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ニーズ・オブ・ストレンジャーズ
発行:風行社 : 開文社出版
縦200mm
263, 4ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 1999年2月
- 登録日
- 2016年3月15日
- 最終更新日
- 2016年3月15日
紹介
「権利が満たされているにもかかわらず、魂は恥辱にまみれている」人びとがいるのはなぜか?人には、愛情と尊敬をもって遇されたいというニーズがあり、また精神的慰謝や帰属感に対するニーズもあるが、それらは単なる「権利」によって満たされるものではない。「見知らぬ他人」のそういったニーズに応えること、それは「役所の仕事」なのだろうか?著者は、聖アウグスティヌスからルソーにいたる人間的ニーズの変容をめぐるヨーロッパ精神史の再解釈をとおして、福祉国家において人びとが品位をもって「共に生きる」ための条件を浮き彫りにする。市場教の神官サッチャーによる改革がもたらした荒涼たる英国社会の風景の中で、しかも「頑固にリベラル」をつらぬきながら。
目次
はじめに 悲劇とユートピア
第1章 自然的なものと社会的なもの-リア王
第2章 肉と霊-アウグスティヌス、ボッシュ、エラスムス、パスカル
第3章 形而上学と市場-ヒュームとボズウェル
第4章 市場と共和国-スミスとルソー
おわりに 故郷喪失と帰属
上記内容は本書刊行時のものです。