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トルコを知るための53章 大村 幸弘(編著) - 明石書店
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トルコを知るための53章 (トルコヲシルタメノゴジュウサンショウ)

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発行:明石書店
四六判
372ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-3571-1   COPY
ISBN 13
9784750335711   COPY
ISBN 10h
4-7503-3571-1   COPY
ISBN 10
4750335711   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年4月
書店発売日
登録日
2012年3月23日
最終更新日
2012年3月23日
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紹介

ヒッタイト誕生からアレクサンドロスの東征、イスラム圏の浸透、オスマン帝国の興亡、共和国による世俗主義の選択、EUとアジアをつなぐ現在まで、アナトリアの歴史は波乱に富みながらも多彩な文化をたたえてきた。その歴史と文化、政治、経済を1冊に凝縮。

目次

 はじめに
 トルコの地図


I 古代トルコを掘る/撮る

 第1章 東西文明の接点――国境があって国境のないアナトリア高原
 第2章 古代都市の遺跡群――考古学者だけが世界的発見をしているわけではない
 第3章 アナトリア文明博物館から――土着宗教と一神教にみるアナトリア
  【コラム1】アナトリア高原の遺跡と発掘者
 第4章 民族のアイデンティティーを求めて――アタテュルクとトルコ歴史協会
 第5章 シュリーマンの幻想とオズギュッチの直感――「プリアモスの財宝」と世界最古の商業都市
 第6章 和平条約と粘土板が物語ること――ヒッタイト帝国の都ボアズキョイ
  【コラム2】ヒッタイトの造形美術
  【コラム3】カマン・カレホユック遺跡
 第7章 リュディア王国――ヘロドトス『歴史』が残した世界
 第8章 アレクサンドロス大王――アジア制覇の足跡をたずねて

II オスマン帝国の興隆

 第9章 神々の世界から、一神教の世界へ――アナトリアのキリスト教化とイスラム化
 第10章 コンスタンティノープルの征服――東地中海世界、再編成へ
 第11章 「トルコ」支配に抗したバルカンの英雄たち――史実と伝説のはざまで
 第12章 レオナルド・ダ・ヴィンチの金角湾架橋プロジェクト――ルネサンス芸術家の「パトロン」? オスマン宮廷
  【コラム4】トルコの伝統芸術を守った二人の恩人
 第13章 「壮麗王」スレイマン1世が残したもの――不動の帝国への礎
 第14章 華麗な宮廷文学の世界――イラン文化へのあこがれ
 第15章 トルコ・イスラム美術の性格――トルコ美術の多様性
  【コラム5】語り継ぐ遊牧民の技――ヤージュ・ベディルのじゅうたん
 第16章 メヴレヴィー教団――オスマン帝国の音楽発展に果たした役割
  【コラム6】オスマン帝国の軍楽隊――メフテル
 第17章 イスタンブルのモスク――ビザンツ文化の遺産を受け継いで
 第18章 イスタンブルからヨーロッパへ伝わったコーヒーハウス文化――モリエールはなぜ『町人貴族』を書いたか?
 第19章 オスマン帝国とユダヤ教徒――スペインから追放されたユダヤ教徒

III 帝国の改革と社会の変容

 第20章 西洋化の嚆矢チューリップ時代――国情を反映した花
 第21章 小説『モンテクリスト伯』のモデルは誰か?――18~19世紀前半のオスマン帝国における地方勢力の台頭
 第22章 異教徒のスルタン――帝国の改革と東方問題の発生
 第23章 サライェヴォ事件への道――柔軟な共存が外から引き裂かれて
 第24章 世紀末イスタンブルの歌姫たち――アルメニア人問題の陰で
 第25章 エルトゥールル号事件――山田寅次郎と国交樹立
  【コラム7】敗軍の将は名を残さず
 第26章 トルコの任侠無頼エフェ、ゼイベキたち――「近代化」の割を食った人びと
 第27章 「国父」アタテュルク――いまなお「永遠なる」指導者
 第28章 世界最古の文明を築いたトルコ人!――国民国家統合のイデオロギー

IV 生活と文化、多彩な系譜

 第29章 トルコ人の価値観――人と社会の底流にあるイスラム
 第30章 イスラムと食文化――しかし、酒も飲める
 第31章 実践的、自薦的食べ物ガイド――美食の国を楽しむ方法
 第32章 屋根付市場グランドバザール――世界の物産が集う場所
 第33章 生活の中の音楽――人びとの歌、トルコ民謡
 第34章 トルコに西洋音楽は根づいたか――現代トルコの西洋音楽事情
  【コラム8】現代トルコの演奏家――海外で活躍するアーティストたち
 第35章 トルコ文学の多彩な系譜――ノーベル文学賞から語り物まで
 第36章 「ケナル・マハレ」の生活――都市と農村のはざまで
 第37章 アレヴィー――変貌する「宗教的」マイノリティ
 第38章 トルコにおけるエスニック・グループ――クルド人を中心に
 第39章 スカーフを被る女性、被らない女性――トルコのジレンマ

V 激動の政治経済と国際関係

 第40章 トルコでのビジネス事情――日系企業ビジネスマンの観点から
  【コラム9】もてなし好きで見栄っ張りなトルコ人
 第41章 トルコ経済、激変の10年――リスク大国からの変貌
 第42章 トルコ経済のしくみ――財閥主導の幅広い産業構造
 第43章 トルコ現代政治の流れをつかむ――中東の民主化を考えるために
 第44章 国家の規範としての世俗主義と絶対不可分――絶対の原則にも変化の波
 第45章 公正・発展党政権のいまを読む――「穏健なイスラム」は成り立つか?
  【コラム10】one minuite! one minuite!
 第46章 強力な軍と政治――イスラム主義への最後の抵抗勢力
 第47章 トルコのマスメディア――言論の自由とタブーのはざまで
 第48章 国際関係――未完のEU加盟
 第49章 エルドアン政権のEUへのスタンス――もはや「憧れ」はない
 第50章 ヨーロッパで出会うトルコ人――トルコ人のヨーロッパ
 第51章 トルコとアフガニスタン復興――その意外で深い関係
 第52章 日本とトルコ――21世紀の新たな友好への展望
  【コラム11】 在日トルコ人からみた日本―トルコ人にトルコを語る国
 第53章 東日本大震災と在日トルコ人による支援――被災時に強まる両国民の絆


 おわりに――「文明の十字路」のいま
 「トルコ」をもっと知るための参考文献

前書きなど

 おわりに――「文明の十字路」のいま

 トルコという国を表現するとき、よく使われるのが「文明の十字路」という言葉である。地理的にみれば、たしかに国土の大半がアジア大陸のアナトリア半島にあり、西の一部がヨーロッパ大陸に属している。最大の都市、イスタンブルは、市の半分がヨーロッパ側、半分がアジア側と、ふたつの大陸にまたがっている。こんな都市は世界じゅうにほかにない。
 「文明の十字路」に位置したことは、トルコ共和国という国と社会に決定的な意味を持っている。地理的な位置だけでなく、文化、社会的な規範、立法、行政、司法、そして教育の制度にいたるまで、「十字路」に位置してしまったことが、一方では実に豊かさをもたらし、他方では鋭い対立を生み出してきた。トルコとは、実に「悩ましい」国である。

 (…中略…)

 トルコがいまの共和国として独立するとき、トルコ人以外に「民族」の独立を志向したのはトルコ人とアルメニア人だった。クルド人も独立を志向したが、部族長ごとに民族集団が分かれていてトルコ人のような統率がとれなかったし、アルメニア人のように資金力をもたず外国との連携もとれなかった。
 結果的に、トルコは、ズタズタに分割された前身のオスマン帝国の国土を部分的に回復して、いまのアナトリア半島+ヨーロッパ側の領土を確定させた。ナショナリズムを確立する点では優れていたアルメニア人は、ロシア革命のために不幸にしてロシアの後ろ盾を失い、フランスとアメリカも目立った支援をしなかった。そして、第一次大戦のさなかに大量にシリア側に追放され、多くの命が失われることになった。
 クルド人たちは、結果としてトルコ、イラク、イラン、シリアなどの国に分かれて暮らすことになった。クルドという民族の国家は、実現しなかった。そのことでトルコを批判するのは、まったくの筋違いである。第一次大戦の当時、中東地域は、イギリスやフランスによって、都合よく分割されていった。地中海東岸のアラブ地域は、オスマン帝国と戦ってくれたらアラブ王国をつくってやろうというイギリスに騙された。イギリスは、その陰でフランスと中東を分割するサイクス・ピコ協定(1916年)を交わしていて、レバノンやシリアを影響下におさめた。パレスティナには、ヨーロッパで迫害されてきたユダヤ人に「民族のふるさと」をつくってあげようというイギリス外相バルフォアの画策でユダヤ人たちが入植し、パレスティナ問題の発端をつくった。
 トルコは、第一次大戦でドイツ側について敗れたため、セーブル条約(1920年)で領土を切り刻まれることになった。イスタンブルは列強の共同管理、エーゲ海地方のイズミルはギリシアに割譲、地中海の風光明媚なあたりはイタリアの分け前、シリア国境に近くアルメニア人やアラブ人が住んでいたキリキア地方にはフランス軍が上陸して支配した。
 当時のギリシアは、400年以上にわたるオスマン帝国の支配から独立したことをきっかけに弱体化していたトルコを侵略し、アナトリア半島の深くまで軍を進めた。もちろん、ギリシア単独の意志ではなく、イギリスが、面倒なことをギリシアにさせた面もある。だが、このアナトリア侵攻は、トルコ・ナショナリストの激しい抵抗にあい失敗した。
 ムスタファ・ケマル(後に父なるトルコ人を意味するアタテュルクの名を大国民議会から贈られたトルコ共和国初代大統領。建国の父)らが率いた兵士、農民、市民たちは、ギリシア軍を徐々に追撃し、ついにアナトリアから外国勢力を撤退させた(1922年9月9日)。
 この建国の死闘は、後に神話化されていく。トルコは、それまでの多民族・多文化のイスラム帝国から、トルコ民族の国、つまり、たいへん強固な国民国家の枠組みという鎧をまとうことになったのである。建国の後、クルド問題やアルメニア問題が、なんども浮上していったのは、「トルコはトルコ民族の国なのだ」という鎧のためである。
 しかし、侵略してきたイギリス、フランス、ギリシア、イタリア、そして侵略を後押しした帝政時代のロシアとの、文字通り死闘の歴史なくして、トルコ共和国の建国はなかった。侵略者との戦いのなかで、トルコ人、アルメニア人、クルド人、ギリシア人など、オスマン帝国領内に暮らしていた人々は、たいへんな犠牲を強いられた。
 外から見て、トルコが少数民族を抑圧したということは可能だが、それを主張するなら、第一次大戦とそれ以前の中東分割の歴史を冷静に見つめ直さなければならない。一方的に、ある民族の主張を現代に蘇らせることは、陰で中東を分割し支配しようとした当時の大国が「していたこと」を隠蔽する結果になる。「文明の十字路」としてのトルコを理解するためには、歴史の層位が、たいへん複雑に重なり合っていることを正確に理解することが必要である。
 イラクからの米軍撤退、アフガニスタンでの治安活動、パレスティナとイスラエルの仲介など、中東をめぐる最重要課題にトルコの貢献は欠かせない。ここでも、トルコは「文明の十字路」として独自の仲介能力を発揮しようとしている。何ができるかは、今後を見ないとなんともいえないが、少なくとも、西欧文明とイスラム文明の交錯する地、キリスト教、ユダヤ教、そしてイスラムが共存する地としてのトルコは、21世紀を迎えて、ますます鍵を握る存在となりつつある。

著者プロフィール

大村 幸弘  (オオムラ サチヒロ)  (編著

中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所所長。早稲田大学第一文学部西洋史科卒業後、トルコ政府給費留学生としてアンカラ大学言語・歴史・地理学部ヒッタイト学科に留学。中近東考古学科博士課程修了。留学中からトルコ国内の発掘調査に参加。帰国後、中近東文化センター勤務。1985年よりトルコのカマン・カレホユック遺跡の発掘調査に従事。著作に『鉄を生みだした帝国――ヒッタイト発掘』(日本放送出版協会、1981)、『アナトリア発掘記――カマン・カレホユック遺跡の二十年』(日本放送出版協会、2004)など。

永田 雄三  (ナガタ ユウゾウ)  (編著

財団法人東洋文庫研究員。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、イスタンブル大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻はオスマン帝国史。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、明治大学文学部教授を経て現職。『前近代トルコの地方名士―カラオスマンオウル家の研究』(刀水書房、2009)、『成熟のイスラーム社会(世界の歴史15)』(共著、中央公論社、1998[文庫版2008])、『中東現代史I トルコ・イラン・アフガニスタン』(共著、山川出版社、1982)など。

内藤 正典  (ナイトウ マサノリ)  (編著

同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科教授。東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)卒業。ダマスカス大学、アンカラ大学で研究に従事。ユネスコ人文・社会科学セクター科学諮問委員。一橋大学教授を経て現職。専攻はイスラーム圏と西欧の国際関係、多文化共生論。著書に『イスラムの怒り』(集英社新書、2009)、『イスラーム戦争の時代』(日本放送出版協会、2006)など多数。編著に『激動のトルコ――9・11以後のイスラームとヨーロッパ』(明石書店、2008)など。

追記

執筆者一覧


阿部 るり(あべ・るり)
上智大学文学部新聞学科准教授。専攻は社会学。著作に『グローバル・コミュニケーション論――メディア社会の共生・連帯をめざして』(共著、世界思想社、2007)、『メディア・ナショナリズムのゆくえ――「日中摩擦」を検証する』(共著、朝日選書、2006)など。


石川 真作(いしかわ・しんさく)
京都文教大学客員研究員兼非常勤講師。専攻は文化人類学。著作に『移民のヨーロッパ――国際比較の視点から』(共著、明石書店、2011)、『周縁から照射するEU社会―移民・マイノリティとシティズンシップの人類学』(編著、世界思想社、2012)など。


江川 ひかり(えがわ・ひかり)
明治大学文学部史学地理学科教授。専攻はトルコ近代史。著作に『イスラーム――社会生活・思想・歴史(ワードマップ)』(共著、新曜社、2006)、『歴史人口学と比較家族史』(共著、早稲田大学出版部、2009)など。


大曲 祐子(おおまがり・ゆうこ)
日本・トルコ協会事務局次長。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程。専攻は社会学。著作に『神の法vs人の法』(共著、日本評論社、2007)、『今すぐ話せるトルコ語』(共著、ナガセ、2002)など。


大村 次郷(おおむら・つぐさと)
写真家。『シルクロード』『文明の道』などのNHK特集に参加。著作に『シルクロード 歴史と今がわかる事典』(岩波ジュニア新書、2010)、『聖なる幻獣』(立川武蔵著、写真担当、集英社新書、2009)など。


粕谷 元(かすや・げん)
日本大学文理学部史学科准教授。専攻はトルコ近現代史。著作に『イスラーム世界研究マニュアル』(共著、名古屋大学出版会、2008)、『トルコにおける議会制の展開――オスマン帝国からトルコ共和国へ』(編著、東洋文庫、2007)など。


佐野 充明(さの・みつあき)
日本貿易振興機構(JETRO)途上国貿易開発部総括課長代理、元イスタンブル事務所長。著作に『早わかりトルコビジネス』(共著、日刊工業新聞社、2010)。


嶋田 晴行(しまだ・はるゆき)
国際協力機構(JICA)南アジア部南アジア第二課企画役。執筆時は神戸大学大学院国際協力研究科特命准教授。専攻は国際学。著作に『世界で最も貧しくあるということ(平和研究 第37号)』(共著、早稲田大学出版部、2011)など。


ダニシマズ・イディリス(Danismaz Idiris)
トルコ生まれ。トルコのセルジューク大学神学部を卒業後、2000年に来日。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士過程修了。地域研究博士。2008年に外資の教育関連企業に入社。そのかたわら、京大、同志社、関大等の大学で非常勤講師を兼任。専攻はトルコ・イスラーム文化、イスラーム地域研究等。


トルガ・オナル(Tolga Onal)
トルコ在住。執筆時は前田建設工業株式会社勤務。


中島 敏博(なかじま・としひろ)
日本貿易振興機構(JETRO)イスタンブル事務所副所長。著作に『早わかりトルコビジネス』(共著、日刊工業新聞社、2010)。


永田 真知子(ながたまちこ)
外務省研修所講師。専攻はオスマン帝国史。


長場 紘(ながば・ひろし)
和洋女子大学非常勤講師。著作に『トルコから見たユーラシア――経済連携を中心に(ユーラシア・ブックレット)』(東洋書店、2010)、『イスタンブル――歴史と現代の光と影』(慶應義塾大学出版会、2005)など。


濱崎 友絵(はまざき・ともえ)
東京藝術大学音楽学部楽理科非常勤講師、早稲田大学オープン教育センター助教。専攻は音楽学。論文に「トルコ共和国の形成と音楽――トルコ民謡と「和声化」をめぐって」(地中海学研究XXXIII、2010)、監修協力に『メッツラー音楽大事典』(教育芸術社、2006)など。


林 佳世子(はやし・かよこ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻は東洋史学。著作に『オスマン帝国500年の平和(興亡の世界史)』(講談社、2008)、『オスマン帝国の時代(世界史リブレット)』(山川出版社、1997)など。


増田 秀夫(ますだ・ひでお)
伊藤忠商事株式会社自動車第二部長。前トルコ代表兼イスタンブール支店長。


松本 奈穂子(まつもと・なほこ)
東海大学教養学部芸術学科音楽学課程専任准教授。専攻は音楽学。著作に『イスラーム――社会生活・思想・歴史(ワードマップ)』(共著、新曜社、2006)、『コーカサスを知るための60章』(共著、明石書店、2006)など。


宮武 志郎(みやたけ・しろう)
普連土学園中学校・高等学校教諭。専攻は東洋史。著作に、『社会的結合と民衆運動(地中海世界史5)』(共著、青木書店、1999)、『イスラーム・環インド洋世界(岩波講座世界歴史14)』(共著、岩波書店、2000)など。


山下 王世(やました・きみよ)
立教大学文学部史学科准教授。専攻はイスラーム建築史。『トルコとは何か(別冊 環14)』(共著、藤原書店、2008)、『トルコ・イスラーム都市の空間文化』(共著、山川出版社、2003)など。


ヤマンラール水野 美奈子(やまんらーる・みずの・みなこ)
龍谷大学国際文化学部教授。専攻はイスラーム美術史、文化史。著作に『チューリップ・ブック』(共著、八坂書房、2002)、『イスラーム(世界美術大全集・東洋編 17巻)』(共著、小学館、1999)など。

上記内容は本書刊行時のものです。