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合本 公害原論
新装版
B6判
872ページ
上製
定価
3,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2006年12月
- 書店発売日
- 2006年12月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2023年3月13日
書評掲載情報
2019-12-15 |
毎日新聞
朝刊 評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学) |
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紹介
水俣病の公式確認から50年――“環境問題”の原点がいま再び「新装版」となって登場!
1971年の初版刊行以来、版を重ねてきた名著がついに復刊! それまで企業寄りの技術論に終始していた風潮に警鐘を鳴らし、「公害」の社会的意味を初めて問い、現在の環境学の礎となった記念碑的作品。1970年10月から東大で始まった夜間自主講座の13回分を収載。
目次
1. 一般的状況
2. 水俣病
3. 足尾鉱毒事件
4. 大正期における公害問題
5. 昭和期の公害問題
6. 技術的対策
7. FAOローマ海洋汚染会議報告
8. ヨーロッパの公害
9. 運動論・組織論
前書きなど
作家 柳田邦男氏推薦!
人間と社会を見るにあたって、いちばん大事なことは、「事象の重大性に気づく感性」であり、「本質を見抜く考える力」であり、「全容をとらえる思考の枠組み」である。本書は、戦後公害の原点である水俣病を出発点にして、国内と世界の重要な公害・環境破壊の具体的事件を語りつつ、同時にそれらに内在する本質的問題を解き明かしていく。国家権力の僕に堕した学問の洗脳の場である東京大学で、権力に倚りかからず、立身出世にも企業の利潤追求にも役立たない本質をとらえる学問を、時代状況と呼応させつつ“自主講座”という方法で、学生や研究者や一般市民に語り続けたこの分厚い記録は、30年以上経った今も、宇井氏の肉声が聞こえるような新鮮な響きを持っている。そこには、歳月を超えて普遍性のある、事象の本質をとらえる「感性」と「考える力」と「思考の枠組み」が語られているからだ。
上記内容は本書刊行時のものです。