書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
白い夢
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2019年4月3日
- 登録日
- 2020年7月14日
- 最終更新日
- 2020年7月14日
紹介
ヤマヴィカ世界の新たなる地平、再始動。
ヨーロッパを拠点に、8ミリフィルムにこだわり続ける稀有な映像作家・山田勇男氏の新たな幻想譚『白い夢』が、ドイツより到着しました。挿絵、書き文字(ヤマヴィカフォント)、映像と既存の枠に収まりきらない多彩な活動を続ける山田勇男氏の新作は漫画。漫画としては、2013年に発表された「午前三時に蝋燭の火が蒼ざめる」以来、6年ぶりの新作となります。
【寺村摩耶子エッセイ特製カード付き!】
ひさしぶりに本物の闇に出会ったような気がした。
遠い昔に失われてしまった闇の世界が
白い夢に照らしだされて光りだす。
私は骸骨の美女に恋をした。
・・・・・寺村摩耶子(エッセイスト、絵本研究者)
かつての“瑠璃シリーズ”とは、幾らか位相の違うイメージを喚起してくれたからだ。賢治的宇宙、足穂的宇宙から超え出て、埴谷的世界、そしてつげ義春的世界へと、山田勇男の視線が凝集していったからだといいたい気がする
・・・・・久保隆(評論家)
http://kubo1123.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-d38b88.html
前書きなど
きっかけは、つげ義春さんとご一緒したある席でのこと。
「社会人の仲間入りをした二十歳を過ぎたあたりに、此の世に生きていくのがつらく、函館にあるトラピスト男子修道院に入って、俗世間を離れ、沈黙と祈りの生活に憧れた話しをさせてもらったところ、つげさんも中学生の頃、家に居るのがつらく、いつも通る高い塀のその向うに修道院があり、そこで暮していたかった話をしてくれた」
「その時の話のくだりで突然私は、修道院をモチーフに漫画を描きます、と、つげさんの前で勝手に宣言してしまった」
*本書あとがき「生活に夢を持たない人が童話を書けるとタルホが言った。」より
版元から一言
「漫画」と記載しているものの、しっかりした厚紙の表紙と画用紙のような本文から来る印象は「漫画」というよりもまるで「画集」のような仕上がりに。
虹霓社では、今後も「ヤマヴィカ漫画」を刊行していきます。
★商品概要★
サイズ:A4(本文20P)
仕様:糸ミシン中綴じ(色:シルバー)
用紙:表紙=コットン ミッドナイトブルー291g、本文=コットン スノーホワイト 116.3g
上記内容は本書刊行時のものです。