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あざみの花 古川豊子(著) - 長周新聞社
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あざみの花

発行:長周新聞社
B5変型判
縦188mm 横210mm 厚さ11mm
40ページ
上製
価格 1,600円+税
ISBN
978-4-9909603-0-8
Cコード
C0795
一般 絵本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年6月
書店発売日
登録日
2017年7月11日
最終更新日
2017年7月11日
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前書きなど

 母を花にたとえるなら、初夏の畦道や山野の雑草の中に咲く『あざみ』の花と言えるかも知れない。
 あざみの花は「触れないで」の花言葉をもち、他の花のような華やかさはないが、六月の風景にもっともふさわしく、郷愁をそそる不思議な花である。
 そのあざみの花のイメージをもつ健康な母が白血病にかかり、さらに乳がんにかかった。病気が悪化するにつれ、これまでのように私たち子どもたちと遊ぶことも、優しい言葉の一つも忘れてしまい、自分の暗い殻の中に閉じこもってしまった。
 多くの人がそうであるように、母もまた長年苦しみ続け、狂ったような症状で息を引きとった。哀しい生涯であった。

版元から一言

 広島への原爆投下から72年間、著者が胸の奥深くに閉じ込めてきた母の最期を綴ったノンフィクション。白血病にかかり、乳がんに冒された母の苦しみと同時に、その闘病生活を支える父や幼い子どもたちの苦悩や葛藤を、文章と鉛筆画で表現した絵本になっています。
 先の大戦で亡くなったすべての犠牲者に大切な家族がいました。父や母を失った幼い子どもたちもいました。戦後を生きる人人に、戦争で家族を失うことの現実を感じてほしいと願い、出版しました。「原爆さえなかったら!」という被爆者やその家族の思いを後世に届けていくための一冊になることを願っています。

 

著者プロフィール

古川豊子  (フルカワトヨコ)  (

1935(昭和10)年6月19日、広島県山県郡北広島町に生まれる。10歳のときに広島に原爆が投下され、広島市内に住んでいた伯父夫婦と救助に向かった母と姉を亡くした。生まれつき身体が弱く、長い闘病生活のなかで多くの書物を読み、童話、エッセイ、短歌などの作品を多数書き続けてきた。宇野千代との出会いから、山口県岩国市川西の宇野千代生家を守る会を立ち上げ、以来40年生家の復旧に尽力し、現在も維持・管理に努めている。山口県岩国市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。