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GO!GO!台湾食堂[改訂新版]
台北で発見した美味しい旅
- 初版年月日
- 2007年6月
- 書店発売日
- 2007年6月29日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2010年11月11日
紹介
この本は2004年に出版された『GO! GO! 台湾食堂』に、よりおすすめのお店を追加し、さらにおいしく改訂したガイドブックです。台北っ子の哈日杏子さんだからこそ知っているお店のなかから、日本人旅行者のために厳選したお店35店を、豊富な美しい写真とともに台湾の食事情まで紹介する、とことん食にこだわった一冊です。台湾の住所の構造、メニューの見方、案内地図など、紹介した店に行きつき、楽しく食事するための記事もあり、また哈日杏子さんが思い出の台湾料理を語るエッセイ、自慢の台湾家庭料理のレシピもあるという、見て読んで、店に出かけて、そして作って楽しいという、一冊で存分に台湾をあじわえる贅沢な内容になっています。
目次
台湾がグルメ天国ってホント?
みなさん、一緒に太りましょう!
グルメ天国・台湾
台湾食堂・レストラン編
阿才的店 台湾レトロを味わうなら
漂流木 料理と音楽で「台湾原住民」を感じる
晉江茶堂 客家の「擂茶來」でおもてなし
女娘的店 古きよき台湾の農家を再現
塗姆埔里小吃 ヘルシーで野趣あふれる味
遊茶 料理の世界にひろがるお茶の文化
點水樓 泣きたいほどおいしい
紅味兵 鍋ならこれ、の「ベンツ鍋」専門店
鹿港柑仔店懐舊廳 博物館みたいなレストラン
放牛班 さあ! 懐かしい給食だよ
ROXY Jr. 台北の夜にロックが似合う
風尚 中華料理に新たな風格を
叙舊布袋戲茶飯館 台湾の伝統民間文化への扉
新疆野宴 火を噴く激辛元気料理
水茗樓 控えめなヘルシー中華
過海香辣蟹 本場の四川の味を堪能
NANINANI 台湾風の「日本風」パスタ?
新疆界 シルクロード家庭料理
老董牛肉細粉麺店 牛肉麺のイメージを一新
台湾食堂・お茶と小吃編
天仁喫茶趣 台湾茶に茶葉料理も堪能できる
明星珈琲廳 作家たちが愛した空間
鴉片粉圓 やみつきになるデザート
米朗琪珈琲廳 台北女性がもう夢中
小歇 お茶を飲んで一休み
銭櫃KTV 歌って、食べましょう
豆花荘 真っ白でぷるぷるの豆花
北港甜湯 本場北港の味
愛玉之夢遊仙草 仙草の新しい食べ方
龍都冰果室専業家 84年の歴史があるかき氷
陳家涼麺 いくら食べても飽きない老舗
十全薬燉排骨 今日は精をつけた?
阿桐阿寶四神湯 台北で一番おいしい四神湯
富覇王 トロトロ、ぷりぷり
福州世祖胡椒餅 秘伝の味の誘惑
八方雲集 台湾の国民食堂
杏子のコラム
台湾の住所表示
おばあちゃんの「いもがゆ」Ⅰ
おばあちゃんの「いもがゆ」Ⅱ
台湾食堂のメニューを読もう①
台湾食堂のメニューを読もう②
私を太らせた「糖醋魚」
哈日杏子の料理教室
蕃茄蛋炒豆腐 トマトと卵炒豆腐
可樂鶏 鶏肉のコーラ煮
台湾食堂マップ
台北市街地
捷運の路線/公館/天母/淡水
参考文献
前書きなど
みなさん、一緒に太りましょう!(まえがきより)
食べること――この世に、これが嫌いだっていう人は、そうそういないと思う(拒食症の人は別だけど)。
昔の人は「生きるために食べる」だったけど、現代人は、まさに「食べるために生きてる」って感じよね。
おいしいお料理は、みんなを笑顔いっぱい、幸せにするでしょ? 食べるって、ほんとうにステキな心引かれること。
おいしい食事は仙人の秘薬に勝る妙薬だし、おいしいデザートは恋人のキスよりも甘いのよ。
とくに台湾では、冠婚葬祭なんでも宴会。まるで、お腹が満たされれば、なんでも解決できるし、どんな気分もすっきりするみたいにね。でも、お腹が満足しないうちは、なにを言ってもダメ。だから、商談のときには、レストランのテーブルの上で勝負が決まるってこともよくあること。それに、男性が女性の心を射止めたかったら、どこで食事をするかが何より重要。彼女が食べたがっているものを食べに連れていけるようじゃなきゃ、デートはうまくいきっこないわ。でも、食べることに関して普通の人より情報通なら、あなたは人気者になれること間違いなしね。
日本統治時代のレトロな建物でいただく面白さ(店の紹介部分)
ゴマ、ピーナッツ、五穀が混じり合った香ばしい匂いがただよってくる。これらの材料をすべて芭樂樹のすりこぎですりつぶしてから、擂茶粉を入れ、熱湯を加えてまぜたものが本場の「客家擂茶」なのね。
店長さんの淹れ方のお手本を拝見しつつ、店内をぐるっと見渡してみました。このレトロな建物は、日本統治時代に建てられた倉庫だったとか。驚くのは釘を一本も使っていないってこと。それに、こんな旧跡をレストランに改装するなんて、これまたとってもクリエイティブな発想よね。
店内のレトロな家具たちは地方から一つ一つ集めてきたもの。よくよく見ると、テーブルのいくつかは古いミシンをリメイクしたもので、すごくステキ!
台北のこの店は、新竹にある客家料理と擂茶専門の店「北埔擂茶」の支店のひとつ。客家といえば、台湾の人口の約15%を占める民族。台湾では新竹や苗栗、高雄、屏東などの山際に住んでいて、料理や歌、言葉など独自の文化があるの。北埔は新竹県にある台湾でもっとも早く開墾された客家の故郷。つまり、ここのは客家料理も擂茶も、本場の味ってこと!
擂茶はその昔、客家人が午後3時に飲む、お客さんをもてなすための飲み物だったそう。「擂」はすりつぶすという意味。統計によると、擂茶を飲んでいる人は長生きなんだって。
上記内容は本書刊行時のものです。