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世界で勝負するならロサンゼルスで寿司を学べ!
2ヶ月で人生を変える方法
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年2月28日
- 書店発売日
- 2025年2月28日
- 登録日
- 2025年1月20日
- 最終更新日
- 2025年3月10日
紹介
世界で加速する『寿司ブーム』に乗り遅れるな!
人生を変えるチャンスがこの本の中にあります。たった2ヶ月ロサンゼルスで学ぶことで、あなたの未来は大きく広がるかもしれません。海外で日本食ビジネスを展開したいなら、L.A.で学ぶことが成功への近道なのです。
なぜロサンゼルス!?
・アメリカの寿司の市場規模は日本を抜いて世界一
・世界中で不足している寿司シェフ
・世界の寿司シェフの8割以上は日本人ではないという現実
・世界が求めている、基本を身に付けた「リーダー寿司シェフ」
・海外では経験、英語、年齢に関係なくだれにでも成功のチャンスがある!
・北海道の居酒屋から超有名レストランNOBUのシェフに転身した事例も!
ロサンゼルスで20年以上の歴史を誇る寿司シェフ養成学校の校長がおくる『2ヶ月で人生を変える方法』
国内では学べない、世界で求められている寿司の現在を教えます。
目次
はじめに
世界で成功を目指すなら、ロサンゼルスで寿司を学ぼう!
第1章 世 界 で 輝 く 日 本 の 寿 司
・寿司の魅力とは?
・今、世界は寿司ビジネスのチャンス!
・世界中が魅せられている寿司の状況
・世界中の人がいよいよ「本物志向」に!
第2章 私の寿司人生と寿司シェフ育成の道
・料理の道とアメリカへの憧れ
・包丁一本を胸に、いざロサンゼルスへ!
・ロサンゼルスに自分の寿司学校
第3章 スシ・シェフ・インスティチュートが提供する学び
・短期集中で寿司の基礎をみっちり学ぶ!
第4章 夢 へ の 「 投 資 」 と い う 考 え 方
・超有名レストラン NOBU の主任寿司シェフになった新沼君
第5章 世 界 で 活 躍 す る 卒 業 生 た ち
・SUSHI FOR EVERYONE
第6章 日 本 の 食 文 化 を 伝 え る 天 命
・日本の食文化の普及に貢献したい
あとがき
前書きなど
はじめに
世界で成功を目指すなら、ロサンゼルスで寿司を学ぼう!
この本には、あなたの人生を変えるチャンスが詰まっています。たった2か月間ロサンゼルスで学ぶことで、あなたの未来は大きく広がるかもしれません。
現在、日本では海外移住への関心が高まっている一方、意外にもパスポートを持つ人の割合は約17%ほどだと聞きます。なぜこれほど少ないのでしょうか? 次のような理由が考えられるかもしれません。
・英語が苦手だから……
・仕事が見つからないのではと不安だから……
・年齢的に難しいのではと思うから……
・海外は怖そうだから……
確かに、こうした理由は理解できます。しかし、今、日本の皆さんに知っていただきたいのは、 〝現在、 寿司シェフの需要が世界中で急速に高まっていること〟 です。ロサンゼルスで私が営む寿司シェフ養成学校「スシ・シェフ・インスティチュート」には、毎日のように「寿司シェフになりたい」という問い合わせが世界各国から寄せられています。
私は、このチャンスを日本人の皆さんにぜひつかんでほしいと強く願っています。そんな思いを込めて、私はこの本を書きました。日本の食文化を世界に広め、さらには成功を収めること。それは人生をより豊かにし、夢とロマンを叶える大きな一歩です。この本を読めば、きっと「自分にもできるかもしれない」と感じていただけるでしょう。実際、私の学校から、2か月で寿司の基礎を学び、その後、世界各地で寿司シェフとして活躍する人が数多く誕生しています。中には独立して自分の店を持ち、さらに成功を収めた人もいれば、ミシュラン三つ星のレストランで腕を振るうシェフもいます。彼らと今でも連絡を取り合い、成長を見守ることが私の誇りです。
なぜロサンゼルス?
もし、あなたが海外で日本食ビジネスを展開したいと思っているなら、海外で学ぶことが成功への近道です。中でも、アメリカの寿司レストランの市場規模は日本を抜いて世界一。さらに、ロサンゼルスはアメリカにおける寿司の先端を行く都市であり、まさに学びにふさわしいところです。
私の学校では、寿司の基本はもとより、海外の方々の味覚や寿司のトレンド、ビジネスの仕組みや物流、取引先との付き合い方、さらには開店の流れまで、実際に役立つ知識を学べます。2か月という短期間で集中して寿司の基本を確実に身に付けられ、卒業後も幅広い就職先を紹介できるネットワークも整っています。
海外で新たなチャンスをつかむ!
今、日本では地方の約40%が過疎化し、経済的にも停滞しています。そんな中、日本から海外へ目を向け、新たな挑戦をすることがこれまで以上に大切だと感じています。特に「寿司」という日本の食文化は世界で高く評価されており、寿司シェフは年齢に関係なく挑戦できる道です。
私が信じているのは、勇気を持って海外に飛び出せば、年齢や過去の経験に関係なく、成功するチャンスが誰にでもあるということです。
・新しい道を模索している若者
・中高年で新たな挑戦を探している方
・海外移住に興味がある方
・人生をリセットしたいと思っている方
・日本の将来に不安を感じている方
・海外でチャレンジしたいが不安を感じている方
この本はそんな皆さんにこそ読んでほしい本です。私はもし、あなたがそういった状況にあり、将来を悩んでいるのであれば、いっそのこと、海外に出て挑戦するチャンスではないかと思うのです。海外で日本食ビジネスを展開することは、日本よりも高い収益を得られ、やりがいのある挑戦です。私の学校では、多くの方が短期間で技術を学び、世界の舞台で活躍しています。日本の文化を伝承しながら、夢やロマンを追い求めるこの仕事は、まさに挑戦する価値のあるものです。ロサンゼルスは決して遠い場所ではありません。東京から飛行機でわずか12時間。今こそ一歩を踏み出し、夢をつかむための準備を始めましょう。
夢は行動に移すことで初めて形になるもの
私が師匠からいただいた包丁ひとつを手に、ロサンゼルス空港に降り立ったのは、1981年、25歳の8月でした。あれからもう43年が経ちます。今、私はロサンゼルスから少し南のトーランス市で、寿司シェフ養成学校、スシ・シェフ・インスティチュートを経営しています。開校して22年。これまでに世界35か国から学びに来た、約2000人の寿司シェフを育ててきました。そして今日も、いつものように包丁を手に魚の捌 さばき方を教え、寿司飯の桶を前に握り方を指導しています。
今は交通も発達し、飛行機で太平洋を簡単に往復できる時代です。しかし、当時、25歳の若造が包丁一本を手に単身渡米するということは、なかなか大胆なチャレンジでした。もちろん、私の家族は大反対でした。しかし、43年経った今の私の姿を、誰が想像できたでしょうか。確かに、今は海外旅行も気軽なものとなり、働き方の選択肢も増えました。それでも、人生を賭 か けての渡航となると、慎重になる方がほとんどでしょう。しかし、昔も今も、勇気を出し、チャレンジする者を運命は拒んだりしないものです。私はそれを自分の人生で確かめてきました。
アメリカンドリームに飛び出したかどうかが2人の違い
ここで、私が日本で修行時代に出会った2人の人物についてお話ししましょう。
私は高校を卒業してすぐ、尼崎の老舗の寿司屋で寿司の修行を始めました。今で言うところのテイクアウトのスタイルで、一日に 300 ~400 食の寿司を握る猛烈に忙しい職場でした。私はそこでみっちりと寿司の基礎を学ばせてもらいました。その後、西宮の「吉万寿司」で1年半ほどお世話になり、この店で私は2人の人物と出会いました。
ひとりは高橋さん。主任としてこの店を切り盛りしていました。当時彼は31歳で、私よりひと回り以上、年上でした。握りの手の動きがきれいな職人さんで、今でもその手捌きが目に浮かぶようです。当時、私の給与は月9万円あまりでした。高橋さんは20万円くらいだったでしょうか。もうひとりは、1年後輩で入った小俣さん。年は私より5歳ほど上で、寿司の経験は少なく、仕込みを覚えながら、配達仕事からのスタートでした。もちろん、給与は私より少なかったことは言うまでもありません。私は小俣さんと入れ替わるように退職してしまって短い付き合いでしたから、その時は彼との強い縁を感じることはありませんでした。
それから数年後、私は夢だった渡米を決行し、サンタモニカで寿司シェフとして働き始めました。当時まだ25歳でしたが、仕事ぶりが買われて現場を任されていました。ある日の朝、ロサンゼルスの魚市場に仕入れに出かけた時でした。競りの人だかりの中に見覚えのある顔を見つけました。そこにいたのは、なんと修行時代に半年ほど同じ釜の飯を食った小俣さんでした。日本から太平洋を挟み、人口2億人を越す広いアメリカで、私たちは思いがけず再会したのでした。その時の彼は、西宮での頼りなかった印象とは打って変わって、自信に満ちあふれていました。彼はマイアミで寿司職人として働いていて、
「近い将来フロリダに自分の拠点を持つつもりだ」
と、意気揚々と市場を後にして行きました。
そして、それから20年が経った2002年の春のこと、知人の紹介で数人のシェフと会うためマイアミに行く機会がありました。その時に立ち寄った日本料理店に、なんと小俣さんの写真が飾ってあったのです。
「なぜ彼の写真が?」
そうスタッフに聞くと、
「彼はここのオーナーです」
と言われて驚きました。
20年という時の重みをひしひしと感じました。そして、これがアメリカンドリームなのかと実感したものです。私は自分の寿司学校、スシ・シェフ・インスティチュートの立ち上げ準備をしていた頃だったので、成功をつかんだ小俣さんを羨ましく、また尊敬もしました。
それからさらに十数年後の2018年の秋。知人から「偶然高橋さんが働いている寿司屋を見つけた」と聞き、出張で日本に帰った折に、さっそく伺いました。やはり西宮近郊にあるお寿司屋さんで、高橋さんは寿司職人として働いておられました。長年自分のお店を経営されていたそうで、引退してからはお孫さんの世話をしたりの余生だったそうですが、寿司職人募集に応じて店を手伝っているということでした。高橋さんはすでに75歳。43年ぶりの再会でした。彼の握りの手は以前と変わらず華麗できれいでした。私の憧れの握りのステップです。しかし、その高橋さんの給与が当時と変わらないと聞いて驚きました。寿司職人として積み重ねてきた経験、技能、それらがまったく待遇に反映されていない現実に憤りを覚え、そして43年の時の流れの残酷さを思いました。
西宮の寿司屋で同じカウンターに並んで働いていた3人は、43年後、三者三様の人生模様となっていました。私の後輩として入ってきて高橋さんに顎 あごで使われていた小俣さんは、今はマイアミでも有名な日本料理店の経営者で、ビジネスとゴルフ三昧の日々。私はロサンゼルスで寿司シェフ養成学校の経営をしています。
「アメリカに行ったら、皆成功するんだね」
カウンター越しに言葉を交わしていた高橋さんが、感心したように呟 つぶやいたのが印象的でした。
将来に可能性を求めてアメリカに渡った私と小俣さん。2人はチャレンジのご褒美として成功を手にしました。一方、日本で現状に納得して生きてきた高橋さん。どちらも人生であり、どちらが正しいというわけではありません。
ただ、アメリカでの成功へのチャンスは日本と比較にならないことは知っておいてほしいのです。そしてこの本をお読みいただければ、アメリカだけでなく、世界で寿司シェフとしての成功のチャンスがあることが理解できると思います。寿司ブームは、今やアメリカにとどまりません。日本を出てみれば、そこには大きな可能性の海が広がっているのです。
もしあなたが、今の仕事に行き詰まり転職を考えているなら、あるいは職を失って新たなステージを模索しているのなら、私の学校、スシ・シェフ・インスティチュートで学んでみてはいかがでしょう。大きな可能性が開けるはずです。
あなたの人生です。一歩一歩ステップアップするのも自分ですし、とどまるままなのも自分です。それを選択するのはあなたです。自分の人生を築き上げるのも沈ませるのも、ほかならぬあなた自身なのです。
この本は、そんなあなたのために私の「寿司人生」の軌跡を記したものです。この一冊が将来に目標を持てない多くの若者や、新しい道を模索している方々の希望、転機、勇気や志、人生の指針を見つけるための、ちょっとしたアドバイスになればと期待しています。
上記内容は本書刊行時のものです。