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合本 公害原論 宇井 純(著) - 亜紀書房
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合本 公害原論 (シンソウバン ガッポン コウガイゲンロン) 新装版

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発行:亜紀書房
B6判
872ページ
上製
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-7505-0618-0   COPY
ISBN 13
9784750506180   COPY
ISBN 10h
4-7505-0618-4   COPY
ISBN 10
4750506184   COPY
出版者記号
7505   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2006年12月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2023年3月13日
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書評掲載情報

2019-12-15 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
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紹介

水俣病の公式確認から50年――“環境問題”の原点がいま再び「新装版」となって登場!
1971年の初版刊行以来、版を重ねてきた名著がついに復刊! それまで企業寄りの技術論に終始していた風潮に警鐘を鳴らし、「公害」の社会的意味を初めて問い、現在の環境学の礎となった記念碑的作品。1970年10月から東大で始まった夜間自主講座の13回分を収載。

目次

1. 一般的状況
2. 水俣病
3. 足尾鉱毒事件
4. 大正期における公害問題
5. 昭和期の公害問題
6. 技術的対策
7. FAOローマ海洋汚染会議報告
8. ヨーロッパの公害
9. 運動論・組織論

前書きなど

作家 柳田邦男氏推薦!
人間と社会を見るにあたって、いちばん大事なことは、「事象の重大性に気づく感性」であり、「本質を見抜く考える力」であり、「全容をとらえる思考の枠組み」である。本書は、戦後公害の原点である水俣病を出発点にして、国内と世界の重要な公害・環境破壊の具体的事件を語りつつ、同時にそれらに内在する本質的問題を解き明かしていく。国家権力の僕に堕した学問の洗脳の場である東京大学で、権力に倚りかからず、立身出世にも企業の利潤追求にも役立たない本質をとらえる学問を、時代状況と呼応させつつ“自主講座”という方法で、学生や研究者や一般市民に語り続けたこの分厚い記録は、30年以上経った今も、宇井氏の肉声が聞こえるような新鮮な響きを持っている。そこには、歳月を超えて普遍性のある、事象の本質をとらえる「感性」と「考える力」と「思考の枠組み」が語られているからだ。

著者プロフィール

宇井 純  (うい じゅん)  (

1932年、東京生まれ。56年、東京大学卒業後、日本ゼオン株式会社に3年間勤務。そこで水銀を扱っていた経験から、同種の化学工場周辺漁民集落での水俣病発生を知り、また59年に水俣病の水銀原因説を聞いて強い衝撃を受ける。以後一貫して水俣病の原因究明に力を注ぐ。65年、東京大学工学部都市工学科助手。水俣病に代表される公害問題が全国で多発するなか、原因企業を厳しく糾弾する活動を展開したため、御用学者の多い東京大学のなかで昇進の道を閉ざされ、「万年助手」として全国にその名を知られることとなった。70年、公害の研究・調査結果を市民に直接伝える場として自主講座「公害原論」を開講する。以後15年にわたる自主講座で環境問題の市民学習運動を組織し、環境科学研究の促進への強い刺激を与える一方、市民の手による公害監視運動、被害者救済・支援活動、企業の“公害輸出”を阻止するなど、全国の公害反対運動に対するサービス・情報ネットワークの構築に尽力した。72年、毎日出版文化賞を受賞(公害原論講義録の出版に関して)。86年、沖縄大学教授、88年、同大学地域研究所初代研究所長に就任。03年、沖縄大学を退職、同大学名誉教授。06年11月死去。

上記内容は本書刊行時のものです。