版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ 杉浦静(著) - 文化資源社
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
八木     ト・日・他     書店
直接取引:あり
返品の考え方: 返品はご遠慮下さい

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ (ミヤザワケンジ セイセイ・テンカスルシンショウスケッチ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:文化資源社
四六判
縦196mm 横135mm 厚さ39mm
重さ 620g
520ページ
上製
価格 4,300円+税
ISBN
978-4-910714-03-5   COPY
ISBN 13
9784910714035   COPY
ISBN 10h
4-910714-03-0   COPY
ISBN 10
4910714030   COPY
出版者記号
910714   COPY
Cコード
C3092  
3:専門 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年10月25日
書店発売日
登録日
2023年9月28日
最終更新日
2025年1月21日
このエントリーをはてなブックマークに追加

受賞情報

第34回宮澤賢治賞

紹介

【本書の特長】
●賢治の原稿を全て調査した最新研究
 全集(『新校本宮沢賢治全集』筑摩書房)の編集委員を務めた宮沢賢治研究の第一人者が、全集の編纂過程で賢治の草稿・原稿を全て調査・閲覧。その知見・成果をまとめた最新の研究書。
●何度も書き直された作品の変遷をたどる
 よく知られるように、宮沢賢治は一つの作品を何度も書き直している。そのため、数多くの下書稿が残っており、一つの作品に多数のバリエーションがある。本書ではそれらを丹念に調査・検討して、宮沢賢治作品がどのように変転したのかをあきらかにした。
●完成されなかった作品から読み解く心の動き
 『春と修羅』は一旦活字に定着してからも、賢治が生前に手入れ(書き込み)をしている。また『春と修羅』以降に書かれた「心象スケッチ」は出版という形で「完成」していない。こうして膨らんでいった「心象スケッチ」に対して、本書では残された草稿を手がかりに、賢治の「心象スケッチ」に込めた心の動きを論じた。

目次

目次(抜粋)

〈春と修羅〉考
    第一集
「真空溶媒」─〈物質の不滅〉と死と再生
「永訣の朝」の生成─おまえとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
    第二集
「一六 五輪峠」「一九晴天恣意」へ─「春と修羅 第二集」における宗教表象一斑
「九九〔鉄道線路と国道が〕」考―〈童話の扉に〉
「三一三産 業組合青年会」と 「三一四〔夜の湿気と風がさびしくいりまじり〕」―〈億の天才の併存〉から農民の〈協働〉へ
「五〇八 発電所」から「〔雪と飛白岩の峯の脚〕」へ
「三六八 種山ヶ原」から〈高清〉連作へ─軍馬補充部六原支部廃止の余波
「三六八 種山ヶ原」パート四の行方
「春と修羅 第二集」〈音楽用五線ノート〉の位置

《宮沢賢治》をめぐるいくつかの考察
    《ダルゲ》考
散文「ダルゲ」から口語詩「ダルゲ」へ
文語詩「〔われはダルケを名乗れるものと〕」の生成
    東京/岩手
「「東京」ノート」の「公衆食堂(須田町)」
あらたなるよきみちを―羅須地人協会からの再起

《宮澤賢治》を編む
「歌稿〔A〕」・「歌稿〔B〕」の成立とその行方
「疾中」前史―没後の受容過程について
〈詩稿集〉と〈山〉―宮沢賢治晩年の詩稿整理・再説
「冬のスケッチ」とは何か

テクスト・クローズアップ
  心象スケッチに〈童話〉を読む
「青森挽歌」(一九二三、八、一)中のギルをめぐる会話の部分を読む
「花鳥図譜・七月・」を読む
「一〇五三〔おい けとばすな〕」(一九二七、五、三、)を読む

〔水と濃きなだれの風や〕文語詩篇鑑賞①
〔打身の床をいできたり〕文語詩篇鑑賞②


あとがき
索引

版元から一言

◎『読売新聞』1月20日夕刊文化欄の記事“賢治「春と修羅」心で見た自然”に写真入りで大きく紹介されました。

著者プロフィール

杉浦静  (スギウラシズカ)  (

1952年生まれ。大妻女子大学名誉教授。宮沢賢治学会理事・代表理事を歴任。
著書に、『宮沢賢治 明滅する春と修羅』(1993、蒼丘書林。岩手日報文学賞宮沢賢治賞受賞)宮沢賢治関係の編纂・共編著・監修として、『新校本宮澤賢治全集』(全16巻別巻1、1995~2009、筑摩書房)、『宮沢賢治コレクション』(全10巻、2016~2018、筑摩書房)、『図説 宮沢賢治』(2011、筑摩書房)、『新編宮沢賢治歌集』(2006、蒼丘書林)、『別冊太陽日本のこころ218 宮沢賢治』(2014、平凡社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。