけなのですか? 81
Q22 解熱剤は「インフルエンザ脳症」と関係ありますか? 88
Q23 ワクチンを打つと、「インフルエンザ脳症」にならずにすみますか? 93
Q24 「インフルエンザ脳症」にならないためにはどうしたらいいですか? 96
Q25 「インフルエンザ脳症」になるとどんな症状が出ますか? 100
Q26 「インフルエンザ脳症」になるけいれんは、見分けがつきますか? 101
Q27 「インフルエンザ脳症」になりやすい子はいますか? 107
Q28 「インフルエンザ脳症」には日本人の遺伝的なものが関係するのですか? 109
4章
かぜでも、インフルエンザでも、子どもの熱がとにかく心配です
Q29 高熱で、後遺症はありませんか? 112
Q30 解熱剤は、使わないほうがいいというのは本当ですか? 116
Q31 解熱剤を使ったほうがいいときはありますか? 安全な解熱剤はありますか? 118
Q32 発熱で、どうなったら病院へ行くべきですか? 120
Q33 熱が出たときはどんなふうに看病しますか? 122
Q34 さむけやふるえがあるときはどうしたらいいですか? 124
Q35 高熱で、ひきつけを起こしたらどうしたらいいですか? 126
Q36 高熱を出さないための、予防法はありますか? 129
5章
かぜやインフルエンザ、どんな薬を使えばいいの?
Q37 抗生物質を使う必要はありませんか? 132
Q38 「アマンタジン」は効きますか? 副作用はありませんか? 136
Q39 「タミフル」は特効薬と聞きました。よく効きますか? 副作用は? 138
Q40 「タミフル」は予防にも効果があるのですか? 143
Q41 前に病院でもらった薬を飲ませていいですか? 146
Q42 とりあえず市販の子ども用かぜ薬を飲ませていいですか? 148
Q43 子ども用のせき止め、鼻水止めは使っていいですか? 151
Q44 解熱剤は、おとなは使ってもいいですか? 158
Q45 栄養をとるとは、どうれば? サプリメントを飲ませたほうがいい? 161
6章
治療や予防でできること、教えて下さい
Q46 子どものかぜに、家庭でできることはありますか? 166
Q47 子どもがインフルエンザ? 何科へ行けばいい? 170
Q48 インフルエンザの検査をしないクリニックは遅れていますか? 172
Q49 親がインフルエンザのとき子どもにうつさないためにはどうすれば? 174
Q50 予防法は? マスクやうがいは効果がありますか? 手洗いは? 176
Q51 流行を防ぐため、感染者は家にいるべきでは? 178
Q52 インフルエンザかな、と思ったらすぐに病院へ行くべきですか? 180
Q53 インフルエンザはこわい病気と言われていませんか? 182
あとがき 185
参考文献 187
前書きなど
インフルエンザ・ワクチンは賞味期限1年の「商品」です。短い賞味期限のこのワクチンは、流行を大きく予測して、大量にワクチンを作り、それが売れ残らないように毎年その必要性を大々的にキャンペーンしています。
ここ数年は、「脳症を防ぐ」「高齢者の死亡率を下げる」「SARSを見分けるために」と新聞やテレビでも「有効なワクチン」と喧伝しています。情報を送り出すマスコミの人たちも、その言説に疑いをもっていません。
今から30年近く前、私は横浜市衛生研究所で感染病のサーベランスを担当していました。当時、インフルエンザ・ワクチンは学童へ年間1700万人もの義務接種が行われていました。ところが、有効なはずのワクチンが効果がない。そればかりかその副作用によって毎年多くの子どもたちが被害にあっていたのです。
国立公衆衛生院の感染症室長となってからは、群馬県衛生研究所の氏家淳雄先生達と共に、7万5千人の学童を6年間に渡り調査した膨大なデータを解析し、ワクチンに有効性のないことを証明しました。そして、全国の保健室の先生達の協力でようやく1994年、学童の集団接種をやめさせることができたのです。世界的に評価を得たこの調査、研究を超えるものは今日まで出ていません。
しかし、インフルエンザ・ワクチンは巨額な利益を生む「商品」のひとつです。いつのまにか、なにも新しい有効性の根拠は示されないまま、この数年で再び生産量は学童に接種していたころまではねあがり、高齢者や乳幼児までがそのターゲットになってしまいました。
毎年の“騒動”をなかばあきれてながめ「もう勝手になさい」と思うことも。でも、同時に、地道に研究や発言を続けてこられた人たちの思い、さらに、このワクチンでさまざまな副作用被害にあい、命までも奪われた子や親たちの無念さが重なって胸にせまります。そうした人々の声が、大喧伝に抗して一人でも多くの人々に届くよう、この本がその一助となることを願います。
母里啓子
上記内容は本書刊行時のものです。