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あざみの花 The Thistle Flower 古川豊子(著/文) - 長周新聞社
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あざみの花 The Thistle Flower

発行:長周新聞社
B5判
縦257mm 横182mm 厚さ8mm
48ページ
上製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-9909603-4-6
Cコード
C0795
一般 絵本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年7月20日
書店発売日
登録日
2019年6月4日
最終更新日
2019年6月7日
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紹介

 広島への原爆投下から74年間、著者が胸の奥深くに閉じ込めてきた母の最期を綴ったノンフィクション。原爆投下後に伯父夫婦を救助するために広島市内に行った母は白血病にかかった。乳がんに冒され、衰弱していく母の苦しみと同時に、その闘病生活を支える父や幼い子どもたちの苦悩や葛藤を、文章と鉛筆画で表現した絵本。「原爆さえなかったら!」という被爆者やその家族の思いを後世に届けていくための一冊。

前書きなど

 母を花にたとえるなら、初夏の畦道や山野の雑草の中に咲く『あざみ』の花と言えるかも知れない。
 あざみの花は「触れないで」の花言葉をもち、他の花のような華やかさはないが、六月の風景にもっともふさわしく、郷愁をそそる不思議な花である。
 そのあざみの花のイメージをもつ健康な母が白血病にかかり、さらに乳がんにかかった。病気が悪化するにつれ、これまでのように私たち子どもたちと遊ぶことも、優しい言葉の一つも忘れてしまい、自分の暗い殻の中に閉じこもってしまった。
 多くの人がそうであるように、母もまた長年苦しみ続け、狂ったような症状で息を引きとった。哀しい生涯であった。

版元から一言

人類の頭上に原爆が投下されたのは、後にも先にも広島、長崎を置いてほかにありません。その原子雲の下では何の罪もない非戦闘員の老若男女がもがき、苦しみ、一瞬にして生命を奪われ、その後も原爆の後遺症によって苦しみ続けてきました。一人一人に大切な家族がおり、その家族を奪われる戦争とはいかなるものか、原爆投下によってもたらされた苦しみはいかなるものだったか、著者の実体験をもとに平和の大切さを後世に伝えていきたいと願って出版いたしました。被爆者が高齢化し、伝承が困難になっているなかで、とりわけ子どもたちに届けたいという思いから絵本にしました。

以前にも『あざみの花』として出版しておりますが、重版ではなく、新たに英訳もつけて海外の方にも読んで頂ける形式となっています。

著者プロフィール

古川豊子  (フルカワトヨコ)  (著/文

1935年、広島県山県郡北広島町に生まれる。10歳のとき広島に原爆が投下され、広島市内に住む伯父夫婦の救助に向かった母と姉を亡くした。生まれつき身体が弱く、長い闘病生活のなかで多くの書物を読み、童話・エッセイ・短歌などの作品を多数書き続けてきた。宇野千代との出会いから、岩国市川西の宇野千代生家を守る会を立ち上げ、以来40年生家の復旧に尽力し、現在も維持・管理に努めている。岩国市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。