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いばらき原発県民投票 佐藤嘉幸(著/文 | 編集) - 読書人
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いばらき原発県民投票 (イバラキゲンパツケンミントウヒョウ) 議会審議を検証する (ギカイシンギヲケンショウスル)

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発行:読書人
A5判
118ページ
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-924671-47-8   COPY
ISBN 13
9784924671478   COPY
ISBN 10h
4-924671-47-9   COPY
ISBN 10
4924671479   COPY
出版者記号
924671   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年1月8日
最終更新日
2021年1月29日
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書評掲載情報

2021-12-25 朝日新聞  朝刊
評者: 犬塚元(法政大学教授)
2021-12-25 朝日新聞  朝刊
評者: 犬塚元(法政大学教授)
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紹介

〈推 薦〉
 社会学者・宮台真司氏(「原発都民投票条例の制定を求める住民直接請求」元請求代表人、「みんなで決めよう『原発』国民投票」元共同代表)
「民主主義を支えるのは個人ではない。地域共同体だ。地域共同体が、知的にも感情的にも個人を育んで、初めて個人が投票する民主政治が健全になる。だが既に空洞化した地域共同体をどうすべきか。答えは、住民投票と、そのための熟議だ。地方議会の出鱈目さを知れば、とても任せて置けないと思うはずだ。本書を読めば全てが分かるだろう。」

 いばらき原発県民投票の会は、東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働の是非に関する県民投票を実現し、県民一人ひとりが自分自身の意思を表明できるようにすることを目指す団体である。再稼働や県民投票について一人ひとりが考え、話し合う過程を重視し、カフェやフェスを開催して議論を積み重ねている。
 2020年5月、8万6703筆に及ぶ茨城県民の署名を得て、「東海第二発電所の再稼働の賛否を問う県民投票条例案」の制定を求める直接請求を県議会に行ったが、同年6月に否決された。そこでの審議過程の問題点、県民投票運動の意義を検討するとともに、そもそも議論とは何か、間接=代表制民主主義の盲点、日本の原子力政策の実態についても考察する。
 宮城県、新潟県、静岡県、沖縄県など他自治体の住民投票運動とも呼応する草の根の市民運動の記録を通じて、原発再稼働の民主主義的選択に関する問題提起を行い、〈熟議投票〉という政策決定プロセスを構想する。

著者プロフィール

佐藤嘉幸  (サトウヨシユキ)  (著/文 | 編集

佐藤 嘉幸
1971 年京都府生まれ。筑波大学人文社会系准教授。パリ第10 大学博士(哲学)。フランス現代思想、社会哲学を専攻し、「権力と抵抗」をテーマとして現代社会の課題に哲学者として切り込んできた。福島第一原発事故以後は、原発問題について積極的に発言している。著書に『脱原発の哲学』(田口卓臣との共著、人文書院)、『『脱原発の哲学』を読む』(田口卓臣・小出裕章らとの共著、読書人)、『『脱原発の哲学』は語る』(田口卓臣・前田朗・村田弘との共著、読書人)、『権力と抵抗―――フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール』、『新自由主義と権力―――フーコーから現在性の哲学へ』(ともに人文書院)、『三つの革命―――ドゥルーズ=ガタリの政治哲学』(廣瀬純との共著、講談社選書メチエ)など。

徳田太郎  (トクダタロウ)  (著/文 | 編集

徳田 太郎
1972年茨城県生まれ。ファシリテーター、元いばらき原発県民投票の会共同代表。現在、NPO 法人日本ファシリテーション協会フェロー、市民シンクタンク「VOICE and VOTE」代表。法政大学大学院公共政策研究科修了。修士(公共政策学)。2003 年にファシリテーターとして独立後、全国各地の地域づくりや福祉活動などの支援・促進を続ける。著書に『ソーシャル・ファシリテーション――「ともに社会をつくる関係」を育む技法』(鈴木まり子との共著、北樹出版、近刊)、論文に「対話と熟議を育む」(石井大一朗・霜浦森平編著『はじめての地域づくり実践講座』北樹出版、2018 年)、「東海第二原発と県民投票――潰された条例、残る希望」(『世界』2020 年11 月号、岩波書店)など。

上記内容は本書刊行時のものです。