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勝三郎の果樹園日記 遊び 学び 育てる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年9月1日
- 書店発売日
- 2021年8月16日
- 登録日
- 2021年7月2日
- 最終更新日
- 2021年8月23日
紹介
この本は、新しい果樹栽培の指南書です。
実体験を日記形式で綴り、1年間の流れをイメージしやすく紹介しています。
果樹栽培は美味しい・楽しいだけでなく、物々交換の際に交換比率が高い!販売単価が高い!趣味なのに儲かる要素もあり!など毎日が楽しくなること間違いなし。
シニア世代にこそおすすめしたい果樹栽培の指南書としての一冊になっています。
目次
瀬野農園果樹作業日程表(表紙裏)
はじめに ーーー2
瀬野農園ではこんな果樹や花を育てています ーーー8
冬
12月/師走、果物作りの始発 ーーー12
1月/果樹栽培家にとっては雪もまた喜ばしい ーーー20
2月/厳寒期の2月は、果樹栽培でからだはホカホカ 焚火で昼ごはん ーーー34
春
3月/水温む3月は果樹栽培の基礎整備の最終章 ーーー46
4月/鳥も昆虫も農園の仲間 ーーー60
5月/五月晴れの農園は、花から実へと作業は日増しに多忙に ーーー72
夏
6月/いよいよ収穫の季節が始まる ーーー84
7月/太陽がさんさん、風がそよぎ 果物は主人の足音を待つ ーーー96
◆果物の苗木の植え方のポイント ーーー108
8月/1年を通じての作業結果が今月開花 ーーー110
◆農園の中の生物多様性 ーーー118
◆農園よもやま話 ーーー122
秋
9月/実りの秋に誘われて人々は果物とたわむれる ーーー126
◆果樹栽培と就労支援の若者達 ーーー136
10月/モモからブドウ、ブドウからリンゴへと実りの秋は移って行く ーーー138
11月/秋深く果物作りも最終章 ーーー148
とっておき果樹園のいやし&くつろぎ空間 ーーー162
自然と遊び 自然に学ぶ ーーー166
初雪とリンゴとヒヨドリ ーーー166
優しい影 ーーー168
雀の親子 ーーー170
異常気象と向き合いながら ーーー171
あとがき ーーー174
「瀬野農園」ご案内(裏表紙裏)
前書きなど
はじめに
「果樹の撫育をしながら死にたい」
77歳にもなると自分が死ぬ時のことを嫌でも想像してしまうものです。
少し前にピンピンコロリという言葉が流行りましたが、どうせなら自分の好きなことをしている時にあの世に行ければ、これ以上の人生はないと思っています。
定年を機に果樹園を本格的に始め15年が経ち、多くの人たちが果樹園に足を運び、収穫の喜び、果樹育ての楽しさを体感してくれています。
その人達の中には、まるで自分の果樹園のように夢中になりながら手伝ってくれる友人知人がたくさんおり、わが農園は毎年、笑顔の実りが絶えることがありません。
そんな誰しも夢中になれる果樹育てを通じて、一人でも多くの人達が余生としてではなく、人生最高の時間を過ごして欲しいと思っています。
農作業でなぜここまで夢中になれるのか。77歳にもなってほぼ毎日元気に果樹園に通えるのか。不思議に思われることもあります。
それは、「遊び感覚でできる」からです。
この「遊び感覚でできる」ということが、果樹栽培の最大の魅力ですが、その理由は7つあげられます。
①重労働が少ない
畑や田んぼの農作業のような腰をかがめて行う作業が極端に少なく、収穫前後の作業も立ったままの状態でできます。
②小さな庭でもできる
広い土地がなくても半径1~2mぐらいの場所があれば、好きな果樹を植えて育てることができます。
③一度植え付けたら30年以上収穫が楽しめる
ほとんどの果樹は樹齢が長く、病害虫などの管理をしっかり行えば枯れることなく毎年実をつける状態の期間が30年ぐらいは続きます。
④人にあげると大変喜ばれる
買えば高いものをいただいた時の喜びは、だれにでもあるでしょう。キャベツやダイコンをもらった時の喜びとは、明らかに違います。また果物だけが持つ酸味や甘さは、他の食べ物にはない魅力です。
⑤市場価値の高い果物ができる
④と近いですが、ブドウでも市場価値の高いシャインマスカットやモモでもなんでもが、自分で作れるというのも魅力です。買えば5~700円するような果物でも、ちょっとした努力と工夫で、何年間も収穫を楽しむことができます。
⑥四季を楽しむことができる
寒風や雪に耐え忍ぶ冬の樹姿。樹々が芽吹き、美しい花が咲き誇る春。強い日差しの下、勢いよく繁る緑の影を楽しむ夏。たわわに実り輝く果実を愛でる秋。
心を込めて育てる果樹は、日本の美しい四季を感じさせてくれる最高のパートナーであることを実感します。
⑦健康的な暮らしが送れる
果樹の手入れのために外に出て適度に動き回り、あれこれ手を動かすことは、高齢者にとってはちょうどよい運動になります。自然を観察することは頭と心に良い刺激となります。
実った果物を家族や孫、友人、ご近所さんへおすそ分けをすることで、人との会話も弾みボケ防止にもなります。
果樹を育て果物を実らせるだけで、これだけ多くのことが自分に返ってくるということをぜひ皆さんにも実感していただければと思います。
版元から一言
本書は、広島市安芸区の休耕田3000㎡に棚田の地形を生かした果樹栽培を一年間の日記という形で紹介しています。実際の作業が一年の流れでわかり、果樹栽培を通じて収穫から販売、農園でのイベントなど、全てをお伝えしています。また、庭先に果樹を一本からでも育てられるイラストを使った解説ページもあり、初心者でも楽しめる一冊となっています。
著者の農園(瀬野農園)では、現在、モモ35本、ブドウ10本、リンゴ6本、ナシ2本、カキ2本、イチジク10本、キウイフルーツ2本、柑橘類4本、マルメロ2本、ブラックベリー2本、バラ7本を栽培しています。
リタイヤ後の生活スタイルですが、果樹にかけている時間は平均して3時間程度です。自分の生活スタイルに合った果樹の育て方を見つけるのも楽しみの一つです。本書を参考に読者の皆さんの健康に合わせた無理のない果樹栽培を楽しんでいただけたら幸いです。
追記
近日中に新聞広告を出す予定です。
上記内容は本書刊行時のものです。