書店員向け情報 HELP
行動承認-組織の能力を最大化する「認める力」-
- 初版年月日
- 2014年10月
- 書店発売日
- 2014年10月28日
- 登録日
- 2014年10月15日
- 最終更新日
- 2014年10月24日
書評掲載情報
2014-12-21 |
毎日新聞
評者: 藻谷浩介(株式会社日本総合研究所主席研究員) |
MORE | |
LESS |
紹介
◎内容紹介
本書は、組織の能力を最大化する「認める力」、行動承認について書かれた本です。
著者は、多業種にわたる行動承認指導の結果、12年間「1位マネジャー」を輩出しています。
行動承認は、チーム単位の現場から大企業の管理部門まで簡単に実践でき、業績をみるみる好転させる効果的なマネジメント手法です。
良好な人間関係の構築、離職防止、チームワークの向上、外国人・女性・障碍者活用といったビジネスの場だけでなく、家庭、地域、健康面への活性化にも繋がっています。
これからは「行動承認」の時代です。行動承認で組織と個人がダイナミックに変わります!
目次
はじめに
◆職場を愛せますか。家族を安心して就職させられますか
「その会社ブラックやな」工場や福祉施設をパートで転々とする静香さん
マネジメント不在で女性が入っては辞める人間関係ブラック職場
離職続出営業所「所長の顔をみると吐き気がする」と言ったしっかり者の美由紀さん
あるロスジェネ君の嘆き「『別にそれ要る?』っていう会話が多すぎますよね」
第一章 「業績向上」と「優しき人の強さ」コダワリ上司とフンワリ上司、それぞれの幸福
◆12年前からの奇跡―「業績1位マネジャー続出」
(1)「全員野球」で1年目トップ支店、2年目目標達成率150%のリアル「半沢直樹」銀行支店長
(2)がんばれベアーズ! 自治体のどん底職場が立ち直り「監査指摘率半減」
(3)「とにかく現場を見てください」「よし分かった、うちの生産の大半をお宅に回そう」売上倍々ゲームの中国工場
◆「優しき人の強さ」~ロスジェネ世代マネジャーの目が輝いた
第二章 行動承認を学ぼう! ライブ講義
◆すべてのコミュニケーションに生命を与える「承認」
◆行動理論でみる、「褒めて伸ばす」法
◆人は心に穴の空いた存在。与える側になれますか
◆いよいよ行動承認
STEP1.「相手の良い行動を、事実そのままに記述しましょう」
STEP2.「良い行動に良い感情が湧いたら、それも書いてみましょう」
STEP3.「行動承認」+「Iメッセージとして、伝えてみましょう」
STEP4.「相手の表情の変化や行動の変化を、記録しておきましょう」
宿題サンプル 50代の女性所長と40歳の新任男性主任の例
第三章 インパクト―組織と個人をダイナミックに変える「行動承認」
◆「行動承認」で組織はこう変わる!
人の成長、業績向上
チームワーク、協力行動の向上
自分の言った言葉が伝わる!
仕事の品質の向上、監査成績の向上
イノベーション
異質との共生~女性・外国人・障碍者活用など
ワークライフバランス
メンタルヘルス、レジリエンス
問題行動の減少
叱れない上司が叱る勇気を身につける→規範維持に
離職防止
「行動承認」で素直な気持ちになれた→「喜んではたらいてしまう」現象につながる?
もし「承認」がなかったら……こんなイヤな職場になる!
◆マネジャーたちは、なぜ行動できるのか
「認めてやろう」と思っていたら聴けた―コダワリ上司代表:脇谷泰之さんの場合
「『認める』はなんだか本当だ、という気がする」ベテランリーダー代表:有光毬子さんの場合
「論理的で、でも心の芯にずっしりしたものを植えつけてもらった」思慮深い受講生代表:美鈴さんの場合
「僕が欲しかったのはこれなんだ」優しきフンワリ上司代表:林義記さんの場合
<解説>
「やることを一つに絞る」ことが、最大の効果を生む
お世辞を言わないから、相手の心に入る
上司自身も幸福感が高い
「承認はベタなやり方」ストレートなので感覚が武道に通じる
自分や相手の特性を問わずに使える
「褒められない……」コダワリ上司にもハードルが低く乗り越えられる
フンワリ上司に向かっていく強さが生まれる
第四章 ここに気をつけて! 行動承認の落とし穴
「この表」でできるようになった! もっと使いこなす「承認」
ソーシャルスタイルを意識するとより伝わる
リスペクトの感情があるか
モデリングも忘れずに
嫌味はNG 不足点はまっすぐ伝えよう
言わなければならないことは言い続ける―5S、コンプライアンスなど
ナルシシストの部下には―できていること、できていないことを事実に基づきはっきり伝える
いじめへの対処は毅然と
やめるといきなり業績ダウン
子供に「行動承認」を使う場合
第五章 なぜ「褒める」より「承認」が大事か
コーチングでもなく、「褒める」でもなく
日本とアメリカ、幸福感の違い
日本人の遺伝子的特性~不安感と不信感
「信頼」こそがすべてのカギ~なぜ「褒める」より「承認」が大事か
世代の行動原理が変わった! 攻撃性の「テストステロン」から信頼ホルモン「オキシトシン」へ
中国工場にみる、信頼と「囚人のジレンマ」と道徳的な振る舞い
褒めるアメリカ文化、しかし「信頼」は?
若田光一さんにみる日本型リーダーシップの可能性
第六章 家庭へ、地域へ、健康へ―行動承認の広がり
がん告知、メンタルヘルス~ある生産チームの場合
「承認は家庭でも一緒ですね」~イクメンマネジャー柏原直樹さん
地域のラジオ体操が一気に活性化~有光毬子さん
「承認教育は社会問題の解決になりますね!」~ロスジェネ君からの賛辞
おわりに―喜びが悲しみを上回る未来へ
マネジャーにはあまりにもサポートがない。だから非営利教育
ひとりでも悲しい思いをする人がいるのはイヤ。離職の話をきくたび胸が痛む
誰でもできるメソッドにしたい!
「主婦のくせに」と言われ続け……決めつけはイヤ。女性も同じ思いで仕事をしている
「行動承認」~亡き恩師、亡き母、わが子へのギフトとして
恩師から受け継いだ精神「時代に呑まれず、時代と対決せよ」
上記内容は本書刊行時のものです。