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ホームレス夫婦、「塩の道」1014キロを歩く
- 初版年月日
- 2025年10月10日
- 書店発売日
- 2025年10月6日
- 登録日
- 2025年7月15日
- 最終更新日
- 2025年8月31日
紹介
家なし、職なし、夫は不治の病。人生崖っぷちに追いこまれた夫婦は思い切った決断をする。イギリス南西部のマインヘッドから世界遺産のプールに至る海岸沿いの道、「サウス・ウェスト・コースト・パス」を歩こう。全長約1000キロの「塩の道」への挑戦が始まった。
生きるのに必要な最小限の持ち物をリュックサックに詰め、二人はいにしえの面影を残す道を歩きだす。二人を迎えるのは崖と海と空ばかりの風景。だがさまざまな人と出会い、さまざまな試練を乗り越えることで、次第に喪失の悲しみと折り合いをつけ、前途に希望を感じさせる旅になっていく。
レイナー・ウィンが旅の記念にと出版した本書(原題『The Salt Path』)は無名の作家のデビュー作にもかかわらず、「人間の強さについての美しく叙情的な物語」(ガーディアン紙)、「驚くべき救済の旅」(フィナンシャル・タイムズ紙)など各紙で高く評価され、「サンデー・タイムズ」紙のベストセラー・リストに載りつづけるなどイギリス国内で100万部、世界では180万部の売上を記録している。単なる旅行記にとどまらない、〈人生の気づき〉を与える一冊。
目次
プロローグ 13
第1章 絶望という筏に乗って 17
1 人生の塵 18
2 親友の裏切り 22
3 一〇一四キロへの挑戦 37
4 ホームレスになって 50
第2章 サウス・ウェスト・コースト・パス 55
5 不思議な予言 56
6 深刻化するモスの病状 87
7 「上のやつらとおれたち庶民」 115
8 荒涼とした分岐点 124
第3章 長い道のり 135
9 冒険家とホームレスの違い 136
10 のぼり、くだり、緑、青 153
11 一線を越える 161
12 「おたくら、波みたいだな」 173
13 自由に、自分らしく生きる 184
14 セントアイヴズの肉入りパイ 198
第4章 薄塩味のブラックベリー 211
15 旅が始まり、終わるところ 212
16 陸の端(ランズエンド)から別の国に 233
17 世間にもどる、という選択肢 252
第5章 道(パス)から離れて 273
18 屋根のある生活 274
第6章 ふたたび前に 291
19 恐竜が歩いた道 292
20 「痕跡を残さない」熟練の技 319
21 ついに終着点へ 338
訳者あとがき 358
上記内容は本書刊行時のものです。





