書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
「トライバル化」の時代
揺らぐ民主主義、変容する世界
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年2月28日
- 書店発売日
- 2026年2月26日
- 登録日
- 2026年1月26日
- 最終更新日
- 2026年3月19日
紹介
人びとの集合的なトラウマが社会における排除や分断、さらには暴動、戦争にまでつながるという「トライバル化」論を用いて、主に現代欧米諸国の政治的混乱を分析し、その概念の有用性と限界を探る。そのうえで、分断を克服し和解に向けた国際制度のあり方についても考察。心理的視点から政治現象の本質へと迫る意欲的な論文集。
目次
序章 トライバリズム・トライバル化とはなにか(松尾秀哉)
第Ⅰ部 トライバル化という概念
第1章 デモクラシーの危機とトライバル化の諸相(堀江孝司)
はじめに
1 主要な「トライバル化」論とその問題意識
2 トライバル化はどのようにデモクラシーに有害か
3 トライバル化とどう向き合うか
第2章 ナショナリズム・シティズンシップ・トライバル化(森分大輔)
はじめに
1 トライバリズムとナショナリズム
2 大衆のトラウマとメディア
3 「友敵」の論理と自由主義批判
おわりに
第Ⅱ部 トライバル化の様相
第3章 トライバル化抑制装置としてのEU? ─EU懐疑的右派・極右勢力への対応(臼井陽一郎)
はじめに
1 EU政治とトライバル化
2 欧州議会右派・極右三派のイデオロギー
3 トライバル化を抑制するEU
おわりに
第4章 戦争の記憶とブリティッシュ・アイデンティティ(橋口 豊)
はじめに
1 世界大戦の記憶の「再生産」と「帝国意識」
2 「宥和の教訓」と「他者」としてのヨーロッパ
3 ブレグジットとブリティッシュ・アイデンティティ
おわりに
第5章 イスラエルからドイツへ波及するトライバル化(本田 宏)
はじめに
1 集合的アイデンティティ、紛争支持ナラティブ、被害者信念
2 トライブ型ナショナリズムとしてのシオニズム
3 トライバル化 ―アパルトヘイト化と民族至上主義の主流化
4 イスラエル批判の抑圧を通じたドイツのトライバル化
おわりに
第6章 「トライバル化」論とフランス(石川裕一郎)
はじめに
1 フランス社会の「トライバル化」と〈ポピュリズム〉
2 フランス社会の「トライバル化」と〈セキュリティの上昇〉
3 フランス社会の「トライバル化」と〈ライシテ〉
4 フランス社会の「トライバル化」と〈アイデンティティ政治〉
おわりに
第7章 トライバル化する世界と北欧 ─スウェーデンのNATO加盟が意味するもの(渡辺博明)
はじめに
1 スウェーデンの安全保障政策
2 スウェーデンのNATO加盟
3 NATO加盟問題と政党政治
4 ロシアとの関係―集合的トラウマ?
5 スウェーデンの政策転換の意義
おわりに
第8章 ワロニーの反逆 ─トライバル化における「敵」の存在の意義(松尾秀哉)
はじめに
1 トライバル化のプロセスにおける「敵」の意義
2 ベルギー政治史とワロニー運動
3 ワロニー運動のトライバル化のプロセス
4 考察と結論
第9章 「トライバル化」論はトランプ現象を(どの程度)説明しうるか? ─アメリカにおける「白人のアイデンティティ政治」の漸進的拡大(坂部真理)
はじめに 181
1 「トライバル化」としてのトランプ2.0
2 9・11後のナショナリズムの変化 ―「自由と機会の灯」から「白人中心の国」へ
3 「白人」意識の政治化とそのプロセス
おわりに 2024年大統領選挙 ―更なる「トライバル化」と「トランプ連合」の拡大?
【講演録】トライバル化、戦争、そしてロシア(クルト・ドゥブーフ/訳:柳原克行)
第10章 トライバル化とロシアによるウクライナ侵攻(溝口修平)
はじめに
1 「トライバル化」とロシアによるウクライナ侵攻
2 ロシアの脅威認識の変化
3 「トライバル化」が捉えきれない側面
おわりに ―決定論を超えて
第Ⅲ部 トライバルを超えて
第11章 トライバル化を超えて─和解のための国際制度(小松﨑利明)
はじめに 233
1 トライバル化と国際秩序の危機
2 脱トライバル化とトラウマからの回復
3 国際法秩序の限界とトライバル化
4 和解の制度
5 事例分析
おわりに
【コラム】トライバル化の向こう側?(仲 淳)
上記内容は本書刊行時のものです。

