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廃墟のテクスト : 亡命詩人ヨシフ・ブロツキイと現代
発行:成文社
縦20mm
334ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2013年3月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2013-12-22 |
毎日新聞
評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) |
2013-04-07 |
読売新聞
評者: 菅 啓次郎(詩人、比較文学者、明治大学教授) |
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紹介
「ソ連」で若き日の32年間を、「アメリカ」で壮年の23年間を過ごし、55歳でその生涯を閉じたノーベル賞詩人ブロツキイ。東西陣営の両端から現代社会をアイロニカルに観察するという稀有な経験こそが、戦後の文化的廃墟から出発した彼を、まさに世界的な大詩人へと押し上げることになる。ブロツキイの遺したテクストを、その重要なキー概念ごとに読み解く。
目次
第1章 アフマートワを継承して-ブロツキイの「ディードとアエネーアス」における古典性
第2章 ブロツキイの"帝国"論-詩「ANNO DOMINI」における父性原理を中心に
第3章 眩惑するアメリカ-ブロツキイの移住から同化まで
第4章 「ローマ・エレジー」論
第5章 ブロツキイによる「ローマ・エレジー」の自己翻訳について
第6章 「ウラニアへ」論-W.H.オーデンとの比較から
補章 ヨシフ・ブロツキイのユダヤ性
上記内容は本書刊行時のものです。