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「ひきこもり」からの回復プロセスと支援 日吉真美(著/文) - 博論社
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「ひきこもり」からの回復プロセスと支援 (ヒキコモリカラノカイフクプロセストシエン) 当事者116名への調査から見えてきた実態と支援のあり方 (トウジシャヒャクジュウロクメイヘノチョウサカラミエテキタジッタイトシエンノアリカタ)

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発行:博論社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ13mm
重さ 285g
208ページ
並製
価格 2,650円+税
ISBN
978-4-9910204-6-9   COPY
ISBN 13
9784991020469   COPY
ISBN 10h
4-9910204-6-8   COPY
ISBN 10
4991020468   COPY
出版者記号
9910204   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年1月31日
書店発売日
登録日
2023年3月9日
最終更新日
2024年1月31日
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紹介

本書は「ひきこもり」からの回復に関する学術研究を調査した上で、第1章で「ひきこもり」当事者11名へのインタビュー調査を、第2章で全国のひきもり地域支援センター24カ所の担当者にアンケート調査を、第3章ではひきもり地域支援センターと民間支援施設42カ所を利用している引きこもり当事者105名にアンケートを実施したものである。
これらの調査を基に集められた、当事者の切実な声はもちろん、ひきこもり地域支援センターで支援に当たっている担当者の声はそれだけで必読に値する。さらに筆者は、3つの調査を基に見えてきた「ひきこもり」の実態から、有効な回復支援を探っている。
当事者、家族、支援者にお薦めの1冊。

目次

まえがき

序 章

第 1 章 「ひきこもり」の定義および実態調査
 第 1 節 内閣府の調査によるひきこもりの実態
 第 2 節 ひきこもりの定義
  (1)内閣府による定義
  (2)厚生労働省による定義
  (3)研究者による定義
  (4)本研究におけるひきこもりの定義

第 2 章 「ひきこもり」支援に関する法律とその成り立ちと支援概要
 第 1 節 「ひきこもり」支援に関する法律とその成り立ち
  (1)子ども・若者育成支援推進法成立までの流れ
  (2)同法に基づく子ども・若者育成支援推進大綱決定までの流れとその内容
 第 2 節 「ひきこもり」支援について
  (1)厚生労働省
  (2)内閣府
  (3)民間団体
 第 3 節 ひきこもり地域支援センターの役割と法的な位置づけ
  (1)ひきこもり地域支援センターの法的な位置づけ
  (2)ひきこもり地域支援センターの役割

第 3 章 先行研究とその課題
 第 1 節 「ひきこもり」の先行研究
 第 2 節  「引きこもり」の先行研究
 第 3 節 国外での「hikikomori」の先行研究
 第 4 節 国外での「social withdrawal」の先行研究
 第 5 節 「ひきこもり」AND「回復」の先行研究
 第 6 節 先行研究の課題

第 4 章 研究の目的・方法・意義
 第 1 節 研究の目的
 第 2 節 研究の方法
 第 3 節 研究の意義
 第 4 節 本研究の構成

第 5 章 第 1 調査
 第 1 節 調査目的
 第 2 節 調査方法
 第 3 節 分析方法
 第 4 節 倫理的配慮
 第 5 節 結  果
  (1)本調査における「ひきこもり」当事者の特性
  (2)GTA 分析結果
  (3)第 3 調査の質問紙の質問項目の抽出結果
 第 6 節 考  察
  (1)半構造化インタビュー協力者の傾向
  (2)通院経験あり群と通院経験なし群に共通したカテゴリーの特性
  (3)通院経験あり群の回復プロセスとカテゴリーの特性
  (4)通院経験なし群の回復プロセスとカテゴリーの特性
  (5)先行研究との比較
  (6)「ひきこもり」からの回復プロセス
  (7)「ひきこもり」の状態像について

第 6 章 第 2 調査
 第 1 節 調査目的
 第 2 節 調査方法
 第 3 節 分析方法
 第 4 節 倫理的配慮
 第 5 節 結  果
  (1)基本情報の記述統計
  (2)ひきこもり地域支援センター職員が抱える課題
 第 6 節 考  察
  (1)ひきこもり地域支援センターの特徴
  (2)ひきこもり地域支援センターの職員が行う支援と抱えている課題と気づき

第 7 章 第 3 調査
 第 1 節 調査目的
 第 2 節 調査方法
 第 3 節 分析方法
 第 4 節 倫理的配慮
 第 5 節 結  果
  (1)基本情報の記述統計(χ 2 検定含む)
  (2)「ひきこもり」から回復に至るまでの経験と心情について
 第 6 節 考  察
 (1)「ひきこもり」から回復に至るまでの経験と心情について

第 8 章 総合考察
 第 1 節 「ひきこもり」の状態像とその変化について
 第 2 節 「ひきこもり」からの回復の捉え方について
  (1)「ひきこもり」当事者にとっての「ひきこもり」からの回復
  (2)家族にとっての「ひきこもり」からの回復
  (3)支援者にとっての「ひきこもり」からの回復
 第 3 節「ひきこもり」状態の段階別、回復に必要な働きかけについて
 第 4 節 「ひきこもり」からの回復プロセスについて
 第 5 節 「ひきこもり」からの回復支援について
  (1)自転車補助輪モデル
  (2)回復プロセスから示唆される支援のまとめ

第 9 章 結論と今後の課題
 第 1 節 結  論
 第 2 節 今後の課題と研究の限界について

謝  辞
参考文献
資  料
 ① 第 1 調査における GTA 分析の内容の一部
 ② 第 2 調査のアンケート用紙
 ③ 第 3 調査のアンケート用紙
 ④ 第 3 調査における「ひきこもり」から回復に向かわせた経験と心情 (分散分析結果)

索  引

著者プロフィール

日吉真美  (ヒヨシ マミ)  (著/文

西南学院大学大学院博士研究員。
麻生医療福祉専門学校福岡校非常勤講師。
2022年3月、西南学院大学大学院人間科学研究科人間科学専攻博士後期課程修了。博士(人間科学)。
社会福祉士および精神保健福祉士。
2023年より、NPO法人福岡ひきこもり・社会的孤立支援推進機構(https://fukuoka-hikikomori-social-7.my.canva.site/support-og)の理事長に就任。
「ひきこもり」当事者の調査研究と社会的孤立に関する研究を行っている。

上記内容は本書刊行時のものです。