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博物館のアルケオロジー 犬塚康博(著) - 図書出版みぎわ
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博物館のアルケオロジー (ハクブツカンノアルケオロジー) 落伍・追放・従属・未発・植民地 (ラクゴ ツイホウ ジュウゾク ミハツ ショクミンチ)

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A5判
400ページ
並製
価格 3,200 円+税   3,520 円(税込)
ISBN
978-4-911029-13-8   COPY
ISBN 13
9784911029138   COPY
ISBN 10h
4-911029-13-7   COPY
ISBN 10
4911029137   COPY
出版者記号
911029   COPY
Cコード
C1000  
1:教養 0:単行本 00:総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年12月30日
書店発売日
登録日
2024年12月3日
最終更新日
2025年2月16日
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紹介

これからの博物館は、どのような轍を踏まずに変わるべきなのか──
明治期わが国に博物館が誕生してからこんにちに至るまで、日本の博物館学が見落としてきた様々な問題に関する論考群を、落伍、追放・従属、未発、植民地というカテゴリーで編む。国内中央のみならず地域、さらにアメリカの日系人収容所、植民地であった満洲国と、時代、場所、学問の領野を縦横断して、博物館体験を考古学する。

目次

 〈学芸員〉は〈キュレーター〉ではなかった!!

Ⅰ 落伍
 反商品の教育主義――博物館の自意識に関する考察
 商品陳列所改造論
 博物館外部システム論
 博物館史から見る橋下府政の博物館論

Ⅱ 追放・従属
 一九四〇年代前半東京科学博物館の団体研究と「開放された大学」
 木場一夫『新しい博物館――その機能と教育活動――』の研究
 井尻正二の「大学的研究と博物館的研究」をめぐる博物館研究の史的検討
 収容所の博物館、占領期の博物館(博物館と主権に関するノート)

Ⅲ 未発
 『興業意見』の陳列所・博物館論
 未発の資料館――名古屋市守山区吉根の区画整理と博物館体験――
 吉田富夫の遺跡公園論と博物館論

Ⅳ 植民地
 新京動植物園考
 ゴジラ起源考
 略奪文物返還問題備忘録

 補遺 博物館法二〇二二年改定の意味
 あとがき

前書きなど

本書は、筆者の博物館史研究に関する三冊目の著作集である。二〇〇九年以降に書いたものを基本にして、収録した。以下は、若干の次第である。

タイトルの「博物館のアルケオロジー」は、武藤直路氏(元ラジオたんぱエグゼグティブ・プロデューサー)と内田洋隆氏(考古学研究者)のレベレーションに拠っている。筆者の、考古学以外の作品について武藤氏はいつも、「考古学ですね」と言った。真意はもうわからないが、氏の『スタイリストになるには』(株式会社ぺりかん社、二〇〇〇年)などの主張が脳裏を過る。内田氏の意見は、「カテゴリーの再構成」であった。

筆者は考古学を専攻したが、就職先の考古学は発掘調査をしなかった。掘らない考古学を告げて書いたのが、『戸山屋敷銅鐸考』(尾張地域の考古資料に関する文献資料調査⑴、名古屋市博物館、一九九一年)である。本書でも掘っていないが、考古学の拠って立つ層位学と形態学がそれぞれ意味するところの〈時間〉と〈構造〉を念頭に置き、博物館の現象を考えたというほどのアルケオロジーであればと念う。
(本書「あとがき」より)

著者プロフィール

犬塚康博  (イヌヅカヤスヒロ)  (

一九五六年生。関西大学文学部史学科卒業。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。考古学、博物館史研究。主な著作に、『戸山屋敷銅鐸考』(名古屋市博物館、一九九二年)、『反博物館論序説――二〇世紀日本の博物館精神史』(共同文化社、二〇一五年)、『藤山一雄の博物館芸術――満洲国国立中央博物館副館長の夢』(共同文化社、二〇一六年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。