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モンテカイロ  キプロス・吹きガラスの館 小川光一(著/文) - キャラバン
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モンテカイロ  キプロス・吹きガラスの館 (モンテカイロ  キプロスフキガラスノヤカタ)

社会一般
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発行:キャラバン
四六判
384ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-9903749-5-2   COPY
ISBN 13
9784990374952   COPY
ISBN 10h
4-9903749-5-9   COPY
ISBN 10
4990374959   COPY
出版者記号
9903749   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年12月28日
書店発売日
登録日
2018年11月21日
最終更新日
2018年11月21日
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紹介

この本は学術専門書とは異なり、一般読者層に向けた、東地中海に浮かぶ未知の国キプロスを知る為の入門書です。それと同時に、普段は紋切口調で語られ勝ちのレバント(シリア・レバノン地域)やモスリム(イスラム教徒)といったテーマを、著者の低い目線による語りによって近く親しむノンフィクション、随筆、海外事情であります。是非、その方面に対して、これまで何となく敬遠勝ちであった読者にもお勧めしたい一冊です。 かつて貿易商であった著者が、香水瓶取引で絆を深めた元パートナーは、エジプト出身のモスリム(イスラム教徒)であった。こよなく酒と女性を愛した彼は「中庸こそがモスリムの真髄である」と主張し、真っ直ぐな信念を貫き通してキプロスで一生を閉じた。彼にとっては「宗教宗派の違いなど問題ない」と同時に、自らが求めるモスリムの姿に対する矜持に生きた。一方、その生き様を貫く為の多様性という風土を持つ地こそがキプロスであった。キプロスは東地中海の要衝、欧州とレバント・中近東の接点にあって、歴史上常に国際政治の荒波を被ってきた。 同時に、紛争地からの難民や移民にとっての駆け込み寺、シェルターともなってきた。 そこから見えてくるキプロスの風土と文化的メンタリティー。 移民排斥という潮流の中、民族の混沌と共に大海に漕ぎだすキプロスの姿は我々に何を語ってくれるのか。 強い信念に生きた一人のモスリムの生き様を背景に、知られざる国・キプロスの横顔が見えて来る。

目次

第一章・出会いはインシュアッラー 第二章・メゼ(前菜) キプロス史を少々 第三章・取引のゴングが鳴った! 第四章・インターバル(休戦)  第五章・取引再開セコンドアウト! 第六章・取引における盛衰 第七章・空白の10年とニコシア展望台 第八章・マグディとの再会 第九章・カリニキタ(おやすみ)  第十章・アディショナルタイム「地中海の方舟」 

著者プロフィール

小川光一  (オガワコウイチ)  (著/文

小川光一 (おがわこういち)
1958年7月東京生まれ。 慶応高校卒業。 慶応大学法学部政治学科退学。
1981年に横浜港から船で北欧へ渡る。その後、1990年末に至る期間の多くを
インドから中近東・ヨーロッパ方面へ続く陸路間を数往復しながら生活する。
90年代に入り有限会社ライコーにて、中近東方面の布物、ガラス製品、香料、
インド紅茶等の輸入卸・小売り販売業を営む。  現在は不動産関連業。
宅地建物取引主任者。
著書に「ティー・茶・チャイ」「国境を忘れた国」「民族文化と風土の匂い」
「知られざるギリシャ」「ニコシア発外伝」がある。

上記内容は本書刊行時のものです。