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アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている 英語が話せない子どものための英語習得プログラム ライミング編 リーパー・すみ子(著) - 径書房
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アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている 英語が話せない子どものための英語習得プログラム ライミング編 (アメリカノショウガッコウデハコウヤッテエイゴヲオシエテイル エイゴガハナセナイコドモノタメノエイゴシュウトクプログラム ライミングヘン)

語学・辞事典
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発行:径書房
B5変形判
縦210mm 横166mm 厚さ11mm
重さ 320g
144ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7705-0201-8   COPY
ISBN 13
9784770502018   COPY
ISBN 10h
4-7705-0201-X   COPY
ISBN 10
477050201X   COPY
出版者記号
7705   COPY
Cコード
C0082  
0:一般 0:単行本 82:英米語
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2008年9月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2024年2月19日
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重版情報

7刷 出来予定日: 2015-01-15
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紹介

●アメリカの小学校で英語教育にたずさわって20年
……メキシコとの国境に近い、アメリカの公立小学校。生徒はメキシコからの移民の子どもが98%をしめる。スペイン語が母国語の彼らにとって英語は外国語。その小学校で働く教師たちはみな、英語が話せない・読めない・書けない子どもたちに英語を習得させようと必死になっている。 リーパーすみ子はそういう小学校で20年間、日本人でありながら、図書館司書の資格をもつ教師として子どもの英語教育にたずさわってきた。
●フォニックスでは伸びなかったので、注目された新しい理論
……日本の英語教育ではいま、フォニックスが大きな注目を集めている。リーパーすみ子が勤めた小学校にもフォニックスは導入された。しかし、子ども達の英語力は伸び悩んだ。そこで取り入れられたのが、フォネミック・アウェアネスという英語初心者むけの新しい理論。アメリカでは、いま多くの小学校が、この理論にそって子ども達を徹底的に指導している。そのあとフォニックス/リーディング/スペリングへと進めることで、子どもたちの英語力は実際に伸びている。
●まずは耳からきたえよう……
フォネミック・アウェアネスの最初の一歩は、耳をきたえること。子ども達は、英語のリズム、英語の音をくり返し、くり返し口にし、耳で聞き、目で見て英語に馴染んでいく。そのときに使われるのが、ことば遊び。king/ring/sing など同じ音で終わるライミングや、sumiko sits in the seat. など同じ音ではじまるアリタレーションがふんだんに入っている歌・詩・絵本が、教室で大活躍。子ども達は楽しみながら耳を育て、英語力を伸ばしていく。
☆☆☆日本で初めて紹介される画期的な英語教育の本。
・・・ライミングカード付きですから、あなたの教室でもすぐに使えます。
・・・あなたもきっと、リーパーすみ子の教室をたずねてみたくなりますよ。

目次

はじめに──アメリカで英語教育にたずさわって20年
1 アメリカの英語教育 最初の一歩はフォネミックアウェアネス
2 アメリカの赤ちゃんはこうやって英語をおぼえていく
3 小学生たちが毎日のように使うライミング
4 さあ、ライミングで遊んでみましょう
5 絵本にもライミングがいっぱい お手持ちの絵本をもう一度見直してみましょう
6 ライミング応用編 いろいろなレッスンプラン
7 アリタレーション、早口言葉、そして絵本の紹介
8 音素と発音  ヘレン・ケラー式に口の開け方をきちんと学びましょう
9 フォネミック・アウェアネスの7つのステップ
まとめ
ライミングカード

前書きなど

アメリカで英語教育にたずさわって20年
 私は、アメリカの小学校で20年間、ライブラリアンとしてリテラシー(識字)教育にかかわってきました。
 私が働いていたニューメキシコ州アルバカーキー市では、ライブラリアンはみな教員免許をもったスペシャリストの教師として扱われます。待遇も教師と同じです。
 最後の15年間勤務したD小学校は、低所得者地域にあり、生徒たちの98%はヒスパニック系で占められていました。国境を接するメキシコから来た生徒が多いのは言うまでもありませんが、コロンビア、ベネズエラ、さらにはカストロの支配から逃れてきたキューバ出身の生徒たちの顔もありました。
 1クラス20人の生徒のうち、30%ぐらいの子どもはアメリカで生まれたヒスパニックの2世、3世で、彼らは家庭でも英語で生活しています。けれども、あとの70%ぐらいの子どもは、家へ帰れば親や祖父母とスペイン語で話すという環境で、アメリカにやってきたばかりで英語がほとんどわからないという生徒も、クラスのなかに常時2、3人はいました。
 アメリカでは、十数年前から移民の数が急激に増えています。そこでアメリカ政府は、少数民族である移民の子どもたちがもっている文化を尊重しようと、母国語と英語の両方を使うバイリンガル教育を推進する政策を取ってきました。世界市場の変化とイラク戦争の影響で、最近はアラビア語や中国語も台頭してきましたが、もっとも多いのはスペイン語と英語のバイリンガルです。
 どこの土地に行ってもヒスパニック系が町中にぐっと増えてきていて、本当に驚かされます。スペイン語しか話せない人が多いため、スペイン語が話せるということが、銀行、電話会社などで職を得る有利な条件のひとつになってきています。  ニューメキシコ州でも、移民の生徒たちが増えるのにつれて、英語が“読めない・書けない”生徒たちになんとかして読み書きの力をつけさせなければならないと、10年ほど前から郡や州の教育部門が一緒になって、いろいろな試みをしてきました。
 私が勤めていた小学校では、朝9時から10時までの1時間、あらゆるスペシャリストたちが教室に出向き、クラス担任を手助けして、徹底的な少人数国語(英語)教育を実施。私も9時から10時までは図書室ではなく教室で、英語教育にたずさわることになりました。
 試行錯誤の結果、私たちの学校で取り入れられた英語教育の理論が、ライミング(韻文)を使って耳をきたえていくことから始める「フォネミック・アウェアネス=音素認識」と、ていねいに読んでいく精読に徐々に導いていく「ガイデッド・リーディング」です。この2つの理論を取り入れたことで、嬉しいことに、わが校の全国試験の結果は実際に上がっていきました。
 日本の友人に、アメリカでの私たちの取り組みについて話したところ、「そういう学習法なら、日本の子どもたちも、楽しみながら英語を読んだり書いたりできるようになるのに……」と言われたのが、本書が誕生するきっかけです。
 本書では、まず、アメリカの生徒たちが徹底的に学ばされた「フォネミック・アウェアネス」のなかから、英語を聞く耳を育て、読むこと、書くことにつなげていくライミングを土台とした理論をご紹介いたします。アメリカで実際に行なわれ、成功を収めている英語教育の理論を、日本の英語教育にも役立てられるよう考えて書きました。
 私がアメリカで学んだ英語教育の理論と、具体的な方法を、日本の先生方、そしてご家庭のお母様、お父様方にも役立てていただき、新しい視点から英語教育を見直していただければ幸いです。

著者プロフィール

リーパー・すみ子  (リーパー スミコ)  (

成城大学文芸学部国文科卒業。外国商社に勤務し、米国人秘書を務める。コピーライターとしての業務を経験後、米国留学。アイオワ州立大学大学院ジャーナリズム学部修士課程卒業。ニューメキシコ大学教育学部で図書館学コースを修了。1983年、ニューメキシコ教員免許を取得し、ニューメキシコ州アルバカーキー市の公立小学校に図書館司書として勤務。ここ数年、夏休みを利用して来日、書店や図書館などで洋書絵本の読み聞かせ講演を行なっている。 著書:『ライブラリアン奮闘記』(径書房1996年)/『えほんで楽しむ英語の世界』(一声社2003年)

上記内容は本書刊行時のものです。