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みののミュージック みの(著) - ビターズ
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みののミュージック (ミノノミュージック)

趣味・実用
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発行:ビターズ
B5変形判
縦180mm 横180mm 厚さ16mm
192ページ
並製
価格 3,000 円+税   3,300 円(税込)
ISBN
978-4-9913867-0-1   COPY
ISBN 13
9784991386701   COPY
ISBN 10h
4-9913867-0-5   COPY
ISBN 10
4991386705   COPY
出版者記号
9913867   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年6月
書店発売日
登録日
2025年3月26日
最終更新日
2025年6月9日
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紹介

 YouTubeチャンネル『みのミュージック』を通じて、古今東西のポピュラー・ミュージックの魅力を音楽を愛する人たちへ届けている音楽系クリエイター“みの”。古今東西の、さまざまな音楽に精通する彼が、所有する膨大な量の愛蔵レコード・コレクションの中から“100年先も聴き継がれるべき私的名盤”をテーマにさまざまな音楽作品をセレクト。音楽を創り出すミュージシャンとして、音楽に対して狂熱の愛を注ぐリスナーとして、彼の音楽人生に寄り添い続ける名盤の数々を貴重なエピソードとともに紹介します。
 7インチ・レコードと同じ判型サイズ(180×180mm)の書籍に収録されたレコードの枚数は、700枚超。音楽の原体験となったビートルズや、音楽鑑賞の概念を覆すほどの衝撃に感動したモノラル・シングル盤との出会い、ロックの裏街道に息づく隠れた名作群、日本の音楽史の分岐点となった“自作自演+コンセプト・アルバム”に関する考察、オルタナティブなジャンルとして注目している民謡、近年は国内外で大きな注目を集めているシティ・ポップの名盤などについて、深い音楽愛を語り下ろした1冊となっています。

目次

Side A ── OVER SEA/海外名盤
1.THE BEATLES/ビートルズ
2.MOTOWN & MONO VIYNL/モータウンとモノラル・レコード
3.THE BEACH BOYS/ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』
4.PHIL SPECTOR’S WORKS/フィル・スペクターと“ウォール・オブ・サウンド”
5.THE ROLLING STONES/転がり続けるロックンロール・バンドの魅力
6.BRITISH INVASION/ブリティッシュ・インヴェイジョン
7.1960’S US ROCK/1960年代のUSロック
8.HARD & PROGRESSIVE/ハード&プログレッシブ・ロック
9.1970’S HARD ROCK/絢爛豪華なロック黄金期
10.JEFF BECK/ジェフ・ベック
11.BLUES&JAZZ/ブルースとジャズ

Side B ── DOMESTIC/国内名盤
12.HAPPY END/はっぴいえんどと日本語詞
13.ELECTRIC INSTRUMENTAL & GROUP SOUNDS/エレキ・インストとGS
14.DOMESTIC ROCK MUSIC/1970年代の邦楽ロック
15.JAPANESE PROGRESSIVE ROCK/日本におけるプログレッシブ・ロック考
16.JAPANESE RARE GROOVE/民謡
17.FEMALE SINGERS/女性シンガー
18.CITY POP/山下達郎とシティ・ポップ

前書きなど

あらゆる音楽を指先ひとつで簡単に聴ける現代において、わざわざレコードで音楽を聴くというのは、明らかに不便で不合理なことです。場所をとるし、手間もかかるし、なによりお金がかかる。効率的とはとてもいえません。
しかし、考えてみれば芸術というもの自体が、そもそも効率や合理性とは対極にあるものです。絵画の前でじっと立ち止まり、作品を眺めても喉が潤うわけでもない。小説や映画に心を揺さぶられ、空想の世界に浸っても、腹が満たされるわけでもない。それでも私たちは芸術を求め、その体験が心を豊かにしてくれることを知っています。効率や合理性を超えたところにこそ、実に人間らしい時間が存在するのです。
レコードで音楽を楽しむという行為には、音楽鑑賞が合理化されるなかで失われつつある、多くの非合理的な喜びが詰まっています。たとえば、場所をとる大きなジャケットは、ミュージシャンが表現した世界へと入るための入り口です。巨大な見開きを広げ、歌詞カードをじっくり眺め、針を落としてサウンドに没頭する時間。前の持ち主が残した落書きやシールの跡に、見知らぬ誰かの記憶や思いを重ねてみるのも、レコードならではの魅力といえるでしょう。

――ここまでもっともらしい説明を並べてきましたが、本当はもっと単純に言ってもよいのかもしれません。

“レコードは音がいい”。

実のところ、私がレコードに魅了されたきっかけはもっとシンプルな理由でした。二十代の後半ごろ、偶然出会った年配のレコード愛好家に“そんなことも知らないのか”と一方的にレコードの魅力を語られたのです。当時の私は知らない世界を押し付けられる苛立ちと、自分が知らないことへの気恥ずかしさが入り混じっていました。しかし実際にレコードを聴いてみれば、その“お節介な愛好家”の言葉は正しかったのです。
特に1980年代半ば頃までの作品は、レコードで聴かれることを前提にミックスされています。CDやストリーミングで繰り返し聴いてきた音源も、レコード盤で再生するとまったく新たな魅力が浮かび上がってきます。おとなしいと思っていたギターリフが、実は凶暴な歪みを伴っていたり、スカスカだと感じていたアンサンブルが、巨大な塊のようなグルーヴとして躍動していたりと、発見に満ちているのです。レコードという本来の形で再生されることで、当時のミュージシャンが意図したであろう真のサウンドが蘇ります。
レコードという非合理なメディアがもたらす豊かさや深みは、合理性だけを追求するだけでは決して手に入らない。こうした非合理こそが、レコードで聴く音楽の本当の贅沢なのです。

版元から一言

 古今東西の音楽に精通する音楽クリエイターの「みの」。発売された年代やジャンルを問わず、すべての音楽作品に狂熱的な愛情を注ぎ続ける彼の中には、一体どのようなサウンドが鳴り響いているのだろうか?──そんな好奇心から本書の企画はスタートしました。
 制作を進めていくと、彼の所有するレコード・コレクションの膨大な量にたちまち圧倒されることとなります。華やかな時代を彩った名作から、時代の影でマニアたちに愛され続けてきた隠れた名作、希少なレア盤などが次から次へと登場します。本書に収録されているレコード作品の撮影は1日で終わらず……長い年月をかけて蒐集したコレクションをすべて撮り終えるのに撮影日を複数回に分けながら数ヶ月もの時間を要しました。本書に収録された作品群を見れば、彼の中に息づく膨大な知識量にも納得することは間違いないでしょう。
 そして彼は生粋の「音楽プレイヤー」でもあります。自ら音楽を作り、ステージ表現する「音楽家」です。聴くだけでなく、演奏したことで気付いた発見など、楽器プレイヤーの視点からも作品の魅力を紹介した濃厚な内容のディスク・ガイドが完成しました。本書を読むことで、すでに聴いたことのある名作アルバムは「ひと味違う」魅力を放つ作品になることでしょう。そして、あなたの知らない素敵な音楽作品との出会いもあるはずです。
 ぜひ本書をサウンドトラックに、新たなサウンドと出会う素敵なミュージック・ライフを楽しんでみてください。

著者プロフィール

みの  (ミノ)  (

音楽評論家、ミュージシャン。1990年シアトル生まれ。千葉育ち。2019年よりYouTubeチャンネル「みのミュージック」を開設。チャンネル登録者数は48万人を超える(2025年2月現在)。ロック・バンド「ミノタウロス」としても活動。ラジオDJとしても活躍。

上記内容は本書刊行時のものです。