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季刊ロゼッタストーン第17号
少子化
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2004年4月
- 書店発売日
- 2004年4月9日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
女性が生涯に生む子どもの数(合計特殊出生率)は、1.32と、過去最低を更新しています。「このまま少子高齢化が進めば、日本の人口が激減する」「年金制度が維持できなくなる」「社会に活力がなくなり、経済が停滞する」などと、「少子化」の危機が叫ばれています。「未婚で子どものいない女性は負け犬」説もあるというのに、なぜ、女性は子どもを産まなくなったのでしょうか。
今回のテーマは「少子化」。子どもを持たず、夫と二人で暮らす篠田節子さん(作家)、不妊治療で念願の子どもを授かった穴井夕子さん(タレント)、一人息子を溺愛しつつ、「いまの時代だったら子どもは産まなかった」と語る石坂啓さん(漫画家)をはじめ、産婦人科医や社会学者、女性国会議員などにインタビュー。「兼業主夫お助けマニュアル」「サイレント・ベビー」「化学物質から我が子を守る方法」などの特集も必見です。
目次
大特集「少子化」
◇INTERVIEW
「女性がやっと産むか産まないかを自分で決められるようになった」
篠田節子(作家) 6
「どんなに辛い不妊治療も、子どもが生まれれば忘れられる」
穴井夕子(タレント) 10
「いまの時代だったら、私はきっと子どもを産まない」
石坂 啓(漫画家) 14
「“幸せはこうでなきゃ”という思い込みが未婚化や少子化の原因」
岡田斗司夫(評論家) 18
「結婚できない男性が増えれば、社会不安につながります」
山田昌弘 22
◇ヴィーナス議員が語る「少子化対策」 26
有村治子「親が気兼ねなく休みを取れる制度をつくりたい」
円より子「「経済力がなければ、子どもを産めないのが悲しい現実です」
大脇雅子「パートの待遇を改善することで、子育てもずっとしやすくなる」
◇外国在住の日本人女性が見た
世界各国最新情報
「赤ちゃんを増やすために、どこまでやる?」
ーーインターネットサービスで「精子」を宅配…etc. 32
◇専門家が語る「少子化」
中国が「一人っ子政策」を始めて25年…
若林敬子(東京農工大学大学院教授) 36
日本人が“サル化”したことが少子化の原因
正高信男(京都大学霊長類研究所教授) 38
30歳になってやっと結婚を考える時代に
篠塚涼子(オーエムエムジー渉外広報室) 40
体外受精は“夢の医療”ではない
放生 勲(こまえクリニック院長) 42
子どもを産もうとするのが遅すぎる
丸本百合子(百合レディスクリニック院長) 44
◇特集
「サイレントベビー」
ーー泣かない赤ちゃんの静かな悲鳴ーー 58
「ベビーマッサージでママもリラックス」 62
仕事と家事を両立できる男になるためのノウハウ集
「兼業主夫お助けマニュアル」 68
今、子どもたちが危ない!
「化学物質から我が子を守る方法」 77
◇特別エッセイ
「できちゃった結婚」は少子化時代の救世主か?
高清水美音子 48
◇フォトエッセイ
「必要なモノ」 浅田悠樹 76
「大人の責任」 松美里瑛子 82
◇スペシャル企画
ダイエットダービー第2弾!
誰がやせるかを予想して1万円をGET! 106
◇注目の連載企画
●アマチュア編集長シリーズ「20年後の自分」 50
●イケメン花婿料理講座 第5回「つみれ汁」
ー新しいイケメン、山本康平登場!- 74
●キャラメルボックス・プロデューサー、加藤昌史の“嫌われ者のすすめ” 84
「いいことと悪いことのバランスは常に保たれている」
●オクモト陽典の“不運から風雲” 86
「20歳になった娘が一人暮らし宣言!」
●新・逆転人生相談
「母子家庭に育った一人娘の相談に答えます」
――マダム・ウマ子のアドバイス付―― 90
大好評連載
●ベラ西原の体験エッセイ「努力する女」 47
●世代別ミニ世論「少子化」大アンケート 64
●本間正人の“21世紀の学習学”
「少子化社会の常識は昔の常識とは違うのが常識」 66
●リレーエッセイ「離婚の教訓」
第6回「父子家庭には手当も補助もない!」 67
●読者のページ
私が考えた「少子化対策」 83
●越前君の“あなたが陪審員”
「虐待されている子を家に連れて帰った罪は?」 88
●職業裏辞典「幼稚園教諭」 92
●にしかわたくの「でんぐり映画館」(ゼブラーマン) 94
●気になる食品「徹底比較しま専科」(豆腐) 96
●特派員クラブの窓から(渡辺晴子)
「日本初の知的障害アスリート世界大会」 98
●ロゼッタストーンINFORMATION 1 99
●話のネタ袋「なぜか気になる、あのお仕事の舞台裏」 100
●ショートショートストーリー「一粒の毒薬」(大崎知仁) 102
●ホッカホカ科学(冬眠) 104
●保存版・「ニュースのおさらい」(2003年12月~2004年2月) 108
●マザー夏目の気学占い 111
●ロゼッタスト-ンINFORMATION 2 114
前書きなど
「個人の選択の行方」
毎日のように児童虐待のニュースが流れる一方で
最先端の「不妊治療」で出産した人のニュースも流れる変な世の中です
自分はたぶん、この先、子どもを持つことがないだろうな…と覚悟が決まったとき
「少子化」という言葉がより身近になりました
マスコミ業界は、「少子化」の最先端です
独身の人、結婚しても子どもがいない人、結婚しているけど子どもは1人だけの
人……
「子どもなんていらない」と思っている人は少ないけれど
みんな、その時々の仕事に追われています
以前は「当たり前のこと」とされていた結婚や出産が
だんだん特別な決意が必要なものになっています
それなしでも生きられるだけの選択肢が、世の中には溢れています
「年金」とセットで語られることが多い「少子化」ですが
みんなの「年金」を考えて、自分の生き方を選択する人はいないと思います
「産む・産まない」という個人の選択が積み重なって
世の中に大きな影響を与えているのです
「少子化」は環境、経済、人口などいろんな要素がからむ複雑な問題ですが
個人レベルで「産む」か「産まない」かは、とてもシンプルな選択です
女性たちは、これからどちらの方向に歩いていこうとしているのでしょう
パートナーである男性は、どんなふうに女性に寄り添っていくのでしょう
これからの「未来」がちょっとだけ見えてくる…今回は、そんな特集です
ロゼッタストーン代表 弘中百合子
版元から一言
早いものでロゼッタストーンも、この4月で創刊4周年。こうして続けてこられたのも、皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございます。
ロゼッタストーン第17号は「少子化」をテーマに取り上げました。今回の表紙のイラストは、イラストレーターのこみやトモカズさんの作品。「イパネマの娘」というボサノヴァの曲と、同名の村上春樹の小説に触発されて描いたものだそうです。「少子化」というテーマに合わせて、赤ちゃんだけ描き足してもらいました。初夏号にふさわしい、さわやかな感じの表紙に仕上がったと思うのですが、いかがでしょうか。
上記内容は本書刊行時のものです。