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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。 布施 太朗(著) - 三輪舎
.

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

発行:三輪舎
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
224ページ
並製
価格 1,300円+税
ISBN
978-4-9908116-1-7
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年1月
書店発売日
登録日
2015年12月19日
最終更新日
2016年1月17日
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重版情報

3刷 出来予定日: 2016-02-25
2刷 出来予定日: 2016-02-12
二刷後、即三刷決定!

紹介

 父親が子どもとおもいっきり遊べるのは、子どもが幼稚園の年長
さんくらいから小学生高学年にさしかかる頃まで。たった5、6
年しかない。もっと小さい頃はいわゆるイクメンとしてふるまう
のが正解だと思うし、中学生になれば部活や塾がはじまって子ど
ものほうが忙しくなる。何より思春期という難しい時期だ。
 この5、6年は、いってみれば、父としての青春期。この期間を
どう子どもと遊ぶか。日常の風景から浮かび上がってくる、父と
してのふるまいとは。

目次

はじめに

1 オトンになるまで

もっと、子どもと。

2 オトンの日々
オトンはハッとする
 ビーチサンダル親子
 年末の片付け。子どもの気持ち。反省。
 失敗したフリしてますか
 レッテルのこととか
 兄弟
 コラム・子育ても家づくりもDIY(前編)
オトンの決めごと
 「やっといたぜ!発表」はじめました。
 それ、信頼残高っていうのよ。
 ホメアイ鍋
 サプリメントじゃない効果
 それは、家族とのご飯より大事なことか?
 どんなときも、決めるのは自分
 囲炉裏BBQ

オトンと家で
 読み聞かせ?寝る前の三題噺
 小さなラジコンヘリ!
 磨き粉は先に買う。
 週末ヒットソング
 居心地の悪い子ども部屋
 子どもが主役・本棚のつくりかた
 本立てるやつ、つくりたい!
 DIYは晩飯前
 子どもと一緒に成長する家

オトンが忘れたくないことばとか
 僕の好きなものは、ベスト盤には入っていなかった。
 酒の肴は読書感想文
 その時期しか言わないことば、書かないことば
 口車に乗せられて
 次男の日曜日
 熱よ下がれ
 トンネル
 自転車でコキコキと

3 オトンとでかける

オトンと自然のなかへ
 子どもは遊びをこしらえる
 子どもは遊び道具もこしらえる
 準備が、その日を面白くする
 SUP、会話、海の上。

オトンと街へ出よう
 神保町古本屋巡り
 男三人クレープを食う!
 雪だるまなのか雪のお城なのか
 球場観戦は豊かだな
 ガード下で子どもと一杯
 コラム・子育ても家づくりもDIY(後編)

4 オトンの背中
 オトンとこで、はたらこう!
 リゾ勤のススメ

5 オトンと旅

いにしえの都とナニワ旅
 はじめてのひとり新幹線
 大阪城はエラかった!
 鹿せんべい奪われる
 親父と同じことをしていた
 最後は通天閣へ!

四万十川カヌーとキャンプ旅
 カヌーの旅がしたいのだ
 パッキングの巻
 四万十川の前の日
 初日
 二日目
 三日目
 四日目
 後日談・夕焼け空

オトント旅の醍醐味
 忘れもの
 親子で落語チャンネル

オトンの時代をつくる

あとがき

前書きなど

―子どもとがっつり遊べる時期は、そう何年もない。

 ツイッターを使うひとが自分のまわりで少しずつ増えはじめて、SNSで共感しあうことがまだ新鮮なころだったと思います。ふと、冒頭のひとことをつぶやいてみたんです。
 すると、このつぶやきが思った以上に拡散されて、知らないひとからもコメントが来るようになりました。「たしかに、言われて気づきました」というものがとても多く、なかには、「もう子どもは大きいのですが、ようやく気づきました。もっと早くに気づいときたかった」というものも。なるほど。このことに気づくかどうかで、子どもとの過ごしかたに大きな違いがでてくるのではないか、と。もらったコメントを読んで、あらためてそう思ったんです。
 もし気づかないままだと、おそらくあっという間に一、二年が過ぎてしまいます。ボヤボヤしていたら、ちょっと仕事で忙しくしているあいだに、「いやあ、あっという間に五年経っちゃいましてね」。大人の時間は、そのくらいのスピードで過ぎていきます。
 でも、子どもの時間は違います。自分が子どものころを思い出してみても、小学二年生と三年生とでは明らかに違う。そのあいだにはいろいろなことがあったはずです。同じ一年でも、大人にとってはたったの一年でも、子どもにとっては大きな大きな一年です。そこで遊んだこと、失敗したこと、怒られたこと、褒められたこと、笑いあったこと。そのときの景色や匂い、見上げた親の顔。陽が暮れて、家に帰らなきゃと思ったときの、もうちょっと遊びたかったなという気持ちとか、おかえりと言われたときの安心感とか。そのときに触れたいろいろなものごとが、大人になったいまとは比べものにならないくらい、自分の血となり肉となるのが、子どもの時間なのだと思います。そして、親にとってその姿をしっかり見ること、見守ることができるというのは、幸せなことです。このころが、かけがえのない時期であることを意識せずに過ごすのは、あまりにもったいないのではないか。そして、そのことを後悔している父親がやはりいるということを、私はツイッターの反応を通して実感しました。
 公園で、「お父さん、みてみて!」と自慢げに鉄棒につかまる子どもを、携帯を見ながらなんとなく相手しているようなお父さんを見ると、もったいない気がしてしまうのです。そんな思いが強くなり、「子どもが子どもでいるこの時期は、とてもかけがえのない時期である」ということを、ひとりでも多くのお父さんに気づいてもらえるようなことが何かできないだろうかと考えるようになりました。
 そんな思いから、「父と子の遊びサイト ・otonto」が生まれました。
 otontoを開設するにあたり、一番はじめに書いたのは、次のような文章でした。いまでも「はじめての方へ」のページに掲載しています。

このサイトが生まれたのは、そのことに気づいたことが発端でした。
子どもと同じ目線で競い合ったり、
遊びのなかで「パパすごい!」と思われたり
今度の休みもお父さんと遊びたいと思ってくれたり、
子どもと、そんな関係になりはじめるのが、
だいたい幼稚園の年中さん頃からじゃないでしょうか。
でも、目一杯この関係でいられるのが、多くは小学校の三、四年生くらいまで。
それ以降になると、子どもは子どもの用事があったりして、
なかなかがっつり遊ぶことができなくなってくるんじゃないかと。
つまり、五~六年ほどしかないわけですね。
子どもからすれば、それはもう長い長い年月なのですが、
大人になると、あっという間に感じてしまうほどの短い期間です。
あぁ、いつの間にか五年経ってしまったなあ…、なんて。
仕事が忙しくて、普段しっかりと遊んであげられないお父さん。
休みの日くらいは、どこかに連れて行ってやろうとか思うこともあるけれど、
いざ休日となると、つい家でゴロゴロ。子どもと行った近くの公園では、
「パパ!見てて!!」自慢げに鉄棒につかまる子どもをちら見しながら、
自分はついついケータイメールに集中。そんな光景もよく見かけます。
そういう私も見ていたりしますし。
たった五~六年のこのような子どもとの時間を、
だらだらと過ごしてしまうのはもったいない。
この時期は、いってみれば、父としての青春期。
子どもに教えてあげる。子どもと競い合う。子どもと一緒にはじめてみる。子どもと何度も何度も練習する。とにかく子どもと笑い合う。
お父さんたちが、そんな機会をひとつでも多くつくれる、そのきっかけとなるような、
父と子の遊びサイト。
子どもにとって、この時期に父と遊んだことはずっと心の奥に残るはず。
できるだけたくさんのことを体験するもよし、ひとつのことに集中するもよし、
やりかたはお父さん次第。
子どもとのかけがえのないこの時期を、お父さんが貪欲に楽しみましょう。


 この本は、父親としてどうあるべきか、子どもとはどんな遊びをすればいいのか、というような「あるべき父親像」を指南するものではありません。
 いまがかけがえのない時期であることをちょっと意識しながら、わが家の三人の子どもたちと過ごしているときに起こった些細なできごとを書いたものです。もしかしたら家族の内輪ネタでしかないかもしれない会話、あらためて知った子どもの気持ち、これは子どもに悪いことしたなあ、失敗したなあと思ったことなど、これまでサイトに書いてきたものを中心に、あらためて書き足したりもしました。テーマごとに編集したもので、時系列ではありません。なので、読み進めるうちに子どもが幼くなっていたりもしますが、そこはご了承ください。ただ、これを読んで、「なんだ、こんなことだったらウチでもできる」とか「この親、未熟だな」とか、たまに「おっ、これいいなあ、ウチもやってみようかな」なんてことを思っていただけたらなによりです。そして、その中のひとつでも、子どもとのかけがえのない時期の過ごしかたを、それぞれの家庭にそれぞれのやりかたで持ち込んでいただけたら幸いです。

著者プロフィール

布施 太朗  (フセ タロウ)  (

ブランディングディレクター、クリエイティブディレクター。
otonto編集長、朝日おとうさん新聞otonto JOURNAL編集。
1969年大阪府生まれ。1994年早稲田大学卒業後、株式会社リクルートに入社。その後、株式会社パラドックスに入社。企業や商品のブランディングや広告制作に関わりながら、2011年、「父と子の遊びサイト・otonto」を立ち上げ、世のお父さんが面白く生きていくための情報を発信しながら、父子をテーマにした執筆や商品ブランディングなどに携わっている。

上記内容は本書刊行時のものです。