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わたしは なれる
原書: The Women I Could Be
- 初版年月日
- 2025年2月1日
- 発売予定日
- 2025年3月15日
- 登録日
- 2024年12月5日
- 最終更新日
- 2025年2月1日
紹介
民族アーティストの絵や伝統的なシルクスクリーン印刷を用いるなど、世界一美しい本を作るといわれているインドのタラブックス。
この絵本もインドで印刷製本され、アーバン・フォークを受けつぐサンギータの躍動感あふれる美しく楽しい絵が踊る。
幼くして嫁いだサンギータが労働の合間に、「やりたいことを自由にやれ、なりたいようになれる」遠い世界の扉を開いてくれる
「これからの女」たちの絵を描きつづける。しなやかな想像力で厳しい現実と闘いつづける抵抗のアート本。
この本を手にすれば 絵が、本が、ひとりの人を、社会を、世界を、変えることができるかもしれないと、信じることができる(訳者:小林エリカ)
前書きなど
わたしは、結婚するまえは、もっとたくさん絵をかいていた。けれどいまは、自由にできる時間がない。でも、どんなときでも、ほんの少しでも時間をみつけられたら、すわって絵をかくようにしている。ほとんどは、夜の時間。あるいは、朝のうちに家のことをみんなすませ、子どもたちが昼ねをしている時間。
わたしは、絵をかいているとき、なにもかも忘れることができる。どれだけ、わたしのまえに洗たくものがうずたかくつみあげられていようとも、わたしは、絵をかくための時間を、いっしゅんでもいい、どうにかつくりだそうとする。
わたしは、女たちがみんな、やりたいことを自由にやれて、なりたいようになれる、
そんな絵をかく。
版元から一言
この本の著者サンギータは、遠い世界へつながる扉をひらいてくれる「これからの女」たちのことを、懸命に考え続けます。どれほど困難な状況にあってもなお、軽やかに、ユーモアをもって、突き進んでゆく彼女の姿勢は、勇気にみちています。サンギータがかくものたちは、どこまでも無邪気で、気取らず、まっすぐです。その芯には、たぐいまれな確固たる誠実さがあるのです。絵の中には、そこにかかれた女たちがみんな、楽しくしていることがわかりますが、一方でそこにかかれていない女たちがいます。それは彼女がおかれている現実で、サンギータが女として、アーティストとして、想像力をもって闘い続けなればならない、日々があります。彼女の作品がもつ、芸術がもつ、抵抗と真の革命をもたらす力を理解することができるアート&フェミニズム絵本。
子どもから大人まで、すべての人たちに手にとってもらいたい一冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。