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出版者情報
漁魂~2020年東京五輪、「江戸前」が「EDOMAE」に変わる!
- 初版年月日
- 2017年7月
- 書店発売日
- 2018年5月7日
- 登録日
- 2018年5月11日
- 最終更新日
- 2018年6月16日
紹介
2020年東京五輪での水産物提供への想いからぶつかった東京湾資源問題の壁。国際基準の資源管理とは?東京湾漁業の持続可能性とは?東京湾漁業で今何が起こっているか?今できることは何か?東京五輪に向けて水産業の問題を現場漁師が考える。著者は、千葉県船橋市の網元、大傅丸六代目漁労長の大野和彦氏。スズキの活〆神経抜きを「瞬〆」と命名し、テレビ東京のドキュメンタリー番組「ソロモン流」にも出演。日本初となるFIP(漁業改善計画)への取り組みを発表、伝統ある江戸前漁業を持続可能にするための活動を始めている。
目次
序章 東京五輪で江戸前の魚を振るまいたい!
資源管理に気づかせてくれた二人との出会い
MSC予備審査で感じる世界基準の資源管理
1章 日本の漁業が衰退している現実
漁業衰退の原因はどこにあるのか?
開発や汚染との闘いの歴史・東京湾
一攫千金、一網打尽をやめたキッカケ
世界との差を感じる日本の資源管理
漁師にとって「環境保全」「生態系アプローチ」の意味とは
2章 網元二代目としての人生
商社を目指した大学時代
商社マン漁師として、営業マン漁師として
「漁魂」と祖父大野繁次郎の資源管理理念
父大野義彦のことと共同事業体制
海光物産の誕生の裏側
昔イワシ屋、今スズキ屋
「江戸前」が「EDOMAE」になる
3章 魚の価値を引き出し伝える漁師の仕事
全国に先駆けて魚にネーミング
天然で無神経なヤツ
自己流コピーライティング
瞬〆で「千葉ブランド水産物」を全国区に
瞬〆の美味しさの秘密
スズキ類の水揚げ日本一の船橋市の悩み
「魚愛」をもって食卓へ届けること
一流レストランシェフの手で魚の価値を実感
「良いものはどんどん安く」は正義か?
産地直走(さんちじかばしり)
「準鮮魚」に魚食普及の可能性
加工施設の建設計画
漁業とインターネット
4章 資源管理時代に生きる漁師像とその育成
東京湾でも異変を感じた「あの日」
漁「師」として、後世に伝えたいこと
師として、漁労長として、父から学んだ日々
乗組員に「新感覚」を伝える仕事
31.25際の乗組員たち
【コラム】理論漁師学~大傅丸の一員としての心得~
漁師の面白さ
魚と人を繋ぐ
5章 これからをどう生きるか
鉄人の仕事
私の夢
「KIWAMERO命」
「持続可能性に配慮した水産物の調達基準(案)」
2017年3月ボストンで見たこと、感じたこと
おわりに
版元から一言
「一攫千金、一網打尽」から「魚の価値を引き出し伝える漁師」へ
千葉県船橋市のまき網漁業の「現場漁師」が発信する希少な1冊
上記内容は本書刊行時のものです。