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普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究 アンジェラ・ネイグル(著) - Type Slowly
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普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究 (フツウノヤツラハミナゴロシ インターネットブンカセンソウ オルタナウヨク トランプシュギシャ リベラルシソウノケンキュウ)
原書: Kill All Normies Online Culture Wars From 4Chan And Tumblr To Trump And Alt-Right

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発行:Type Slowly
新書判
縦173mm 横108mm 厚さ15mm
240ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-911273-02-9   COPY
ISBN 13
9784911273029   COPY
ISBN 10h
4-911273-02-X   COPY
ISBN 10
491127302X   COPY
出版者記号
911273   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年1月20日
発売予定日
登録日
2024年10月28日
最終更新日
2024年12月2日
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紹介

なぜリベラルは敗北するのか?
なぜトランプは大統領になれるのか?
オルタナ右翼はリベラルが生み出したモンスターである。

マーク・フィッシャーに並ぶ論客による、オルタナ右翼・トランプ主義者研究の最重要書

本書は、2010年代初頭に起こったインターネット文化戦争を忠実に記録し、それが2016年のドナルド・トランプ大統領誕生に大きな役割を果たした「オルタナ右翼」となって発展する道行きをマッピングする。オルタナ右翼の特徴が、60年代カウンターカルチャーに由来する「侵犯的な反道徳スタイル」だとしたら? 本来リベラルであったインターネットのサブカルチャーは、どのように右傾化し、メインストリームを征服していったのか?


「中流階級が自己懲罰として自らを鞭打ち、それが危険な荒波となってリベラル左派を飲み込み、道を見失わせる。アンジェラ・ネイグルはそのなかで、灯台守となってわたしたちに出口を示す。彼女の分析は容赦ないが、決して残酷ではない。疎外と敗北に慣れすぎた多くの左派とは異なり、ますます残酷になる世界を変える唯一の方法として政治を信じている。彼女はわたしが待ち望んでいた作家であり社会評論家だ」――コナー・キルパトリック「ジャコバン・マガジン」

「ネイグルは世界でもっとも輝かしい光のひとりであり、知的同調からの独立を宣言した新世代の左翼作家・思想家である」――キャサリン・リュー(作家・アメリカ文化理論家)

「わたしたちの時代の混沌のただなかで、頼るべき人としてアンジェラ・ネイグルのような聡明で恐れ知らずの批評家がいることは救いになる。彼女は右翼のサブカルチャーの出現とその重要性を適切に説明することができないリベラルの陳腐な教義で我慢することを好まず、インターネットの洞窟のもっとも汚れた場所まで降りて、鋭く冷静な分析をわたしたちに与えようとする唯一の存在だ」――アンバー・アリー・フロスト「チャポ・トラップ・ハウス」

「アンジェラ・ネイグルは、有害なレイシズムとミソジニーが先端的なカウンターカルチャーのパッケージとして現れたとき、それに対してダブルスタンダードを用いることを一貫して拒否した、数少ない書き手のひとりである。本書は、ウェブ上のニヒリズムとファシズムがもつ新しい一面に関する見事な解説であり、この新しいニヒリズムとファシズムは、もはや「(笑)」をつけておけばよいのだと言って逃げることはできない」――デイビッド・ゴロンビア(『ビットコインのポリティクス:過激な右翼としてのソフトウェア』著者)

目次

序章 希望からゴリラのハランベに
第1章 リーダーなきデジタル反革命
第2章 侵犯のオンライン政治
第3章 オルタナ右翼のグラムシ主義者たち
第4章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守派文化戦争
第5章 Tumblrから大学キャンパスでの戦争へ:ウェブ上の正しさのエコノミーに不足分を創り出すこと
第6章 マノスフィア(男性空間)に入会すること
第7章 つまらないビッチ、ノーマルな連中、そして絶滅寸前メディア
結論 あの冗談はもう面白くない――文化戦争はオフラインへ

版元から一言

本書は、アメリカのオルタナ右翼がどのように誕生し、メインストリームへと勢力を拡大し、2016年のドナルド・トランプ大統領誕生に大きな影響を与えたかを研究した書籍です。オルタナ右翼の誕生には、いわゆるリベラル(左派)が大きく関与していました。日本においても、状況は同じです。オルタナ右翼を正しく理解しないことには、リベラルの敗北はこれからも続きます。そういった問題意識から、本書の翻訳刊行を決めました。

著者プロフィール

アンジェラ・ネイグル  (アンジェラ ネイグル)  (

1984年、アメリカ・テキサス州生まれ、アイルランド・ダブリン在住の作家・社会評論家。オルタナ右翼の専門家として「ニューヨーカー」「バッフラー」「ジャコバン」「アイリッシュ・タイムズ」ほか多くの雑誌に寄稿している。反フェミニストのオンライン・サブカルチャーに関する研究で博士号を取得。2017年に刊行した『KILL ALL NORMIES』は、白人至上主義のオルタナ右翼の起源に迫るドキュメンタリー『Trumpland: Kill All Normies』の原作となった。著書に『緊縮財政下のアイルランド 新自由主義の危機と解決策』 (コリン・コールターとの共著)など。

大橋完太郎  (オオハシ カンタロウ)  (翻訳

1973年生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。専門は近現代フランス思想、表象文化論、芸術哲学。著書に『ディドロの唯物論』(2011年、法政大学出版局)。訳書にマーク・フィッシャー『ポスト資本主義の欲望』(2022年、左右社)、リー・マッキンタイア『ポストトゥルース』(2020年、監訳、人文書院)など。

清義明  (セイ ヨシアキ)  (注釈・解説

1967年、神奈川県横須賀市出身。ライター、ジャーナリスト。株式会社オン・ザ・コーナー代表。著書に『サッカーと愛国』(2016年、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞)、『2ちゃん化する世界ー匿名掲示板文化と社会運動』(2023年、共著)、『コンスピリチュアリティ入門: スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか』(2023年、共著)など。ナショナリズムやレイシズム、リベラルに関する論考を多数執筆、「論座」などにも寄稿している。Jリーグ、横浜F・マリノスのサポーターでもあり、NPO法人「ハマトラ・横浜フットボールネットワーク」、「ヨコハマ・フットボール映画祭」、被災地支援プロジェクト「Football saves Japan」などの立ち上げに関わる。

上記内容は本書刊行時のものです。