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戦中派と缶チューハイ
アサイラム公園の夏
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年5月20日
- 書店発売日
- 2026年5月27日
- 登録日
- 2026年3月21日
- 最終更新日
- 2026年5月27日
紹介
「私はこのタケダくんの小説をあまり時間をおかずに三回読んだことになるが、全く飽きることがなかったのが不思議だ」
ーー山本善行/古書善行堂
二〇一二年、夏。
素敵なはみだし者たちの公園[ワールド]、缶チューハイ片手の「私」。
それは確かに心を震わす夏だった。
アコースティックギター1本で独自の世界観を表現してきた九州在住のシンガーソングライター・タケダ2000GT。京都・古書善行堂店主の山本善行にその歌詞を「現代詩を読むよう」と評されたタケダが自身の同名楽曲を自ら小説化、ついに満を持して作家デビュー!
書籍化を後押しした古書善行堂の山本を始め、熊本・橙書店の田尻久子やライターの荻原魚雷、南陀楼綾繁ら、著者にエールを送る6名の巻末エッセイを同時収録。
印象的なイラストレーションによる装丁・挿絵は戸倉弘一朗が担当。巻末には、小説の元になった同名曲「戦中派と缶チューハイ」を本作のためにレコーディングし直した新録バージョンが聴けるQRコード付。
◉書店様へ
著者タケダ2000GTによる朗読会やミニライブなど、貴店へお伺いします。ぜひご企画ください。ご相談は虹霓社まで。
目次
序
青空大学、入学
八十歳のおんなの子
東からきたあんちゃん
それは苗字ではなかった
まるい惑星〔ほし〕の上に
さらば青空大学
その後の公園
<寄稿エッセイ>
青空大学、中退/荻原魚雷(ライター)
『避難所』/田尻久子(橙書店店主)
家出という自由/南陀楼綾繁(ライター)
そんな些細な出来事こそ─光り輝くはずだった未来の/西口徹(編集者)
お酒を吞まなくてもいい夜/蓑田沙希(古本と肴マーブル店主)
タケダ2000GTの詩と小説/山本善行(古書善行堂店主)
前書きなど
【寄稿エッセイより】
「貧乏は大変だし、酔っ払いは面倒くさい。夏の公園のベンチに座って、ぐだぐだ時間を潰す。正しくなくても生きている、生きていける。そんな切実な感触が、この物語の底流にある」ーー荻原魚雷(ライター)
「人ははみ出すのではなく、はじかれるのだと思う。いまとなっては、公園すら人をはじこうとする。」ーー田尻久子(橙書店店主)
「私はタケダ氏が歌う曲の歌詞の中ですでに、アサイラム公園の人たちと出会っていたような気がする。」ーー南陀楼綾繁(ライター)
「光り輝くねぐらなど、あろうはずもない。ごはんですよーという懐かしい声も、その声が流れる原っぱも、もう地上からは消え失せて久しい。」ーー西口徹(編集者)
「タケダさんの小説に出てくる人々は、世間から簡単には理解されにくいものを抱えているようだけれど、それぞれに自分のリズムを持っています。」ーー蓑田沙希(古本と肴マーブル店主)
「私はこのタケダくんの小説をあまり時間をおかずに三回読んだことになるが、全く飽きることがなかったのが不思議だ」ーー山本善行(古書善行堂店主)
版元から一言
デビュー作にもかかわらず、古書善行堂の山本善行さんや橙書店の田尻久子さん、ライターの荻原魚雷さんらタケダ2000GTさんの作家デビューを後押しする6人がエッセイを寄せてくださいました。6本のエッセイを同時収録するという少し変わった形に仕上がりましたが、この小説が今なぜ刊行されねばならないのか、その切実さが伝わる構成になったと思っています。私自身、原稿を一読して、これは語り継ぐべき物語だと直感しました。ぜひ〝素敵なはみだし者たち〟に出会ってほしいです。
上記内容は本書刊行時のものです。
