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いばらき原発県民投票
議会審議を検証する
発行:読書人
A5判
118ページ
定価
1,000円+税
- 書店発売日
- 2021年2月17日
- 登録日
- 2021年1月8日
- 最終更新日
- 2021年1月29日
書評掲載情報
2021-12-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 犬塚元(法政大学教授) |
2021-12-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 犬塚元(法政大学教授) |
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紹介
〈推 薦〉
社会学者・宮台真司氏(「原発都民投票条例の制定を求める住民直接請求」元請求代表人、「みんなで決めよう『原発』国民投票」元共同代表)
「民主主義を支えるのは個人ではない。地域共同体だ。地域共同体が、知的にも感情的にも個人を育んで、初めて個人が投票する民主政治が健全になる。だが既に空洞化した地域共同体をどうすべきか。答えは、住民投票と、そのための熟議だ。地方議会の出鱈目さを知れば、とても任せて置けないと思うはずだ。本書を読めば全てが分かるだろう。」
いばらき原発県民投票の会は、東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働の是非に関する県民投票を実現し、県民一人ひとりが自分自身の意思を表明できるようにすることを目指す団体である。再稼働や県民投票について一人ひとりが考え、話し合う過程を重視し、カフェやフェスを開催して議論を積み重ねている。
2020年5月、8万6703筆に及ぶ茨城県民の署名を得て、「東海第二発電所の再稼働の賛否を問う県民投票条例案」の制定を求める直接請求を県議会に行ったが、同年6月に否決された。そこでの審議過程の問題点、県民投票運動の意義を検討するとともに、そもそも議論とは何か、間接=代表制民主主義の盲点、日本の原子力政策の実態についても考察する。
宮城県、新潟県、静岡県、沖縄県など他自治体の住民投票運動とも呼応する草の根の市民運動の記録を通じて、原発再稼働の民主主義的選択に関する問題提起を行い、〈熟議投票〉という政策決定プロセスを構想する。
上記内容は本書刊行時のものです。