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灰と家
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年11月23日
- 書店発売日
- 2024年6月17日
- 登録日
- 2024年5月23日
- 最終更新日
- 2024年12月26日
受賞情報
第6回エルスール財団新人賞受賞、第35回現代詩花椿賞最終候補
重版情報
3刷 | 出来予定日: 2024-06-17 |
2刷 | 出来予定日: 2017-10-07 |
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紹介
ねむる鹿を着て
欠けた蹄のうっすら白いところをなぞり
よく聞こえていく足音で
仰向けの鮒に耳打ちをする、おまえの体を渡って
向こう岸にいく
*
散文と韻文、日記と俳句、音と語――互いがまったくの異種でありながら、自らに残されていなかったはずのポテンシャルを形成しあう、環境=レイアウトの制作。
繰り返される試行錯誤の見開きが、事物や生物、死後の私による制作の持続を担う、新たな言語を探索する。
いぬのせなか座のメンバーとして活動し、『ユリイカ』『花椿』『HAPAX』『現代詩手帖』『三田文学』『現代思想』など各誌に作品・論考を寄稿する詩人・鈴木一平の、記念すべき第一詩集。
あるいは出版版元「いぬのせなか座」としての、はじまりの一冊。
★第6回エルスール財団新人賞<現代詩部門>受賞
★第35回現代詩花椿賞最終候補
☆『現代詩手帖』『東京新聞』『BRUTUS』『美術手帖』など各誌にて紹介
[栞文(付録小冊子)]
金子鉄夫/World’s Forgotten Boy/なまけ/山本浩貴+h
目次
Ⅰ
あじさいの花を着る鹿は
道をふさぐ石
山の背に夜が注ぎ込まれて
岸辺の木
土がおぼえた
日差しの絵
水たまりに戻る道
金具に映る月
移り住む町
神さまの誕生日
次に住む人
すべての屋根が
かげのえ
夜道のそとで
Ⅱ
日記
Ⅲ
日記
空の建物
足あとに
私を繁栄させるには
夜になるまえに
木陰の跡で
水路
灰と家
名札がひとつ
雨の、雨のふる日にそなえて
西日の広場
関連リンク
いぬのせなか座叢書
1 鈴木一平『灰と家』
2 河野聡子『地上で起きた出来事はぜんぶここからみている』
3 吉田恭大『光と私語』
4 三野新『クバへ/クバから』
5 橘上+松村翔子+山田亮太『TEXT BY NO TEXT』
6 笹野真『手のひらたちの蜂起/法規』
7 古谷利裕『セザンヌの犬』
上記内容は本書刊行時のものです。