書店員向け情報 HELP
おもてなしとホスピタリティ
サービスとのちがい
- 初版年月日
- 2022年11月11日
- 書店発売日
- 2022年11月11日
- 登録日
- 2022年8月14日
- 最終更新日
- 2022年10月25日
紹介
変わる世界秩序の中でいきづまる日本経済。それは商品・サービス経済の限界である。サービスは人をみていない。サービスとホスピタリティは原理がまったく違う。混同しているこれらを整理し、わかりやすく新たな可能性を説く。
サービスは(1対多数)いつでも、どこでも、誰にでも
ホスピタリティは(1対1)いま、ここで、この人に
いかなる経済活動にも、日常世界の言動にも、ホスピタリティは人々のあり方を健全にする。
日本の「おもてなし」はこの二つの対比を調整する高度な文化技術である。世阿弥の花伝書や茶の文化、伝統工芸や建築など日本の文化技術にエッセンスがある。
店舗、企業、個人の新たな技術に役立つヒントを明示。
目次
おもてなし、ホスピタリティ、サービス
Ⅰ サービスとホスピタリティの対比
1 サービスの本質 20のモード
2 ホスピタリティの本質 20のモード
Ⅱ おもてなしの日本文化技術とホスピタリティの哲学
1 世阿弥「花伝書」からみたホスピタリティ「花」のテクノロジー
2 おもてなしとホスピタリティの文化対比
ⅰ「もてなし」の意味と日本文化
ⅱ ホスピタリティの哲学と文化
① バンヴェニストの語彙論におけるホスピタリティ
② ジャック・デリダのホスピタリティ論
③ 西田哲学からホスピタリティを考える要点/絶対的ホスピタリティ関係
3 文化資本/情緒資本とホスピタリティ自己技術
ⅰ 知的資本と情緒資本との関係技術
ⅱ 制約と拘束条件
ⅲ まとめ和文化の技術
Ⅲ ホスピタリティ・オペレーションへの指針
1 プロセス・オペレーション
①客を観る、客の顔を聴く②生涯時間のホスピタリティ③ホスピタリティ・スケープ(場所)のオペレーション
④技術科学のホスピタリティ・オペレーション:日本の非分離文化技術を活かす
2 ホスピタリティ・オペレーションの構成
Ⅳ ホスピタリティの資本経済とおもてなしの場所
1 商品経済のサービスと資本経済のホスピタリティ
ⅰ 商品の構造と〈物〉の実際世界価値と価値化 valuation と価格
ⅱ「産業的生産様式= 商品経済+ 制度経済」とシャドウ・ワーク資本経済のホスピタリティの場所と資本者
2 場所へ開くパブリックなホスピタリティ
3 文化の拘束条件は、社会の規制力よりも強い
終章 ホスピタリティ・マネジメントへの基本軸
1 ヒューマン・リソース:述語制の領有
2 マネジメントの三つの試練の場
3 資本関係のマネジメント
4 市場のマネジメント: 場所マネジメント
5 コンビビアルな戦略マネジメント
移行、転換、イノベーションの課題
和のおもてなし/パワー関係における剰余享楽のパブリック・マネジメント
上記内容は本書刊行時のものです。