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ほどくよ どっこい ほころべ よいしょ 暗闇へ 梢をのばす くにつくり 伊藤 晃(著/文) - 自然食通信社
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ほどくよ どっこい ほころべ よいしょ 暗闇へ 梢をのばす くにつくり (ホドクヨドッコイ ホコロベヨイショ クラヤミヘコズエヲノバスクニツクリ) 百姓は想う 天と地との間にて

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四六判
縦188mm 横130mm 厚さ18mm
256ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-916110-41-1   COPY
ISBN 13
9784916110411   COPY
ISBN 10h
4-916110-41-2   COPY
ISBN 10
4916110412   COPY
出版者記号
916110   COPY
Cコード
C0061  
0:一般 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月
書店発売日
登録日
2020年3月11日
最終更新日
2021年9月3日
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書評掲載情報

2020-07-11 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

百姓になって30年。
津波で崩れた原発神話。列島を覆い、
土や水と農の営みに降り注いだ放射能という異物。
3.11から9年。
命あるものと向き合う百姓は今、何を想う。

野菜とともに送られた『菜園だより』、2011年3月10日から7年分を掲載。

梨木香歩(作家)【推薦のことば】
これは正真正銘、本物の百姓が地球と対話しながら紡いできた、そういう言葉による本だ。
土から丹精された正直な作物のように、伊藤さんの言葉は実体験を通り、一滴一滴落ちてくる。
それは清澄な詩、強靭な哲学となってまっすぐに私たちの心と体に届き、胸に響く。
借り物の思想、虚しい言説が巷に溢れるなか、本物の怒り、絶望、そして甦る希望がここにある。
何より、自然とともに生きることへの、湧き上がるような喜びが!
私たちは、簡単には消えていかない。


(本文より)
 2011年3月28日 
 
 原発から発する霧と皆の喧騒とで
 互いの顔も見えず 声も届きにくい中
 不安や怖れとが
 霧をいっそう深めています
 自分の身を守るのに精一杯で
 無分別になっている人もいます
 霧の中 深々と呼吸をして
 百姓は静かな定点となります
 私たちを測ってみて下さい

 2011年 5月29日
  
 放射能のいない夜
 あれからあなたは 不安気で落着きもない
 「放射能が聞こえる。すぐそばにいる」
 と あなたは言う
 私は「色々な野菜を作って、
 香ばしいパンを焼こう」と言った
 二人は畑を耕し 野菜と小麦の種をまいた
 しばらくすると あなたはまた
 「放射能がじっと見ている。聞き耳をたて、
 私の肌にふれようとする」
 と言う
 私は「ぼくたちの時間で、放射能の
 一つぶ一つぶを消していこう。
 君は歌を。僕は楽しい物語を書いてみたい」
 と言って 二人は眠りについた
 今宵はこうして
 放射能のいない夜になった

目次

2011年
3月10日
3月14日
3月19日
大震災から10日~春を迎えに行く 
3月23日
3月24日
3月28日
4月3日
4月15日
4月16日
5月6日
5月13日
5月16日
野良へ帰る
「野良で考えたこと」~原発事故以来
5月28日
5月29日
GMに関してのパブコメ
6月1日
6月2日
6月11日
6月12日
6月17日
6月17日―その2
「みんなで決めよう「原発」国民投票」
梅雨明け
7月11日
7月22日
8月1日
「寝た子」
作付け本番―「国民投票」パンフレット
気付きの秋
「くぬぎの森起請文」
9月21日
「くぬぎの森起請文」起草者のイメージ
10月9日
10月17日
農協と日本の不思議
「自動車にはねられ、田ぬきの、哀れ」
「耕す人の会」設立に寄せて
この年
社説「農業よ目覚めよう」に思う
請願趣旨説明
年末

2012年
請願に向けて
早熟な冬の破れ目
国民投票に思う
無題
請願報告その2
用心棒求む
JAは「原発」国民投票に総力をあげて取り組んでください
JA組合員への呼びかけ(案)
泥の海へ
〇〇町への陳情書
降るものは、拒めず
雹(ひょう)害その後
ヘビから取り戻した卵を食す
この夏が終わるなんてムリムリ
ステテコォを思い切り踊ろう!
暑さ寒さも彼岸まで
「踊りと整体で元気になるべぇ」へのお誘い
ステテコォ 起請文
今年の里芋事情
ステテコォ センチメントたいせつ
根本の心
寒さは“気”から?
自己紹介
年の暮れ

2013年
身も心も暖まる話
三種の宝~ひとつめ、「ちのみち」の話
春が、うつるんです
「元気! 踊り! なにそれ??」
味噌は誰のもの?
春がどうした
TPPいらね連絡会呼びかけ
ガラパゴス経済
とりあえず、ひと雨
勝った負けたと騒ぐじゃない、この競争は退廃・退化への道
誰のため、何のためのTPP~我ら“兵十”は撃つな
野の圧力
雨なし
過ぎたるは及ばざるがごとし
ハチに刺されて、1回休み
早朝の畑で、舞い踊る
勝ちに行くほど、いつの間にか、深い闇を背負う
根本のイメージと提案
ヘビの知らせ
特定秘密保護法とTPPなど
「ステテコォ踊り・TPP編」歌詞
おかげさまで20年

2014年
あとは野となり山となる
どすこい、どすこい
棄民のこころもち
雑感~雪害とテロ
乾く日々
野に国つくり
秋になる
何から始めますか?
サムライ大国
朝ガール 募ります
道半ば

2015年
憲法前文私案
以下不掲載
世界との接し方
山は誰のもの?
6月の砂嵐
夏にやられちまった、親を、嘆くことはないのだよ
命の流れが くにつくり
冬近し
オイラ イノ吉
深谷太陽光発電所問題について
暖冬?
梅は咲いたか、桜は来たか

2016年/2017年
あけまして おめでとうございます
一座建立
森のおじさん、あるいは、星の王子さまの花の話
猪蔵のこと
憲法と国家を考える
寄らば大樹、長いものには巻かれろ。だよね。
野菜工場
野良
TPP特別委員会公述人への応募
永劫回帰のゆくえ

2017年1月

あとがき

著者プロフィール

伊藤 晃  (イトウ アキラ)  (著/文

1960年、東京に生まれる。
1991年、中学生のころから、漠然とこうなるだろうと思っていた、農業へ縁あって踏み出す。埼玉県の農業塾で、妻と一緒に、二人の子供を連れて二年間の研修を受け、1993年秋、借地借家で独立。菜園「野の扉」を始める。

上記内容は本書刊行時のものです。