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「トライバル化」の時代 松尾 秀哉(編著) - 吉南堂
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「トライバル化」の時代 (トライバルカノジダイ) 揺らぐ民主主義、変容する世界 (ユラグミンシュシュギ ヘンヨウスルセカイ)

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発行:吉南堂
A5判
272ページ
上製
定価 3,600 円+税   3,960 円(税込)
ISBN
978-4-911654-00-2   COPY
ISBN 13
9784911654002   COPY
ISBN 10h
4-911654-00-7   COPY
ISBN 10
4911654007   COPY
出版者記号
911654   COPY
Cコード
C3031  
3:専門 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年2月28日
書店発売日
登録日
2026年1月26日
最終更新日
2026年3月19日
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紹介

人びとの集合的なトラウマが社会における排除や分断、さらには暴動、戦争にまでつながるという「トライバル化」論を用いて、主に現代欧米諸国の政治的混乱を分析し、その概念の有用性と限界を探る。そのうえで、分断を克服し和解に向けた国際制度のあり方についても考察。心理的視点から政治現象の本質へと迫る意欲的な論文集。

目次

序章 トライバリズム・トライバル化とはなにか(松尾秀哉)

第Ⅰ部 トライバル化という概念

第1章 デモクラシーの危機とトライバル化の諸相(堀江孝司)
 はじめに 
 1 主要な「トライバル化」論とその問題意識
 2 トライバル化はどのようにデモクラシーに有害か
 3 トライバル化とどう向き合うか

第2章 ナショナリズム・シティズンシップ・トライバル化(森分大輔)
 はじめに
 1 トライバリズムとナショナリズム
 2 大衆のトラウマとメディア
 3 「友敵」の論理と自由主義批判
 おわりに

第Ⅱ部 トライバル化の様相

第3章 トライバル化抑制装置としてのEU? ─EU懐疑的右派・極右勢力への対応(臼井陽一郎)
 はじめに
 1 EU政治とトライバル化
 2 欧州議会右派・極右三派のイデオロギー
 3 トライバル化を抑制するEU
 おわりに

第4章 戦争の記憶とブリティッシュ・アイデンティティ(橋口 豊)
 はじめに
 1 世界大戦の記憶の「再生産」と「帝国意識」
 2 「宥和の教訓」と「他者」としてのヨーロッパ
 3 ブレグジットとブリティッシュ・アイデンティティ
 おわりに

第5章 イスラエルからドイツへ波及するトライバル化(本田 宏)
 はじめに
 1 集合的アイデンティティ、紛争支持ナラティブ、被害者信念
 2 トライブ型ナショナリズムとしてのシオニズム
 3 トライバル化 ―アパルトヘイト化と民族至上主義の主流化
 4 イスラエル批判の抑圧を通じたドイツのトライバル化
 おわりに

第6章 「トライバル化」論とフランス(石川裕一郎)
 はじめに
 1 フランス社会の「トライバル化」と〈ポピュリズム〉
 2 フランス社会の「トライバル化」と〈セキュリティの上昇〉
 3 フランス社会の「トライバル化」と〈ライシテ〉
 4 フランス社会の「トライバル化」と〈アイデンティティ政治〉
 おわりに

第7章 トライバル化する世界と北欧 ─スウェーデンのNATO加盟が意味するもの(渡辺博明)
 はじめに
 1 スウェーデンの安全保障政策
 2 スウェーデンのNATO加盟
 3 NATO加盟問題と政党政治
 4 ロシアとの関係―集合的トラウマ?
 5 スウェーデンの政策転換の意義
 おわりに

第8章 ワロニーの反逆 ─トライバル化における「敵」の存在の意義(松尾秀哉)
 はじめに
 1 トライバル化のプロセスにおける「敵」の意義
 2 ベルギー政治史とワロニー運動
 3 ワロニー運動のトライバル化のプロセス
 4 考察と結論

第9章 「トライバル化」論はトランプ現象を(どの程度)説明しうるか? ─アメリカにおける「白人のアイデンティティ政治」の漸進的拡大(坂部真理)
 はじめに 181
 1 「トライバル化」としてのトランプ2.0
 2 9・11後のナショナリズムの変化 ―「自由と機会の灯」から「白人中心の国」へ
 3 「白人」意識の政治化とそのプロセス
 おわりに 2024年大統領選挙 ―更なる「トライバル化」と「トランプ連合」の拡大?

【講演録】トライバル化、戦争、そしてロシア(クルト・ドゥブーフ/訳:柳原克行)

第10章 トライバル化とロシアによるウクライナ侵攻(溝口修平)
 はじめに
 1 「トライバル化」とロシアによるウクライナ侵攻
 2 ロシアの脅威認識の変化
 3 「トライバル化」が捉えきれない側面
 おわりに ―決定論を超えて

第Ⅲ部 トライバルを超えて

第11章 トライバル化を超えて─和解のための国際制度(小松﨑利明)
 はじめに 233
 1 トライバル化と国際秩序の危機
 2 脱トライバル化とトラウマからの回復
 3 国際法秩序の限界とトライバル化
 4 和解の制度
 5 事例分析
  おわりに

【コラム】トライバル化の向こう側?(仲 淳)

著者プロフィール

松尾 秀哉  (マツオ ヒデヤ)  (編著

松尾 秀哉(まつお・ひでや)[編著者]
龍谷大学法学部 教授。博士(学術、東京大学)。聖学院大学、北海学園大学を経て2018年より現職。専門はベルギー政治、ヨーロッパ政治、比較政治学。主な著作に『ベルギーの歴史を知るための50章』(編著、明石書店、2022年)、『ヨーロッパ現代史』(ちくま新書、2019年)、『物語 ベルギーの歴史―ヨーロッパの十字路』(中公新書、2014年)、『ベルギー分裂危機―その政治的起源』(明石書店、2010年)。

上記内容は本書刊行時のものです。