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「ひきこもり」からの回復プロセスと支援
当事者116名への調査から見えてきた実態と支援のあり方
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年1月31日
- 書店発売日
- 2024年1月31日
- 登録日
- 2023年3月9日
- 最終更新日
- 2024年1月31日
紹介
本書は「ひきこもり」からの回復に関する学術研究を調査した上で、第1章で「ひきこもり」当事者11名へのインタビュー調査を、第2章で全国のひきもり地域支援センター24カ所の担当者にアンケート調査を、第3章ではひきもり地域支援センターと民間支援施設42カ所を利用している引きこもり当事者105名にアンケートを実施したものである。
これらの調査を基に集められた、当事者の切実な声はもちろん、ひきこもり地域支援センターで支援に当たっている担当者の声はそれだけで必読に値する。さらに筆者は、3つの調査を基に見えてきた「ひきこもり」の実態から、有効な回復支援を探っている。
当事者、家族、支援者にお薦めの1冊。
目次
まえがき
序 章
第 1 章 「ひきこもり」の定義および実態調査
第 1 節 内閣府の調査によるひきこもりの実態
第 2 節 ひきこもりの定義
(1)内閣府による定義
(2)厚生労働省による定義
(3)研究者による定義
(4)本研究におけるひきこもりの定義
第 2 章 「ひきこもり」支援に関する法律とその成り立ちと支援概要
第 1 節 「ひきこもり」支援に関する法律とその成り立ち
(1)子ども・若者育成支援推進法成立までの流れ
(2)同法に基づく子ども・若者育成支援推進大綱決定までの流れとその内容
第 2 節 「ひきこもり」支援について
(1)厚生労働省
(2)内閣府
(3)民間団体
第 3 節 ひきこもり地域支援センターの役割と法的な位置づけ
(1)ひきこもり地域支援センターの法的な位置づけ
(2)ひきこもり地域支援センターの役割
第 3 章 先行研究とその課題
第 1 節 「ひきこもり」の先行研究
第 2 節 「引きこもり」の先行研究
第 3 節 国外での「hikikomori」の先行研究
第 4 節 国外での「social withdrawal」の先行研究
第 5 節 「ひきこもり」AND「回復」の先行研究
第 6 節 先行研究の課題
第 4 章 研究の目的・方法・意義
第 1 節 研究の目的
第 2 節 研究の方法
第 3 節 研究の意義
第 4 節 本研究の構成
第 5 章 第 1 調査
第 1 節 調査目的
第 2 節 調査方法
第 3 節 分析方法
第 4 節 倫理的配慮
第 5 節 結 果
(1)本調査における「ひきこもり」当事者の特性
(2)GTA 分析結果
(3)第 3 調査の質問紙の質問項目の抽出結果
第 6 節 考 察
(1)半構造化インタビュー協力者の傾向
(2)通院経験あり群と通院経験なし群に共通したカテゴリーの特性
(3)通院経験あり群の回復プロセスとカテゴリーの特性
(4)通院経験なし群の回復プロセスとカテゴリーの特性
(5)先行研究との比較
(6)「ひきこもり」からの回復プロセス
(7)「ひきこもり」の状態像について
第 6 章 第 2 調査
第 1 節 調査目的
第 2 節 調査方法
第 3 節 分析方法
第 4 節 倫理的配慮
第 5 節 結 果
(1)基本情報の記述統計
(2)ひきこもり地域支援センター職員が抱える課題
第 6 節 考 察
(1)ひきこもり地域支援センターの特徴
(2)ひきこもり地域支援センターの職員が行う支援と抱えている課題と気づき
第 7 章 第 3 調査
第 1 節 調査目的
第 2 節 調査方法
第 3 節 分析方法
第 4 節 倫理的配慮
第 5 節 結 果
(1)基本情報の記述統計(χ 2 検定含む)
(2)「ひきこもり」から回復に至るまでの経験と心情について
第 6 節 考 察
(1)「ひきこもり」から回復に至るまでの経験と心情について
第 8 章 総合考察
第 1 節 「ひきこもり」の状態像とその変化について
第 2 節 「ひきこもり」からの回復の捉え方について
(1)「ひきこもり」当事者にとっての「ひきこもり」からの回復
(2)家族にとっての「ひきこもり」からの回復
(3)支援者にとっての「ひきこもり」からの回復
第 3 節「ひきこもり」状態の段階別、回復に必要な働きかけについて
第 4 節 「ひきこもり」からの回復プロセスについて
第 5 節 「ひきこもり」からの回復支援について
(1)自転車補助輪モデル
(2)回復プロセスから示唆される支援のまとめ
第 9 章 結論と今後の課題
第 1 節 結 論
第 2 節 今後の課題と研究の限界について
謝 辞
参考文献
資 料
① 第 1 調査における GTA 分析の内容の一部
② 第 2 調査のアンケート用紙
③ 第 3 調査のアンケート用紙
④ 第 3 調査における「ひきこもり」から回復に向かわせた経験と心情 (分散分析結果)
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。