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大人と子どものディスタンス 浜口 順子(著) - ななみ書房
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大人と子どものディスタンス (オトナトコドモノディスタンス) 「別れ」と「出会い」の子育てへ (ワカレトデアイノコソダテヘ)

教育
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発行:ななみ書房
A5判
178ページ
並製
定価 3,500 円+税   3,850 円(税込)
ISBN
978-4-910973-39-5   COPY
ISBN 13
9784910973395   COPY
ISBN 10h
4-910973-39-7   COPY
ISBN 10
4910973397   COPY
出版者記号
910973   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年7月7日
書店発売日
登録日
2025年7月17日
最終更新日
2025年7月17日
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紹介

――― 学生時代に,自閉的な傾向のある子どもと出会い,子どもを理解するにはどうしたらいいのか,という問題に興味をもったのがこの世界に入るきっかけだった。だから,「あなたの研究テーマは?」と問われれば,「子ども理解」と当たり前のように答える生活を送ってきた。しかし,この本をまとめるにあたって,私がこれまでいろいろなところに書き散らかし公表してきた散文やコラムなどを読み返したところ,どうも,そこに一貫していつも気になっていたのは「子ども理解」ではなく,「そもそも子どもは大人の理解を超えた存在なのだ」という直感のようなものだった。
 この着地点は,ネガティブ・メッセージというよりは,むしろ,子育てや教育で疲れ,不安にさいなまれている大人たちへのエールになりうるのではないかという希望をもっている。大人と子どもの間に,双方にとって適切なディスタンスをとるために,「わからない」ことを受け入れる。子どもは不用意に大人の理解を容易に飛び越えてくるものだ,と明るく構えることで,お互いにいい距離感で付き合い,相互に幸せでいられる,ということを考えてみたいのである。―――

目次

はじめに
第1章 大人と子どもの〈身体〉のディスタンス
  ⃝ 「密」から始まる子育て
  ⃝ 愛着関係(アタッチメント)
  ⃝ 見つめ合う関係
  ⃝ 同じものを見る関係へ ― 言葉が生まれる
  ⃝ まなざし
  ⃝ くっつくことと離れることの反復 ―「別れ」と「出会い」
  ⃝ 大人と子どもの位置関係
  ⃝ 出会わない時間,出会う時間の体感の変化
   *コラム 保育者の重心
   *コラム 子どもの目
  ⃝ 子どもと大人は離れていることが多い
  ⃝ 「出会い」と「別れ」
  ⃝ 「別れ」は子育てを委ねること
   *コラム 道草を喰う
   *コラム 電車の中で
   *コラム 子育ての季節
第2章 大人のもつ〈子ども観〉というディスタンス
  ⃝ 子ども好き
   *コラム 子ども好き
  ⃝ いい子
  ⃝ 「いい子」になるジレンマ
  ⃝ 若い頃の「子ども観」
  ⃝ 「子どもの見え方」
   *コラム 親を味わう
  ⃝ 自分なり?
  ⃝ ほめる子育て
  ⃝ 自分でできることは自分で?
  ⃝ 手をかけてもらう経験
   *コラム 忍耐と快楽
第3章 大人と子どもの〈遊び〉のディスタンス
  ⃝ 子どもはまじめに遊ぶ
  ⃝ 日本の幼児教育における「遊び」
   *コラム 夢かうつつか
   *コラム 園空間が「場所」になるとき
  ⃝ 名前のない遊び
  ⃝ 「~するのが好き」という言説
  ⃝ 子どもが「夢中」になるとき
  ⃝ 倉橋惣三の「本真剣」
  ⃝ 子どもは遊びを通して世界を理解する
   *コラム 遊びと時間
  ⃝ 自然と戯れること
   *コラム おじいさんと子どもの風景
   *コラム 自然体験とは何か
   *コラム 自然が自然でなくなるとき
第4章 大人と子どもの〈理解〉のディスタンス
  ⃝ 学生も「一人一人」でそこにいた
  ⃝ 天空を指さす子どもの姿
  ⃝ 「驚く」という方法
  ⃝ 幼稚園教育要領の「一人一人」
  ⃝ 一人一人の「理解」
  ⃝ 「理解」とはいつも「新しいもの」
  ⃝ 理解の是非は,関係の是非でわかる
   *コラム 備えあれど憂いあり
  ⃝ 子どもと同じことをする
  ⃝ 同じ目の高さになる
  ⃝ 身体感覚を重ねる
   *コラム 子どもを「よく見る」
   *コラム 手を見る
   *コラム 行事という教育体験
   *コラム 冬を越えたムーミン
第5章 大人と子どもの〈言葉〉のディスタンス
  ⃝ 言葉の優位者としての大人
  ⃝ 「約束」
  ⃝ 言葉かけは,表現のごく一部
  ⃝ 言葉の境界を感じない危うさ
  ⃝  「発達」と「育ち」
  ⃝ 言葉の違いを可能性に
  ⃝ 雑談という場
  ⃝ 赤ちゃんに語りかける
  ⃝ 言葉との二つの関係 ―「使う」と「生きる」
  ⃝ 新生児の微笑に伝えられるもの
  ⃝ 現実とイマジネーションの間で
  ⃝ 言葉のかたちに執着する
第6章 〈異文化〉というディスタンスの経験
  ⃝ 言葉が違えば表情も違う
  ⃝ 変な大人になる
  ⃝ 伝える言葉,漂う言葉
  ⃝ オランダという異文化の体験
   *コラム 子どもの最善の利益
   *コラム フレネ学校の幼児クラスの印刷機
第7章 アナクロニズムで測る大人と子どものディスタンス
    ― 倉橋惣三との距離感と現在地
  ⃝ 『育ての心』を読む
    【四月】  「心」という言葉
    【五月】  「驚く心」と「まめやかさ」
    【六月】  初夏の「汗」と「涼しい顔」と
    【七月】  うっかりしている時
    【八月】  「夏」の子ども
    【九月】  子どもと大人の「時間」のずれ
    【十月】  「教育的」な母へのメッセージ
    【十一月】 「絵」を通して子どもを見る
    【十二月】 振り返る保育者
    【一月】  「うれしい」先生
    【二月】  モノの心もちに触れる
    【三月】  三月の心
   *コラム フランクな関係
  ⃝ 時代のずれ(アナクロ)への興味
  ⃝ 両親とのディスタンスを測る試み
おわりに

著者プロフィール

浜口 順子  (ハマグチ ジュンコ)  (

お茶の水女子大学名誉教授

1958年 米国カリフォルニア州バークレーで生まれる
1981年 お茶の水女子大学家政学部児童学科卒業
1983~1985年 オランダ・ユトレヒト大学教育学研究所留学
1988年 お茶の水女子大学大学院博士後期課程(人間発達学専攻)満期退学
1996~2004年 十文字学園女子大学講師を経て助教授
2004~2023年 お茶の水女子大学准教授を経て教授
現在 博士(人文科学,お茶の水女子大学)

上記内容は本書刊行時のものです。