ピンクスカイ 岩崎 う大(著) - 鈴屋出版 【利用可】
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取引情報
ピンクスカイ
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2022年4月30日
- 書店発売日
- 2022年4月12日
- 登録日
- 2022年1月24日
- 最終更新日
- 2022年3月14日
紹介
2013年度キングオブコントグランプリ、2020年、2021年、タレント初の岸田戯曲賞最終選考の鬼才コント師・戯曲家、岩崎う大の初ノベライズ。
舞台は、どこにでもあるような田舎の民宿。唯一のウリは、窓に広がる雄大な海の景色。ここに非常識な宿泊客たちが押し寄せ、繰り広げられる空前絶後のバカ騒ぎ…。…心に傷を持つ客たちが「ピンクスカイ」という現象を通して、シンクロし、人生の帰結に巡り会う…。
「ピンクスカイ」とは何なのか？ まさに現代版パンドラの箱。
岸田戯曲賞最終選考にも残る「劇団かもめんたる」が、第一歩を踏み出した一作を小説とし大幅加筆修正しオリジナル小説化しました。
エンタメ各界人からも注目の一冊！
前書きなど
ピンクだった。
圧倒的なピンク─
空を一面に覆うピンクの色が、自分の心すら支配してしまったようだ。
満たされていく自分の欲望に、我を忘れて溺れていく、1秒でも長くこの快感が続くなら他に何もいらない。脳を、脊髄を、ＤＮＡすらも支配されてしまったような、為す術のなさに、笑いがこみ上げる。
世の中のすべての色が混ざり合うとピンクになるのか…知らなかった。
突然の爆発─
ひっくり返ってすべてが真っ黒になった。
あまりに一瞬の出来事だった。
暗闇の中で私は再びピンクを探していた。
版元から一言
2013年度「キングオブコント」グランプリ受賞。2020年、2021年度岸田戯曲賞最終選考にタレントとして初めて残った、かもめんたる・岩崎う大の初ノベライズ。民放のバラエティのみならず国営放送の教育番組も演出・構成を担当し、同業者からも認められる才人の初のベライズとなります。人間の営みの卑しさ、小ささに吐き気を催しつつ、そんな掃き溜めのドブの中にも存在する小さな愛や信頼が、いつしか人間では手の届かない事象を超克し、修復機能を持つ小さな幸せに帰結すると教えてくれる一冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。
