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GO!GO!台湾食堂[またもや改訂]
台北で発見した美味しい旅
- 初版年月日
- 2009年11月
- 書店発売日
- 2009年11月21日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2010年11月11日
紹介
この本は2007年に出版された『GO! GO! 台湾食堂 改訂新版』に、よりおすすめのお店を追加し、さらにおいしく改訂したガイドブックです。
台北っ子の哈日杏子さんだからこそ知っているお店のなかから、日本人旅行者のために厳選した35店を、豊富な美しい写真とともに台湾の食事情まで紹介する、食にこだわった一冊です。台湾の住所の構造、メニューの見方、案内地図など、紹介した店に行きつき、楽しく食事するための記事もあり、また哈日杏子さんが思い出の台湾料理を語るエッセイ、自慢の台湾家庭料理のレシピもあるという、見て読んで、店に出かけて、そして作って楽しいという、一冊で存分に台湾を味わえる贅沢な内容になっています。
前書きなど
みなさん、一緒に太りましょう!(まえがきより)
食べること――この世に、これが嫌いだっていう人は、そうそういないと思う(拒食症の人は別だけど)。
昔の人は「生きるために食べる」だったけど、現代人は、まさに「食べるために生きてる」って感じよね。
おいしいお料理は、みんなを笑顔いっぱい、幸せにするでしょ? 食べるって、ほんとうにステキな心引かれること。
おいしい食事は仙人の秘薬に勝る妙薬だし、おいしいデザートは恋人のキスよりも甘いのよ。
とくに台湾では、冠婚葬祭なんでも宴会。まるで、お腹が満たされれば、なんでも解決できるし、どんな気分もすっきりするみたいにね。でも、お腹が満足しないうちは、なにを言ってもダメ。だから、商談のときには、レストランのテーブルの上で勝負が決まるってこともよくあること。それに、男性が女性の心を射止めたかったら、どこで食事をするかが何より重要。彼女が食べたがっているものを食べに連れていけるようじゃなきゃ、デートはうまくいきっこないわ。でも、食べることに関して普通の人より情報通なら、あなたは人気者になれること間違いなしね。
日本統治時代のレトロな建物でいただく面白さ(店の紹介部分)
ゴマ、ピーナッツ、五穀が混じり合った香ばしい匂いがただよってくる。これらの材料をすべて芭樂樹のすりこぎですりつぶしてから、擂茶粉を入れ、熱湯を加えてまぜたものが本場の「客家擂茶」なのね。
店長さんの淹れ方のお手本を拝見しつつ、店内をぐるっと見渡してみました。このレトロな建物は、日本統治時代に建てられた倉庫だったとか。驚くのは釘を一本も使っていないってこと。それに、こんな旧跡をレストランに改装するなんて、これまたとってもクリエイティブな発想よね。
店内のレトロな家具たちは地方から一つ一つ集めてきたもの。よくよく見ると、テーブルのいくつかは古いミシンをリメイクしたもので、すごくステキ!
台北のこの店は、新竹にある客家料理と擂茶専門の店「北埔擂茶」の支店のひとつ。客家といえば、台湾の人口の約15%を占める民族。台湾では新竹や苗栗、高雄、屏東などの山際に住んでいて、料理や歌、言葉など独自の文化があるの。北埔は新竹県にある台湾でもっとも早く開墾された客家の故郷。つまり、ここのは客家料理も擂茶も、本場の味ってこと!
擂茶はその昔、客家人が午後3時に飲む、お客さんをもてなすための飲み物だったそう。「擂」はすりつぶすという意味。統計によると、擂茶を飲んでいる人は長生きなんだって。
版元から一言
◎ここがポイント
・日本が大好きとして知られる哈日族の代表的存在で、台湾の人気マンガ家・エッセイストの哈日杏子さんが著者です。哈日さんは、日本のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌等でも多く取り上げられています。
・台北生まれの台北育ちの哈日杏子さんが本書でご案内する店は、いままでの日本のガイドブックに登場していなかったり、登場していても、土地っ子として店の核心に迫ってご案内します。
・哈日杏子さんが案内してくれるのは、値段が高い高級店ではなく、おいしいと評判が高かったり、特徴があったりする楽しいお店。気楽にリーズナブルな価格で満足できるはず。個人旅行者にもってこいのガイドブックです。
◎こんな人にお薦め
・はじめて行く台湾で、入るレストランに失敗したくない人。
・リピーターとして行く台湾で、今まで行ったことがない店に行きたい人。
・何度も行っている台湾で、さらに深く台湾の味にふれたい人。
・台湾の文化に興味があって、台湾の食文化に深くふれたい人。
・旅行前に台湾をもっと知りたいと思う人。エッセイとしても楽しく読める本です。
上記内容は本書刊行時のものです。