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灰と家 鈴木一平(著) - いぬのせなか座
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灰と家 (ハイトイエ)

文芸
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B5変形判
縦182mm 横182mm 厚さ9mm
124ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-911308-01-1   COPY
ISBN 13
9784911308011   COPY
ISBN 10h
4-911308-01-X   COPY
ISBN 10
491130801X   COPY
出版者記号
911308   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年11月23日
書店発売日
登録日
2024年5月23日
最終更新日
2024年12月26日
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受賞情報

第6回エルスール財団新人賞受賞、第35回現代詩花椿賞最終候補

重版情報

3刷 出来予定日: 2024-06-17
2刷 出来予定日: 2017-10-07
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紹介

ねむる鹿を着て
欠けた蹄のうっすら白いところをなぞり
よく聞こえていく足音で
仰向けの鮒に耳打ちをする、おまえの体を渡って
向こう岸にいく



散文と韻文、日記と俳句、音と語――互いがまったくの異種でありながら、自らに残されていなかったはずのポテンシャルを形成しあう、環境=レイアウトの制作。
繰り返される試行錯誤の見開きが、事物や生物、死後の私による制作の持続を担う、新たな言語を探索する。

いぬのせなか座のメンバーとして活動し、『ユリイカ』『花椿』『HAPAX』『現代詩手帖』『三田文学』『現代思想』など各誌に作品・論考を寄稿する詩人・鈴木一平の、記念すべき第一詩集。

あるいは出版版元「いぬのせなか座」としての、はじまりの一冊。

★第6回エルスール財団新人賞<現代詩部門>受賞
★第35回現代詩花椿賞最終候補
☆『現代詩手帖』『東京新聞』『BRUTUS』『美術手帖』など各誌にて紹介


[栞文(付録小冊子)]
金子鉄夫/World’s Forgotten Boy/なまけ/山本浩貴+h

目次


あじさいの花を着る鹿は
道をふさぐ石
山の背に夜が注ぎ込まれて
岸辺の木
土がおぼえた
日差しの絵
水たまりに戻る道
金具に映る月
移り住む町
神さまの誕生日
次に住む人
すべての屋根が
かげのえ
夜道のそとで


日記

Ⅲ 
日記
空の建物
足あとに
私を繁栄させるには
夜になるまえに
木陰の跡で
水路
灰と家
名札がひとつ
雨の、雨のふる日にそなえて
西日の広場

著者プロフィール

鈴木一平  (スズキイッペイ)  (

1991年生まれ。宮城県出身。「いぬのせなか座」「Aa」参加。2016年に詩集『灰と家』(いぬのせなか座)を刊行、同書で第6回エルスール財団新人賞受賞、第35回現代詩花椿賞最終候補。主な論考に『教育装置のある生活――新しい生活(表現)様式としての「日記」』(いぬのせなか座)、「詩の媒体についての覚え書―複数の主語的統合が織りなす制作的空間」(『ÉKRITS』2019年5月)、「詩と実在と感覚―言語表現におけるオブジェクトの制作過程」(『三田文學』2019年冬季号)など。「現代詩アンソロジー 認識の積み木」(『美術手帖』2018年3月号)の編集・解説を担当。現在、第2詩集を準備中。

上記内容は本書刊行時のものです。