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精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年11月23日
- 書店発売日
- 2023年11月23日
- 登録日
- 2023年11月7日
- 最終更新日
- 2024年1月9日
紹介
発達障害でホームレスになった経験もあり、今は映画製作にもたずさわる元新聞記者と、精神疾患で数々の奇行を繰り返したあげく、自由律俳句にたどりついた元新聞記者。
記者同士の対談だから、お互いの特性や体験を、これでもかと深堀りしています。
彼らがどんな言動に傷つき、どんな言動に救われたのか。特に教師と上司は必読です。
目次
はじめに
第一章「精神疾患」「発達障害」の当事者として
「精神疾患」「発達障害」でともに生きづらさを抱える
流されて生きてきた人生
「周りが自分を笑っている」と常に感じる
長かったトンネルの中で感じた光明
コラム①精神疾患最新事情
第二章 「リセット」することと「個性」を発揮すること
「いじめ」がつらかった小・中学校時代
いじめ地獄の中で励みになった父親の言葉
つらい時には「リセット」することも大切
なかなか社会に合わせられない
個性を発揮できた記者時代
映画談義で就職戦線を突破
「ホームレス新聞記者」になってしまった!
コラム②天地成行さんと自由律俳句
第三章 「障害」について考えてみる
障害? 障がい? 障碍?
二次障害のつらさと「リカバリー」の大切さ
大人になっても影響した「いじめ」の後遺症
しんどくても「居場所」があることの大切さ
コラム③発達障害最新事情
第四章 どう特性と向き合い、社会で生きていく?
「仕事をして生きていく」ということ
「合理的配慮」と「インクルーシブ」の大切さ
「障害」と「社会」との関わり
解説 (新潟医療福祉大学大学院 教授 横山豊治)
あとがきに代えて
前書きなど
はじめに
私たちは、「精神疾患」の当事者として、また「発達障害」の当事者として、それぞれに診断を受け、生きづらさを抱えながらも、日々を何とか楽しく生きています。
出会いはふとしたものでした。二人とも退職はしていますが、かつて「新聞記者」であったことや、お互いに何がしかの「表現」をすることで現在の心の安寧を得ていることなど、共通点が多かったことから意気投合し、友人関係となり、お互いの経験や想いを取材し合うことで「同じ疾患や特性で苦しんでいる方々に前向きなメッセージが届けられるのでは?」とこの対談本を企画するに至りました。
しかし、いざ対談と編集を開始してみると、お互いの特性の「違い」から、なかなか進まず、時には数カ月も全く連絡を取り合わない、正確に言うと「取り合えない」状況になったりして、結果、完成には三年近い年月を必要としました。
毎日原稿を書いて翌日にはその原稿が掲載されるという日刊の「新聞メディア」に携わっていた私たちとしては壮絶なスローペースではありますが、なかなかスムーズに進まずとも、この「違い」をお互いに認め合いながら、それでもぼちぼちと前に進め、こうして完成に至ったことこそ尊いのでは、と思っています。
この対談本では我々それぞれの障害や疾患の特性について詳しく紹介しながら、記者時代の思い出やエピソード、現在の活動ぶり、そして「精神疾患」「発達障害」それぞれについての当事者としての実感、考察などを四章十八項目にわたって語り合っています。
今の社会は、誰しもが何がしかの生きづらさを抱えているとも言われますが、この本を手に取られる皆様にとって、何がしかの「安心」につながれば、心から幸いに思います。
天地成行 大橋広宣
版元から一言
いま話題のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本家、足立紳氏が帯文を寄せてくださいました。
「お二人の対談は爆笑しながら優しい気持ちになれる。リスペクト・トレーニングもいいけれど、この本を読めば必ずや他人と自分に優しくなれるはず!なんなら道徳の教科書にしてほしい!」
献本したある女性からは、
「世界中探してもどこにもこれまでなかった、誰もが初めて出会う光を放つ隕石!のような一冊。この社会で生きる全ての人にとって、この本が誕生して世に出たことがとても尊く貴重なこと。この社会で生きるあらゆる立場の人、世の中に大きく貢献する一冊」
と絶賛していただきました。
上記内容は本書刊行時のものです。