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ことばのスペクトル システムと多様性
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年1月31日
- 書店発売日
- 2025年2月14日
- 登録日
- 2025年1月7日
- 最終更新日
- 2025年2月3日
紹介
『ことばのスペクトル システムと多様性』
~ことばを軸に広がる多角的な視点と洞察~
東洋学園大学「ことばを考える会」による研究の集大成であり、シリーズ第九巻となる本書は、「システムと多様性」をテーマに18名の執筆者による多彩な視点で現代社会を映し出すべく〈ことば〉で掘り下げていく。
本書は、長年にわたり続く東洋学園大学「ことばを考える会」の粘り強い探究心の結晶ともいえる一冊。
▼この本のポイント
1.ことばの力を軸に現代社会を読み解く
「多様性」や「システム」といったキーワードは、コロナ禍やグローバル化の波の中で避けて通れない課題。本書では、この二つを対比しながらも、相互作用を探るユニークな切り口で構成。
2.専門知識と親しみやすさの融合
一般読者にも読みやすい構成を意識しつつ、多様な専門分野の執筆者が生み出す多層的な知見が詰まっている。「論文集」としてだけでなく、社会の中で考えるヒントとしての読み応えが魅力。
3.それぞれの学問の領域を超えた多様な協働の成果
東洋学園大学を中心に、外部の研究者など多様なバックグラウンドを持つ執筆者たちが一堂に会し、学問の枠を越えた協働の成果が形となった。
▼こんな方におすすめ
•社会の課題に対して新しい視点を探している方
•学問や知識の枠を超えた刺激的な議論を楽しみたい方
目次
第一部 言語
言語の多様性と普遍性(松本純一)
多文化共生社会を生きる地球市民育成のための外国語教育(坂本ひとみ)
現代青年のSNS等のメッセージにおける「。」の多様性(堀口真宏/依田悠介)
意味のシステムへの接近を目指して―「秘密の暴露」を題材として考える(平嶌寛大)
紫式部の「思ひかけたりし心」とは―時間表現のシステムと多様性(山本博子)
第二部 文学・演劇
林真理子『六条御息所 源氏がたり』の『源氏物語』翻案作品としての特異性―物の怪という社会的システムからの脱却(蕗谷雄輝)
復帰五十周年における沖縄現代演劇上演の諸相―『島口説』と『ライカムで待っとく』の上演をとりあげて―(今井克佳)
〈公園〉というシステム―「パーク・ライフ」「魔都」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」の日比谷公園―(神田由美子)
カズオ・イシグロの『クララとお日さま』が問いかけるもの(北田敬子)
システムに組み込まれた「死」―作品世界を手掛かりに(増満圭子)
第三部 心理
グループワークにおけるシステムと多様性(塩谷隼平)
健康を志向する運動行動への動機づけを考える(澁谷智久)
離乳期の食事場面におけるシステムと多様性(福田佳織)
職場のシステムと多様性―産業心理臨床の観点から(坊隆史)
第四部 社会
サステナビリティ概念の歴史的拡大(荻野博司)
日本の「社会システム」と多様性(勝田晴美)
新しいシステムにいかに馴染むか(泰松範行)
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。