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KOKKO第57号
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2024年11月30日
- 書店発売日
- 2024年11月30日
- 登録日
- 2024年8月2日
- 最終更新日
- 2024年11月18日
紹介
第1特集 公務員を増やし公共の再生へ
望月衣塑子/前川喜平/竹信三恵子/中野晃一
●政府が公務員減らし半減
政府は2024年6月28日、国家公務員の定員削減に関する閣議決定を10年ぶりに変更しました。5年で10%としてきた定員削減の割合を5年で5%に半減したのです(本誌の笹ヶ瀬論考031ページ参照)。私たち労働組合が国家公務員の増員を求める国会請願を採択させるなど、とりくみの成果が確実に反映されたものと言えます。第一特集では、こうした閣議決定が行われる前の6月9日に開催したシンポジウムを採録し、公務員減らしの流れを抜本的に転換して公共を再生するにはどういったとりくみが必要なのかを考えます。
第2特集 中途採用の国家公務員
●多様な人材が活躍できる職場環境とは
「公務員離れ」が叫ばれ、国家公務員においても、志願者の減少、若手職員を中心とする離職者の増加が顕著です。人事院は今の状況が続けば「国民の安全と生活を守る行政サービスの維持も困難となる」と述べています。新卒だけでは人員確保が難しく、各府省は中途採用(選考採用)枠を拡大し、人事院も経験者採用試験の拡大や経験者採用職員に対する定着支援を打ち出しています。
一方で、すでに職場で働き始めている中途採用の職員は、十分な研修や周囲のサポートがないまま現場に放り込まれ、大変な苦労を強いられていると言われます。中途採用の国家公務員がその経験や能力を発揮して公務職場に定着し、さらに公務の組織を良い方向へ変えていくために何が必要なのか。職場の実態や当事者の声から考えます。
目次
[第一特集]公務員を増やし公共の再生へ
公務のあり方と公共の再生を考えるシンポジウム──公務員減らしで脅かされるいのち・くらし
望月衣塑子 東京新聞社会部記者
前川喜平 元文部科学省事務次官
竹信三恵子 ジャーナリスト/和光大学名誉教授
中野晃一 上智大学教授
〈司会〉浅野龍一 国公労連書記長(※当時)
政府の定員管理政策のこれから──「国の行政機関の機構・定員管理に関する方針」の一部変更を踏まえて
笹ヶ瀬亮司 国公労連 中央執行委員
[第二特集]中途採用の国家公務員
国家公務員の人材確保と中途採用の現状
笠松鉄兵 国公労連書記長
労働行政における社会人選考採用の現状と課題
松浦 淳 全労働省労働組合 中央執行委員
法務局における選考採用職員の労働条件改善に向けた全法務のとりくみ
亀岡希和 全法務省労働組合書記長
中途採用の国家公務員インタビュー──当事者の声から必要な支援を考える
本誌編集部
[単発]みんなで考えよう 発達障害のある仲間と共に働くこと
藤田和恵 ジャーナリスト
[連載]国家公務員の労働条件Q&A
きほんの「き」から 第45回
公務員賃金の地域間格差について
国公労連
[書評]KOKKO Editor’s Book Review
『アファーマティブ・アクション』/『新しい恋愛』
KOKKO編集部
※連載「運動のヌーヴェルヴァーグ」「KENちゃんの職場訪問記」「難民アートプロジェクト」「8プロ映画部日誌」「スミレとヒマワリ」は、都合により休載といたします。
版元から一言
表紙イラスト オカヤイヅミ
デザイン ナルティス/末吉亮(図工ファイブ)
本文組版 はあどわあく
上記内容は本書刊行時のものです。