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ムーン・ベアも月を見ている  クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線 山崎晃司(著/文) - フライの雑誌社
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ムーン・ベアも月を見ている  クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線 (ムーンベアモツキヲミテイル クマヲシル クマニマナブ ゲンダイクマガクサイゼンセン) 今や身近な動物になった日本のクマ。クマに遭ったらどうすればいい? クマと人とがお互い無理なく平和に暮らすには? クマを知れば人間社会の明日が見えてくる。クマを愛してしまった〝クマの人〟たちの大冒険。 (ムーンベアモツキヲミテイル)

自然科学
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四六判
縦188mm 横127mm 厚さ21mm
264ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-939003-76-9   COPY
ISBN 13
9784939003769   COPY
ISBN 10h
4-939003-76-0   COPY
ISBN 10
4939003760   COPY
出版者記号
939003   COPY
Cコード
C0045  
0:一般 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年1月31日
書店発売日
登録日
2018年12月12日
最終更新日
2019年1月24日
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紹介

森のあるところクマがいる。今や身近な動物になった日本のクマ。クマに遭ったらどうすればいい? クマと人とがお互い無理なく平和に暮らすには?
東京、日光、東北、四国、九州、韓国、ロシア…、クマのためならどこまでも。現代クマ学の最前線と、クマを愛する〝クマの人たち〟の奮闘を、クマ博士の著者が分かりやすく語ります。

目次

1〝クマの人〟になるまで 008

クマとの出会い/丹沢のクマを追う/目の前にクマがいる!/アフリカ・ザンビアへ/ライオンには個性があった/奥多摩のツキノワグマ調査を始める/クマをもっと見たい! 知りたい!/〝クマの人たち〟の一員として

2 世界のクマ、日本のクマ

2-1 クマは世界に8種類いる 024
2000万年前、クマの祖先が登場した/日本のクマは2種類、どこから来たか/三日月状の白い斑紋があるから「ムーン・ベア」/背中丸見えで冬眠するクマ

2-2 森のあるところ、クマがいる 032
畏怖される存在としてのクマ/日本のクマは何頭いるのか/里山、街中に出没するクマが増えている/大阪のクマが引き起こした騒動/身近になったクマとの付き合い方を考えよう

3 クマと遭ったらどうなるか

3-1 クマと遭ったらこうなった 046
〝やってはいけない〟ことばかりやった/クマに遭わない工夫をしよう/クマ避けスプレーは有効か/(まずい!)と思ったその瞬間/クマの方から気づいてもらうために

3-2 クマが人を攻撃するとき 056
ツキノワグマの人身事故は世界一多い/クマは凶暴な動物か/ヒグマよりツキノワグマの方が事故を起こしやすい/ツキノワグマは〝ドキドキ〟している/それでもクマと遭ってしまったときの対処法/K市の人身事故から何を学ぶか/日本のクマを追いつめる前に

3-3 あるオスグマの生涯 070
クマに遭うのは宝くじ当選なみ/ルパン三世の発信器/夢の「衛星首輪」登場/新しいクマ研究が始まった夜/足尾のオスグマ〈MB69〉/養魚場の甘く危険な香り

4 クマを追いかけどこまでも

4-1 東京にもクマがいる 088
高尾山を歩くクマ/かつて山肌はつるつるだった/クマの分布をどこまで認めるか

4-2 九州のクマに遭いたくて 094
クマの捕獲数は激減した/大分のクマはどこから来たか/九州グマの大調査を行なった/状況は非常に厳しい/かつてクマは神聖な動物だった/遭いたくても遭えない

4-3 四国のクマは追いつめられている 106
人が減り、クマも減った/絶滅へのカウントダウン/四国でがんばる〝クマの人たち〟/狭い尾根筋を行ったり来たり/クマを脅かす大規模風力発電/〝クマの人たち〟が四国に集ってきた/四国のクマを増やすには/クマをとりまく地域社会の本音

4-4 韓国の山にクマを追う 126
山を走るおじさん/危機的状況にある韓国のクマ/国外からクマを連れてくる/オオカミ、クマの再導入はむずかしい/韓国のクマ再導入に学ぶべきこと

5 クマを知り、クマに学ぶ

5-1 生け捕りにしてつきまとう 138
知らないこと、分からないことだらけ/クマの生態と生理を解明したい/スカンジナビア・ヒグマ研究プロジェクトはすごい/ヨン・マーティンと二人の学生/国際色豊かになった足尾のステーション/「クマと目が合った!」/自分でロガーを取り出すクマ/8月のクマは飢えている/クマにも色々な都合があるのだろう

5-2 ある日、クマをつかまえたら 158
顔で識別するのは難しい/毎年20~30頭を捕獲する/深夜の研究室から山を目指す/クマのハンドリングの実際/吹き矢で麻酔を打つ、鼻をつねる/身体のすみずみまで調べる/採血、組織採取、首輪とロガーの取り付け/山から研究室へ、また山へ

5-3 放射性物質とクマの暮らし 172
2011年3月11日/心に残った大きなしこり/足尾のクマも放射能に汚染されていた/情報を開示したくない上層部/クマの汚染度が高い理由とは/放射能汚染は奥多摩までも/山の幸、川の幸はどうなるか/原発事故という人災を忘れない

6 愛すべき〝クマの人たち〟

6-1 奥多摩の猟師、国太郎さん 192
国太郎さんとの出会い/猟師の黄金期/すべての獣肉は貴重品だった/「お父さんが元気なうちに」/「クマも悪ささえしなければいいんだが」/本当はどんな風に思っていたんだろう

6-2 〝クマの女の人たち〟 202
カレン、ガブリエラ、熊のKさん/豪快なメイシュウ・ワン/台湾のツキノワグマ事情/「研究者は保全のために何ができるか」とメイは言う

6-3 『ベア・アタックス』のヘレロさん 214
名著「ベア・アタックス」/奥多摩に来てくれたヘレロさん/そうして親子グマは表紙になった

7 クマが教えてくれる私たちの未来

7-1 社会の仕組みを変えるとき 224
ダウンサイジングの日本へ/人口減のメリットもあるはず

7-2 日本のクマ類管理の方向性 228
クマを減らせばいいわけではない/鳥獣専門職員を採用した島根県/現場とマネジメント、研究の三位一体

8 ロシア沿海州・クマ探検記 238

ロシア人、やるなあ/ヒグマ、ツキノワグマ、トラ、ヒョウが同じ場所にいる/夢にまで見たシホテアリンの森/捕獲の準備だけで3年がかり/ついにクマがかかった!/9頭のクマの追跡が始まった/ヒグマとツキノワグマ、それぞれの暮らしぶり/変化しつつある沿海州の森で

あとがき 256
もっとクマを知りたい方への資料 260

KUMA Column
やっぱりクマが好き
 ─人はなぜクマに惹かれるのか
山に入る装備、教えます
クマに名前をつけないわけ
私の知っていたクマたち
クマは泳いで移動する
クマをほいほい誘う餌
クマ観察の革命、赤外線デジタルカメラ
シカの呪い、クマの呪い
野生動物の取り扱いと倫理
研究費を確保せよ
博物館へようこそ!
間違って捕られたクマはどうなるか
クマ引き取ります
上空からクマを追う

著者プロフィール

山崎晃司  (ヤマザキコウジ)  (著/文

山崎晃司 Koji Yamazaki  1961年東京都に生まれる。アマゾン川流域のオフロードバイクによる単独ツーリング&釣行、アフリカ・ザンビアでのライオン研究、東京都高尾自然科学博物館(廃館)学芸員、茨城県自然博物館首席学芸員などを経て、東京農業大学地域環境科学部教授。博士(農学)。動物生態学・保全生態学。日本クマネットワーク元代表・現在は国際交流委員会委員長。国際自然保護連合のアジアクロクマ専門部会委員。著書に『ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』東京大学出版会 2017年、『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』(分担執筆)山と渓谷社 2017年ほか多数。ミートハンター、フライフィッシャー。

上記内容は本書刊行時のものです。