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だれにでもわかる NFTの解説書
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年11月8日
- 登録日
- 2021年9月29日
- 最終更新日
- 2021年12月3日
書評掲載情報
2022-05-23 |
その他
評者: 経済界7月号 |
2022-03-07 |
日経WOMAN
4月号 評者: 「3カ月で大人の教養が身につく47冊」 |
2022-02-01 | 現代ビジネス |
2022-01-24 | YAHOO!ニュース |
2021-11-02 | YAHOO!ニュース |
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重版情報
4刷 | 出来予定日: 2022-07-07 |
3刷 | 出来予定日: 2021-12-21 |
2刷 | 出来予定日: 2021-12-10 |
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紹介
2021年3月のオークションでNFTアート作品が75億円で落札されるなど、今、アート業界を震撼させているNFT。さらに、最初のツイートが3億円、セクシー女優の写真売上が1億6600万円、小学生の夏休みの自由研究に380万円など、今、NFTに関するニュースは絶えることがありません。NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーン技術を利用することにより、コピーが可能なデジタルデータに対してオリジナルの資産的価値を証明するもの。そしてすでにこの技術はアート業界を超えて、ゲームアイテム、トレーディングカード、音楽、ファッション、電子書籍、ドメインなどでも活用され、今後の大きな技術革新のカギとして期待されています。
本書では、NFTのそもそもの成り立ちからそれを可能にする技術、そして5GやIoTを絡めた未来の可能性まで、徹底的にわかりやすく解説します。
目次
第1章 NFTって何だ?
第2章 何が売られていて、誰が買っているのか
第3章 NFTの可能性
第4章 NFTマーケットプレイスの紹介
第5章 5GやIoTまで巻き込んだ未来のNFTビジネス
前書きなど
【はじめに】
この本を手に取っていただいたということは、NFTやNFTアートに興味があり、なぜ、大きな金額でデジタルデータが取引されるのか不思議に思っているのではないでしょうか?
特に、2021年の3月、オークションで、ビープル(Beeple、本名:マイク・ヴィンケルマン)氏の作品が約75億円もの金額で落札されたというニュースは世界中を駆け巡り、「NFTって何? なぜ、そんな高額で取引されるの?」と多くの人が疑問に思ったことでしょう。
実は、私自身も、その当時は、何が起きているのか、さっぱり分からない状態でした。コンピュータやインターネットは本業なので、デジタルデータは簡単にコピーできることは説明されなくとも知っています。オリジナルもコピーもまったく同じものになるのは、疑う余地もないどころか、企業研修やセミナーでも何度となく、教えていました。だからこそ、NFTアートでは、オリジナルであるから希少価値があり、高額取引されるということが、なぜそんなことになるのか、本当に不思議でした。
しかし、調べてみると、NFTはブロックチェーンに関連する技術であり、デジタルの価値を大きく変える、とんでもない技術なのだと分かってきました。また、NFTアートが数千万円、数億円で落札されたというのはバブルであり、これが落ち着いてきています。だからといって、NFTの評価が下がったのではなく、今は、デジタルアートの範囲を超えて、電子書籍、スポーツ、ファッションなど、新たな可能性を示すビジネスが広がりつつあります。
元々、ビットコインから始まるブロックチェーンについては、2014年に初心者向けの電子書籍を出したこともあり、ビットコインやブロックチェーンについて、銀行や商工会議所のセミナーで説明してきていました。だったら、ブロックチェーンの基本を押さえつつ、NFTについても分かりやすい解説書が必要だと思い、電子書籍「NFT解説本 なぜ、デジタルアートが75億円で売れるのか?」を上梓したのがこの4月でした。その後、この電子書籍への問い合わせは引きも切らず、一般書籍の必要性を痛感していました。
本書では、最近のNFTの動向をより分かりやすく、さらに、今後の世の中をどのように変えていくのかといった内容も盛り込んでいます。
特に、先にも書いたように、デジタルであってもオリジナルであることを証明できるのは、どんな意味を持つのか、これまでのデジタルの概念と大きく違うということを解説しています。
さらに、NFTの基本となるブロックチェーンについても説明し、“信用するのではなく、証明できる”ということが、与えるインパクトについても説明しました。
自己紹介が遅くなりましたが、私自身は、元プログラマーで、IT業界で30年以上、仕事をしています。一時期はアメリカのシリコンバレーで仕事をしていて、インターネットが、まだまだ知られていない1993年にアメリカで初めてインターネットに触れました(Windows95より前の話です)。その時の衝撃は、今も忘れられません。ある日、上司のアメリカ人エンジニアが、ちょっと来いというので、彼の席まで行ってみると、パソコンの画面に「Kyoto University」と表示されていました。今では、京都大学のホームページが世界中からアクセスできるのは、当たり前ですが、当時の私には、カリフォルニアのオフィスから、京都大学と表示されている意味が分からず、ポカンとしていました。それを見た、上司は、マウスでクリックして、今度は日本の天気予報を表示します。『なぜ、日本の天気予報が表示される? どういうこと??』と、私は、半分、パニックになっていました。
「こっ、これは、何???」
と、質問するのが精いっぱいでした。
それを聞いたアメリカ人の上司は、ニヤッと笑って
「It’s Internet!」(インターネットだよ!)
と答えたのです。
初めて聞いた『インターネット』という言葉に、取りつかれたように調べまくって、「世の中が激変する!」と確信しました。帰国後、日本の会社の役員に、今すぐインターネット関連の事業をやらないと出遅れると説得したのですが、なかなか理解を得られず、一番安いインターネット回線を契約するのに三カ月もかかったのです。それぐらい、まだまだ日本ではインターネットのことは知られていない時期でした。しかし、Windows95が発売され、あれよあれよという間に、インターネットが注目されるようになりました。その会社では、1年後にインターネット・プロバイダー事業を立ち上げ、さらに、インターネット・コンテンツ事業も立ち上げるまでになったのです。その後、さらにインターネットに関するさまざまなビジネスを経験すべく、インターネット関連のベンチャー企業を転々としました。動画配信、衛星インターネット、ポータル事業、オンライン通販、オンラインスケジューラーなど、実にいろいろなことを経験しました。
一方で、なぜか官庁関係の仕事に関わることも多く、そういう経験もあってか、銀行や商工会議所、士業の集まりで、講演を依頼されることも少なくありません。異業種の方々に、ITのトレンドを分かりやすく伝えることをモットーに、ビットコインやブロックチェーン、SNSなど、いかにビジネスに活用できるのかをお伝えしています。
本書も、専門用語を使うことなく、分かりやすく気軽にNFTについて理解できるように書きました。最後まで読んでいただければ、NFTがなぜこれほど注目されるのか、さまざまな業界に応用されつつあるのかが、分かってくると思います。
なお、私自身は、IT屋なので、アートのことはよく分かりません。そのため、NFTアートを高値で売る方法とか、NFT作品への投資については、書いていないので、ご了承ください。
まずは、肩の力を抜いて、NFTの現在地を俯瞰し、さらに、NFTがもたらす未来を想像しながら読んでみてください。
きっと、今はニュースのネタでしかないように見えるNFTの持つ可能性に目を見開かされると思います。
※本書では、暗号資産ではなく、一般に広く知られている仮想通貨という言葉を使っています。
※NFTの技術は、日々進化しており、毎日のように世界中で新たなNFTマーケットプレイスもオープンしています。そのため、極力、最新の情報に基づいて記載していますが、本書の内容は、2021年8月時点での記述であることをご理解ください。
※本書は、NFTアート等の投資を薦めるものではありません。本書の情報で投資判断するのはご遠慮ください。アート作品等の投資に関しては自己責任で行ってください。
版元から一言
2021年3月のオークションでNFTアート作品が75億円で落札されるなど、今、アート業界を震撼させているNFT。さらに、最初のツイートが3億円、セクシー女優の写真売上が1億6600万円、小学生の夏休みの自由研究に380万円など、今、NFTに関するニュースは絶えることがありません。NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーン技術を利用することにより、コピーが可能なデジタルデータに対してオリジナルの資産的価値を証明するもの。そしてすでにこの技術はアート業界を超えて、ゲームアイテム、トレーディングカード、音楽、ファッション、電子書籍、ドメインなどでも活用され、今後の大きな技術革新のカギとして期待されています。
本書では、NFTのそもそもの成り立ちからそれを可能にする技術、そして5GやIoTを絡めた未来の可能性まで、徹底的にわかりやすく解説します。
今、一番わかりやすいNFTの解説書です!
上記内容は本書刊行時のものです。