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取引情報
ソングブック
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2025年10月6日
- 書店発売日
- 2025年10月4日
- 登録日
- 2025年9月8日
- 最終更新日
- 2025年9月11日
紹介
写真評論家としても知られる飯沢耕太郎の5作目となる詩集。音楽にインスパイアされた詩をまとめたもので、10月、鎌倉で開催される詩のフェスに合わせて発行。音楽はザ・ビートルズの「Strawberry Fields Forever」などの名曲をはじめ、ビル・エヴァンス・トリオ『ポートレイト・イン・ジャズ』の全てに及ぶ。巻末にはそれらの曲のバックグラウンドを記したライナー・ノーツを収録。詩を眺め、ライナー・ノーツを読み、また詩に戻る、そんな楽しみ方ができる。サイトウマサミツの挿絵により、それぞれの詩がよりヴィヴィッドに心に響く。
目次
Songbook side A
Portrait in Jazz
降っても晴れても 12
枯葉 14
Witchcraft 16
恋に落ちた時 18
Peri’s S cope 22
恋って何だろう? 24
Spring is Here 26
いつか王子様が 30
Blue i n Green 34
Songbook side B
Various Songs
はまべのうた 42
Crossroads 46
おいしい水 50
Lunatic 56
Behind t he Mask 60
転がる石のように 64
いちご園にて 66
夜驚症 72
サウンド・オブ・サイレンス 76
花の首飾り 80
涙の日 84
水の影 88
ライナー・ノーツ 97
前書きなど
最近になって、詩を書くきっかけとして、音楽がかなり
重要な役目を果たしていることに気づいた。今までに出し
た4 冊の詩集、『茸日記』(三月兎社、1996年)、『完璧な小
さな恋人』(ふげん社、2022 年)、『トリロジー 冬/夏/春』
(港の人、2024年)、『猫島からの帰還』(ふげん社、2025年)
にもそんな詩がたくさん入っている。それなら、詩と好きな
曲を結びつけて書いてみようかと思って、少しずつ形にして
いった。さらに、いっそのこと、一枚のアルバムの全曲を元
にした連作も試みようと思いつき、ビル・エヴァンス・トリ
オの『ポートレイト・イン・ジャズ』(1960年)をテーマに
集中して書き始めた。それらを一冊にまとめたのが、本書
『ソングブック』である。
やってみて、気づいたことがいくつかある。音楽を聴く
ときには、コトバを読むときと違って、まず音が耳に入って
くる。歌詞のある唄でも、意味が音に変換されてこちらに届
く。その経験を詩に置き換えるときには、普段よりも、音の
響きや色合いやテクスチャーにより敏感にならざるを得ない。
音楽はコトバよりも抽象的で普遍的だ。コトバを使うと、ど
うしても具体的な意味に則して記述しなければならなくなる。
その縛りをどれだけ外せるか、コトバで音楽にどこまで近づ
けるのか、という実践の成果が、本書におさめた詩群である。
うまくいくときもあり、むずかしいときもあったが、とても
愉しくて実りの多い作業だった。これまで書いてきた詩の
幅を、少し広げることができた気がする。なお、巻末のラ
イナー・ノーツに、取り上げた各曲のバックグラウンドにつ
いて記したので、そちらにも目を通していただきたい。
本書におさめた詩は、ほとんどが書き下しだが、既発表の
ものもいくつかある。「おいしい水」「サウンド・オブ・サイ
レンス」(『完璧な小さな恋人』所収)、「Behind the Mask」
(『トリロジー 冬/夏/春』所収)がそうだ。だが、これらの
詩も、字を縦組から横組にした視覚的効果もあって、まった
く違った印象を与えるものになった。まだやり切ったという
感じはないので、これから先も、音楽にインスピレーション
を得た詩が増えていきそうな気がする。そのうち、続編をま
とめる機会があればとも思っている。
版元から一言
音楽(数々の名曲)と飯沢耕太郎の詩と、サイトウマサミツによる詩から沸き起こる印象のスケッチ。それらが交差し、これまでにない詩集になりました。飯沢さんは、鎌倉で10月に開催される「詩をフェス」のキーパーソン。詩が新しい形で産み落とされようとしています。
関連リンク
https://littlegiftbooks.com/
上記内容は本書刊行時のものです。




