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東洋/西洋を越境する 金森修科学論翻訳集
- 初版年月日
- 2019年10月10日
- 書店発売日
- 2019年10月10日
- 登録日
- 2019年8月8日
- 最終更新日
- 2019年9月10日
紹介
日本における1990年代以降の科学史・科学論研究をリードしつつも、2016年に61歳で早世した、金森修がフランス語で発表した論文の邦訳集。
収録した8篇は、すべてフランスの書籍・学術誌に掲載されたものであり、本邦初公開といってよい。
巻末には、全業績一覧(単著16、共著2、編著7、共編著4、分担執筆43、論文95、翻訳16、エッセイ等207、学会発表・講演154、書評251)を収め、仕事の全体が一望できる。本書の企画と出版は、編者3人が金森修から遺言で託されたものである。
**推薦文**
芳賀 徹(東京大学名誉教授、比較文学)
「越境のスリル、そして輝きーー
大学教師となってからの彼の科学史・科学哲学の論文は、科学と哲学と文学の間を越境し、東西の文明の間を自在に往復しはじめた。…この鮮やかな展開を私は大いに喜んだ。そしていま、その早すぎた死をあらためて心から惜しまずにはいられない。(「推薦の辞」より抜粋)」
伊東俊太郎(東京大学名誉教授、科学史・科学哲学)
「夭折の英才が遺した力技の成果ーー
若くしてフランスに留学し、かの地の科学思想を研究し、それを我が国に本格的に紹介し発展させた夭折の英才は、また日本の思想にも鋭い考察の眼を向けていた。東西にまたがる注目すべき学究の力技の成果を、広く世に推したい。」
目次
第一章 宮沢賢治――ある詩人の物質的読解 【翻訳:隠岐さや香】
第二章 ガストン・バシュラールにおける実験装置の科学認識論 【翻訳:近藤和敬】
第三章 一瞬の形態を固定する(ベルクソン論) 【翻訳:山口裕之】
第四章 ある「改革派」農民の肖像――二宮尊徳をめぐって 【翻訳:東慎一郎】
第五章 日本の「社会ダーウィニズム」の思想家(加藤弘之論)【翻訳:田中祐理子】
第六章 丘浅次郎 一八六八‐一九四四年 【翻訳:田中祐理子】
第七章 下村寅太郎とその機械観 【翻訳:香川知晶】
第八章 リスクと不安 【翻訳:田口卓臣】
上記内容は本書刊行時のものです。