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最北の国分寺と蝦夷社会――仙台平野からみた律令国家
発行:敬文舎
A5判
縦210mm
横148mm
512ページ
定価
12,000円+税
- 初版年月日
- 2023年6月
- 書店発売日
- 2023年5月30日
- 登録日
- 2023年5月10日
- 最終更新日
- 2023年5月31日
紹介
最北の陸奥国に造営された陸奥国分寺・陸奥国分尼寺が、蝦夷と呼ばれた人びとの住む社会とどのようなかかわりをもって成立したのか、そして存続したのか、文献史料とともに遺跡の調査成果に基づいて、その実態の解明を試みた画期的な書。
そして、陸奥国の国分二寺の造営が朝廷の辺境政策の一端でもあることから、その前後の施策をとおしてみえてくる律令国家の軌跡を、蝦夷社会の安定を優先した融和策と、武力を背景として支配領域を拡大する強硬策が交互に繰り返された地域史として、仙台平野の阿武隈川以北の人びとの視点から読み解いている。
目次
〔序章〕 辺境としての地域史とその主体
〔第一章〕 蝦夷像と蝦夷社会
〔第二章〕 陸奥国府と付属寺院の移転
〔第三章〕 国分寺・国分尼寺の構想
〔第四章〕 最北の国分寺
〔第五章〕 陸奥国分寺・陸奥国分尼寺の造営と創建瓦
〔第六章〕 東大寺盧舎那仏と黄金山産金遺跡
〔第七章〕 多賀城の修造と城柵の北進
〔第八章〕 桓武朝の征夷と徳政相論
〔第九章〕 平安仏教と陸奥国の産金
〔終章〕 貞観震災と夷俘社会
上記内容は本書刊行時のものです。