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困中記
日本のファーブルを夢見る男に訪れるトホホな現実の記録
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2007年11月
- 書店発売日
- 2007年11月29日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
演劇集団キャラメルボックスの俳優として活躍しつつ、大学院で昆虫の研究を続けている菅野良一の初エッセイ。日本のファーブルを夢見る男はいつでもどこでも困ってばかり。30代独身男の不器用すぎる日常生活が笑えます。
途中にはさまれたコラムでは、昆虫の生態を紹介。ツノの小さなカブトムシがメスをゲットする方法、お利口なアリばかりの集団よりもお馬鹿なアリが混ざっていた集団のほうがエサがよく採れる…など、人間世界を彷彿させる内容で、こちらも必見です。
目次
まえがき
結婚話か泣かれるか
こりゃ~まいった…
コラム:アリとキリギリス
密かに街の人気者!?
判断ミスか?? 運の悪さか??
コラム:背の高くない男性達よ、落ち込む事なかれ
チョウの羽ばたきの影響は……??
嬉しくて困惑のお手紙
コラム:緊張は命を救う??
意外とめんくいな菅野
15年ぶりの挑戦
コラム:男と女の間には
ギャンブラー菅野
早朝の訪問者
コラム:大馬鹿の役割
あとがき
前書きなど
菅野って誰よ?? 『困中記』って何よ??って思われた方の為の
まえがきに代えた自己紹介
菅野良一。
初めて会ったほぼすべての人に『かんのりょういち』と読まれるが、『すがのよしかず』と読む。関東近辺の一般的な小中学校の夏休みの最後の日である08月31日生まれ。小学校時代はほぼ毎年、自らの誕生日を夏休みの宿題の追い込みに費やす。乙女座。
血液型不明。高校生の時血液型占いブームがあり、母子手帳を見てみたら血液型が書いてなかった。多感な年頃だったので、血液型で家族に亀裂が生じると困ると思い調べられず。身長163㎝(自己ベスト)。高2の時にマーク。高1が160.3㎝、高3が160.3㎝だった。記録係である体育委員が嘘を言うはずはないので、高2の僕は我ながらかなり頑張ったと思う。現在もこの記録を抜くべく鋭意努力中だが、毎年の健康診断では160.1~160.3㎝辺りをウロウロしている。
(中略)
経歴
物心が付いた時には昆虫を始め、生き物が大好きだった。暇さえあれば生き物を探していた。小学校の遠足では、何か珍しい虫が落ちていないかと下ばかり向いて歩いていた為、地面の記憶しかない。中学生から自然保護関係のボランティアに参加。将来、バードサンクチュアリなどのレンジャーになりたくなり、生物の専門的な知識を求めて愛媛大学理学部生物学科に進学。
(中略)
卒業後大学院に進学するつもりだったが、4年間続けてきた演劇・ダンスに多少の未練が残り、自分が好きな劇団のオーディションを1つだけ受けようと、『演劇集団キャラメルボックス』を選ぶ。夏に大学院の入学試験と劇団のオーディションを両方受け、運を天に任せて受かった方に行こうと甘い事を考えていたら、見事に両方とも落ちる。因みに大学院は2つも受けていた。さらに言うと劇団のオーディションは3次審査まで有るのだが、1次の書類審査で落ちた。後で聞いた話だと『背が低すぎる』というのが理由だったらしい。
冬にも大学院と劇団のオーディションがあり、懲りずに両方受け、今度は両方合格してしまう。夏も冬も運は天に任せられなかった。ここから演劇と研究の2足のわらじの生活が始まる。
(中略)
特技
食べた物は無駄なく体脂肪に変える。地球に優しい男。
基本的に『運が』無く、「ここぞ!!」という場面での選択がほぼ裏目に出る。その為日々いろんな事に『困って』生活している。
『困中記』とはそんな人間のトホホな日常の記録です。
版元から一言
かつて著者が小田和正さんの映画『緑の街』に出演したご縁で、帯の推薦文は小田和正さんが書いてくれました。
上記内容は本書刊行時のものです。