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フーコー国家論
Foucault STATE theory : 統治性と権力/真理
発行:文化科学高等研究院出版局
縦220mm
596ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2016年11月
- 登録日
- 2018年3月23日
- 最終更新日
- 2018年3月23日
紹介
国家に実体はない、国家は本質ではない。国家嫌悪の国家権力論は国家をなにごとも明証にしていない。国家は統治性の一つの形式でしかない、とフーコーは「統治制」の論理を顕在化させた。フーコー講義『安全・領土・人口』『生政治の誕生』を徹底して読むことから、生権力/生政治、パストラール制、国家理性/ポリス、自由主義/新自由主義を考察し、新たな国家論をdispositif(配備)によって問題化し、権力関係論と統治制とを統合した理論書。吉本共同幻想国家論、フーコー国家論、ブルデュー国家論の国家論3部作で、マルクス=レーニン主義的国家論を脱出した画期的な論述。
目次
1 権力関係論から統治性論へ(フーコー権力論の地平と言説的プラチック-生権力・統治技術・統治性と国家への問題構成及び基本範疇)
2 『安全・領土・人口』を要約的に読む(安全性のテクノロジーと統治:フーコー国家論の構築へ(1)
パストラールの制度化:フーコー国家論の構築へ(2)
国家理性とポリス国家:フーコー国家論の構築へ(3))
3 『生政治の誕生』を要約的に読む(生政治の誕生と国家(上):自由主義の出現
生政治の誕生と国家(中):新自由主義の出現
生政治の誕生と国家(下):ホモ・エコノミクスと市民社会)
4 新たな国家論へ(国家論の新たな構成-「社会」の防衛と共同幻想/場所資本の統治制
政治と倫理:国家・社会に対する自己テクノロジーと場所政治へ)
上記内容は本書刊行時のものです。